うどんそば食べ歩き  +α
  群馬県桐生市を中心に、行ったことのある店等を紹介しています。
                                         熊 本 地 震 ・ 東 日 本 大 震 災 を 一 人 一 人 が 、 で き る 限 り の 応 援 を し た い も の だ 
屋  号 場所・電話 独断的感想を書いてみました。(^_^;)     新規★2014年11月1日
藤屋本店
写真は旧店舗 
桐生市本町1丁目
0277-44-3791 
桐生のうどん屋系列店の一つ、「藤屋」の本店だ。この店から独立したうどん屋は多い。そしてその支店からも数多い店が独立している。桐生では古い店のためかマスコミの取材回数は数多い。店主は伝統の「技」を守りながらも、たえず新しい「技」にもチャレンシ゛し続ける男だ。以前TBSテレヒ゛の番組で、私がタレントといっしょに食べ歩きをした時の「桜そば」の味、風味は忘れられない。食べながらは桜の香り、噛んでいるとそばの味、とても感動した。うどん、そば共細目だが、コシがあるものの食べやすい。毎年2月に開催される、本町通りを走る桐生市堀マラソン大会には、店の前でランナーたちに大声で声援をおくる、店主と奥さんの顔がいい。 
桐生うどんの
知識一杯目
「カレーうどん」 

桐生麺類商
組合制作
桐生うどんマッフ°
うどん伝説より 

伝説の幕開けに紹介したい、それがカレーうどん。自家製にこだわり、ルーから作るカレーはやさしい味わいで、子供からお年寄りまで幅広い年代に愛されており、冬の寒い日に、これほど体を、いやいや、心まで暖めてくれる食べ物は他に無いだろう。それは、どの店のカレーうどんにも愛情、人情といったスパイスが入っているからかもしれない。冬だけではない、夏の暑い日にも、汗をかきながら食べる。これがまたいい。季節を問わず人気なのだ。ただ、白いシャツのときは、はねないように注意だ。 

第二宮島庵本店   桐生市本町3丁目
0277-44-3952 
その昔(どのくらい前なのか定かではない)「宮島庵」という店があり、そこから三人の「弟子」が独立し、「宮島庵本店」、「第一宮島庵」、「第二宮島庵本店」をそれぞれ開店させている。だから「ランク」的には同格なのだ。その後この店からは境野と相生の支店が独立、また「みやじま庵錦町店」は身内が開店させている。伊勢崎の「きままの庵」もここで修行した者だ。 
ほりえ 桐生市本町3丁目
0277-47-3680

市内の「焼きそば屋」では老舗に属する。テレビ取材の回数は多い。「アド街っく天国」はベスト番組だった。初代は母親だが、今は鉄板前(厨房)をせがれに引き継ぎ、店内の客との対応一切を受け持っている。若大将はいわゆる「イケメン」とのことで、地元のタウン誌に取り上げられたこともある。本当かどうかは人により判断が異なるので確認が必要だろう。店の定休日が火曜日、水曜日だが、この両日、若大将は市内のトレーニングジムに通い筋トレをしっかりやる。一度に50人分の麺を焼き上げる体力は、その「成果」だ。冬季以外はHONDAのバイク「モトラー」でジムまで通う。味を左右するソースは栃木県佐野市にあるメーカーから仕入れるが、いくつかの種類をブレンドし使用する。麺は自家製、この店の売りだ。肉が入っているのと入っていないのと二種類あるが、どちらもポテト入りなのでうれしい。店の外にはテーブルがあり、歴史のある本町通りを行き交う人、車を眺めながらの焼きそばもいい。またこの店の近くには、患者への会話が優しく評判の「柏瀬接骨院」、矢野商店の「有鄰館」、昔のレトロの外観を思い出す「桐生信用金庫」があり、ブラ歩きもいい。

そば蔵桃太郎   桐生市本町4丁目
0277-22-4247  
昔の蔵を約1m50cmほど「かさ上げ」し、一階、二階と席を設けた店だ。この造りは全国でもめずらしい。店主の趣味なのか、蕎麦猪口が並ぶ。75個入りの棚が二つ、計150個になるが、まだ陳列出来ない物があると言う。江戸時代からの品物も数多くある。そばは細目、うどんは桐生では並みの太さだ。もりは、そばうどん共にセイロ、二段重ねだ。味の良さ、そして蔵を改造した店ということで、市外県外からの客も多い。店の前には待ち客用の椅子が用意されているが、早目に行けば並ばなくても良い。BGMはジャズ系統が主だが、それを聴きながら食べるそば、うどんはうまい。可愛がっている子犬の散歩は毎朝8時だが、夕方の時間はまだ調べてはいない。  
「馳走 筏や
(いかだや)」 
桐生市広沢町間の島
0277-54-8517  

