リンパの働きには、大きく分けて「免疫」と「排泄」の2つの機能があります。
「免疫機能」
リンパには、細菌から体を守り病気にならないようにする働きがあります。
リンパ節は全身に600箇所以上もあり、生体のろ過装置としてフィルターの役割を果たしていて、老廃物や細菌が全身に回って病気にならないようにしています。
また、リンパ球は一度かかった病気を記憶し病原菌が再度侵入しても対抗できるその抗体により身体を守ってくれています。
ウイルスに感染してリンパ節が腫れるのは、リンパ節で免疫システムがウイルスなどと戦って生体防衛をしてくれているのです。
「排泄機能」
栄養と酸素を動脈が全身に運び、燃焼した後の老廃物は静脈が回収し心臓に戻ってきます。しかし静脈に入りきれなかった老廃物はリンパ管が回収しリンパ液となります。
つまりリンパは、静脈では回収しきれない老廃物を回収するシステムと言えます。
その先は鎖骨下静脈でリンパ管と合流し心臓、腎臓、膀胱を経て体外に老廃物を排出します。