渋川市の厚田屋で修行、屋号は、川を流れるつながっている「いかだ」のように、蕎麦がつながる、客がつながる、から付けたとのこと。店は和風で統一、店中央の大きな囲炉裏がいい雰囲気を醸し出している。店内から厨房が良く見える。店主の大胆、かつ繊細な職人技を垣間見ることが出来る。有名人の来店も色紙からわかるが、店主はあまり得意気にしてない。もくもくと麺を茹でる。 

たから屋

桐生市広沢町1丁目
0277-52-2472

以前は国道122号線沿いに店があった。今の店はあまり目立たない場所となったが、常連客や出前が固定しているためか、商売的には安定しているようだ。入り口の横に「打ち場」があり、力強い麺打ち姿が見られる。麺切りに使う包丁はプロが使う大きなものではなく、家庭用の二まわりほど大きいものを使い、リズミカルに麺を切っている。近くの山田製作所に勤務しているベテラン社員S氏は毎日のように来店、お茶をセルフサービスで煎れる手つきは会社で精密機械を操作するのと同じく、慎重に、そして手際が良い。屋号は店主の名前が「尊(たかし)」のため、奥さんの親が「たか」から「たから屋」に命名したとのこと。縁起が良く、商売繁盛を願ったのだろう。天盛りうどんもりそば、店の看板メニューだ。 

いっちょう  桐生市広沢町1丁目
0277-54-7878 
群馬県太田市に本社を置くフジタコーポレーショングループの居酒屋部門だ。群馬、埼玉、茨城、栃木、長野に約30店舗ある。以前、そば屋の店主から「いっちょうのうどん、そばはうまい。我々の店も頑張らないと」と聞いたことがあったが、薦めるだけのことはある。森公美子似の方から「新潟県の上越市には、店構えがいっちょうそっくりの店がある」との話を聞いた。開店時期を調べると、いっちょうの方が早いので、上越市の店が真似をしたのだろう。
 
直木 

桐生市広沢町2丁目
0277-53-6530 

店主は石川県の能登島出身、縁あって桐生にやって来た。東京東池袋の店で修行済みのため、桐生での開店は順調だった。うどんの幅が13ミリほどあるが、「最近流行」の幅広ひもかわに影響を受けたらしい。店主は読売ジャイアンツの大ファンで、壁はジャイアンツの写真だらけだ。よく探すとメニューが見つかる。また石川県民同志とのことで、松井選手の熱烈なファンでもあり、ホームランカードを1号から集めている。もちろんヤンキース時代のもの、エンゼルスのものと、全部持っている。能登の景色の写真もたくさん飾ってあるが、故郷を忘れないためだろう。能登弁は使わない。 
小太刀屋 


桐生市広沢町2丁目
0277-52-4458

 
昔は、新川遊園地(現在はコロンバス通り)の観覧車の横にあった「製麺所」だったが、今の場所に店を新築してからは、店でも食べられるようになった。そのためか麺類商組合ではなく、製麺商組合に加入となっている。趣味は屋号から想像し、刀剣かと思ったが、名字が小太刀(こだち)のため「小太刀屋」となった。なじみ客が多く、昼時は店内がにぎわう。メニューにはなかったが、合いもりを食べる。 
もてぎ屋 

桐生市広沢町4丁目
0277-53-8591 

屋号は「もてぎ」だが、系統的には山本の流れとなる。店内にはSL(蒸気機関車)の写真が何枚も飾ってあるが、懐かしい。また釣り竿も、なかりの本数が飾ってあるが、鮒、鮎が得意だったようだ。一番古いのは50年の歴史がある。試食定番の「もりうどん」を食べた。 

丸亀製麺

桐生市広沢町5丁目
0277-54-3072

全国にチェーン店を展開中の、讃岐うどん屋だ。全国的に有名と言われているうどんの街の桐生に出店しただけあって、コシも強い本物の讃岐うどんだ。店内は清潔感あり、店員たちの掛け声も感じが良い。看板品の釜あげうどんだけなら安いが、天ぷらやおいなりなど、トッピングを派手にやってしまうと、かなりの価格となってしまうので注意が必要だろう。あきらかに桐生のうどんとは違う、讃岐うどんを体感出来る店だ。
山田うどん   

初めて山田うどんを食べたのは昭和50年代だった。かけうどんが確か100円くらいだった記憶がある。かきあげ天ぷらなどをプラスすると当然だが、いくらかアップする。20111月現在、あげ玉がのせてある「たぬきうどん」は300円だ。ファストフード店うどん版のはしりだ。本社を埼玉県に置くチェーン店のため、どの店でもマニュアル通りのうどんが出される。客側からしてみれば、「常にあの味の、あのうどんが」と、当たり外れなく食べられるのでいいということだ。知ってる限り国道沿いに店があるが、県道沿いや市道沿いにはどーなんだろう?客層だが家族連れはあまり見かけない。トラック運転手、一人暮らしと思われる男が多い。気兼ねなくサッと入り、サッと食べ、サッと代金を払い、サッと帰るのが好きな客には合っている「うどん屋」だ。店のマークは弥次郎兵衛に見えるが、案山子(かかし)が正しい。童謡に出てくるやつだ。 

若松支店 

桐生市広沢町5丁目
0277-52-9249 

夏の名作、「冷やしナメコうどん」で有名な、市役所近くの「若松」の支店だ。東京のそば屋での修行の後、「若松」で10年の修行をし、独立した。店の近くにある会社の社員が昼時には来店するが、主に出前が多いようだ。店内には競輪の兵藤一也選手のユニフォームが額入りで飾ってある。迫力のあるユニフォームだ。また競輪選手の人形もあるので、店主に「競輪」に興味があるのか聞いたところ、みんなお客様からのいただきものとのこと。色白の奥さんが揚げる野菜の天ぷらがうんまい。

弥次喜多屋   桐生市広沢町5丁目
0277-53-2164  

先代の店主は修行はしていない。今の店主も外に出ての修行はしていない。先代が師匠なのだ。以前食べたそばは太く、いわゆる「田舎そば」で、出前を頼み届いたらすぐ食べないと、かけそばなどは食べるのに苦労をしてしまう太さになってしまった。先代の奥さん(今も店内を仕切る)が打っていた時の話だ。今はそばも並みの細さだ。出前はやってない。合いもりを頼むと汁が二種類出てくる。普通の汁とカレー風味の汁だ。なかなかいい。「せがれが考えたんですよ」と、品のいいおばあちゃんが説明してくれた。屋号は、家中「水戸黄門」の大ファンだからだと思っていたらそれは違っていた。本当の理由はわからない。

そば忠  桐生市広沢町5丁目

国道50号沿いに店はある。駐車場は広い。中華料理店「しせん」(本部は桐生市天神町)が「蕎麦」の店をスタートさせた。大手のうどんチェーン店と似たシステムかと想像していたが違っていた。どちらかと言えば「ドライブイン的」な感じだ。店内に入り食券を買い、受出し口の係の方に渡し、空いているテーブルに座り品が出来上がるのを待つ。出来上がると食券番号を呼ばれるので受け取りに行く。もりそばを食べた。食べた後は自分で食器は片付ける。頼んでから麺は茹でるらしく、ちょっと時間はかかるが、茹で上げが食べられるためそば好きは喜ぶだろう。当然ドライブインより、麺、汁ともにランクは高い。

営業時間は月〜金10:30〜24:00(L.O.24:00)
土日祝日は7:00〜24:00と、普通に生活をしている人間なら「いつでもそばがたべられる店」だ。

稲木うどん店 

桐生市広沢町6丁目
0277-54-3841 

この広沢地区では古くから営業しているうどん屋だ。店にはうどんを食べにくる客の他、うどん玉を買いにくる近所の客も多いが、キノコの季節になると客は倍増する。もりうどんは量が多いので気をつけたほうがいい。小上がりにある客用液晶テレビが待ち時間を退屈させない。

桐生織物
観光センター 

桐生市広沢町7丁目
0277-52-5181

国道50号沿いの大規模ドライブインだ。聞くところによると、国道沿いにあるドライブインの中では、来客数や売り上げが全国でもトップクラスだという。その中にある食堂のメニューに「桑うどん」がある。何年か前から社長の発案で開発したうどんだ。桑の葉をパウダー化し、小麦粉に混ぜ合わせ作る。和定食にも「桑うどん」は添えられる。毎日のように大勢の観光客が食事をとるが、「旅館やホテルでの食事に飽きてしまったが、今回の旅行でこの桑うどんが最もおいしかった」との声が度々寄せられ、厨房の責任者は感激するという。一般的なドライブインでは汁をメーカーから仕入れるが、ここはダシを鰹、鯖、その他の食材から本格的にとる。観光バスの添乗員との連絡は携帯電話により、ドンピシャと、茹でたてを食べていただける。旅行の後、家族連れで再来店する客も多いらしい。

そば店の
しながき説明
   
桐生麺類商組合制作
「うどんまっぷきりゅう」より

《もり》
茹で上げたうどん・そばを「もりせいろ」にのせ、少々の薬味で麺そのものの味を楽しむもの。麺を入れる前に汁をじっくり味わうのもいい。
《かけ》
茹でたうどん・そばを湯通しして、熱い汁をかけてたべる。汁のみが基本だが、菜や鳴門が乗っていたら儲けもんだ。 

《あつもり》
うどん・そばを湯通しして温かい汁でもりのように食べる。寒い日はこれがいい。 

《合いもり》
うどん・そばを半分づつ「もりせいろ」に盛って、冷たい汁をつけて食べる。両方の味を楽しめる。
初めての店ではこれを食べてチェックする。そばの後にうどんを食べるのが自分流の食べ方だ。
《ざるそば》
丸か四角の「もりせいろ」にうどん・そばを盛り、切り海苔を上にかけ、冷たい汁で味を楽しむもの。薬味にはわさびが合う。ざるの意味はあるが、スペースの関係で省くことにする。
《きつね》
ねぎなんとも言う。油揚げをのせた、かけうどん・そば。油揚げは短冊型に切ったもの、三角に切ったもの、一枚そのまま乗せたものなど、店によって様々である。うどんと油揚げ、どちらを先に食べるかだが好きに食べれば良い。
《たぬき》
揚げ玉をのせた、かけうどん・そば。揚げ玉の色とこってりした味わいがタヌキらしいところから名付けられたという説、また、揚げ玉とネギの他何もタネらしいものが入っていない、つまり「タネ抜き」が「たぬき」になったという説などがある。たまに揚げ玉も、かき揚げ天のネギなどがはじけて入っていることがあるが、いいもんだ。
《カレーうどん》
カレー南蛮とも言う。うどんにカレー味の汁をかけたもので、カレーの辛さや具などは各店いろいろ工夫を凝らしている。最近はカレーライス用のルーを使っている店もあるが、いろいろな味で勝負をし、切磋琢磨をして客を喜ばせればいい。
《力うどん》
かけうどんに餅を入れたもの。その他の具は各店いろいろ。餅の分だけ値段は高くなるが、ボリューム感はある。餅も焦げ目が付くぐらい焼いてあるのが好みだ。
《天ぷら》
かけうどん・そばにエビの天ぷらをのせたもの。「天もり」は、うどん・そばにエビの天ぷらを添えたもの。

《ひやむぎ》

茹でた冷や麦に氷を浮かせ、ごま・味噌で味付けたごま汁で食べる。(7月〜9)※暑い日はこれがうまい。似ているものに「そうめん」があるが、植物油を使い細く引き伸ばすものだ。
《ひも川》
麺を薄く伸ばし、幅広く切って茹で、温かく作りいろいろな具をのせて食べるもの。(10月〜3)※一昔前まで「ひも川」は秋の彼岸から春の彼岸まで、もりではなく、かけのみだったが、最近は通年化し、もりが人気となってきた。頑固な店主、伝統を優先する店は昔のやり方を守っている。

磯きりそば
まつもとや
桐生市境野町1丁目
0277-44-5418

雑誌「BRUTUS20001月号に紹介された。磯切そばも看板の品だが、数あるメニューの中から「桐生切込みうどん」に力をいれている。一般的には「おっ切り込み」だが、この店は「切込み」だ。駐車場には県外ナンバーの車が並ぶ。座敷には、永六輔、加藤登紀子らの色紙や写真が飾られているが、何を食べたのかはわからない。フランス料理のシェフ経験を積んだ長男が店に入り、フランス料理と和食とのコラボレーション、創作料理を作り出している。威勢のいい女将の声にたまげる客もいるようだが、ここは上州だ、仕方がない。親切心から説明の声も大きくなってしまうのだろう。「麺打ちは修行期間が少なくても大丈夫だが、汁は難しいよ」と店主。座敷から眺める坪庭もいい。きょうは「あいもり」を食べた。

山本屋  桐生市境野町6丁目
0277-44-5757 

屋号に「山本」とあるため、伝統店の一つ「山本系」かと思ったが、店主から「系列店との関係はない」とのことだった。何年か前まで桐生麺類商組合長を引き受け、全力で組合隆盛のため頑張った。交通量の多い道路に面しているため、出前に行く際は最大の注意が必要だ。 

第二宮島庵
境野支店
 
桐生市境野町6丁目
0277-43-7622 

本町3丁目にある第二宮島庵の支店だ。毎年元旦にはこの店の前を、太田市役所でタスキを受けた実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)の選手が桐生市役所まで走る。かなりハードな区間なので実力のある選手が走る。和風造りの店で落ち着いてうどんそばが食べられる。大ざるそばは異常なほど大もりだ客が来店すると、自動音声が「いらっしゃいませ」を告げるが、それをきっかけに店主を始め店員一同の「いらっしゃいませ」の大合唱が店内に響く。活気があっていい。帰りの時は当然「ありがとうございました」が流れ、また店主以下全店員の合唱が店に響く。麺の量だが、成人男性でも普通もりで十分だ。自信がある客は大もりもいいだろうが、自己責任での頑張りが必要だろう。この日は「合いもり」を食べた。忙しい時間帯が一段落した時はコーヒーがサービスとして出てくる時がある。「最近の流行」の「幅広ひもかわ」をメニューに加えた。厚さ約2ミリ、幅約6センチだ。  

第三山本
うどん店
桐生市境野町7丁目
0277-46-5320

店に入ると、バン!バン!と、大きな音をたて、うどんの玉を伸す作業をしている。店主と店主の父が交代し打っている桐生のうどん屋では、伝統ある「系列店」の「山本系」となる店だ。今、すべてを引き継いだのは他店での修行をしない「純粋」な男である。他店での修行がなく、逆に「技」を正確に覚えたという世間の話しだが、その通りだ。以前は桐生の繁華街に店はあったが、現在の店に移転したと同時に、そばをメニューから外し、出前をやめ、営業を昼だけとしたが、読みは当たった。麺の太さはこの店伝統の極太だ。今日はカレーうどんをつけ麺にしてもらった。

そばの知識
一枚目
「蕎麦と酒」 
あかぎ・風ライン
研究会資料より
昔からそば屋と酒は縁が深いとされる。そば屋では、「酒」といわず「御酒」とか「上酒」と呼ぶ伝統があった。これには、「さけ」が「避け」や「裂け」に通じて縁起が悪いなどという説があるが真偽のほどは不明。文政(1818〜1830年)の頃には、そば屋を兼業する酒屋も登場していた。 
芳野屋 

桐生市東1丁目
0277-44-0372 

中通りでは古い店だ。店を開店させる前に店主は宮本町の要山本で指導を受けたということだ。店ではもりうどんを頼むが、他のうどん屋なら大もり並みの量だ。なじみ客が多く、出前も忙しい。 

みさき  桐生市東1丁目
0277-32-6458
店主は京都で生まれ育っているので言葉は当然京都弁だ。会話をしていると食文化や味に関しての話題は豊富だ。東京は「そば」が主流の地域のように、京都の「麺」は「うどん」が主だと思っていたらそのようなことはないらしい。メニューに「うどんは一日10食限定」と書かれているが、店主は近いうちに削除をするつもりらしい。そばと「おばんざい」を主に、京都の味を出して行くことだろう。細めのそばの大盛りを食べたが、太めもある。 

○楽 

桐生市東3丁目
0277-43-2145
 

店名の「楽」は、えんらくや、まるらくではなく「わらく」と読む。で思い出したが、40年ほど前に知人(芸術家)から聞いたことだが、「円」を描く有名な抽象画家のオノサトトシノブ氏は、生まれた男の子の名前に「」を六個で「ろくまる」とし、出生届けを出そうとしたら、市役所の窓口で断られたという話だ。人名に記号はダメなのだ。いわゆる修行の経験はない。赤堀に住む親戚のおばさんから「手打ちうどん」を教えてもらったとのこと。平成21年に「うどん玉持ち帰り専門」の店として開店したが、二年後に狭い店の中でも食べられるように「小改築」した。主に「持ち帰り」のため、メニューはたったの7品だ。茹で時間8分の「もりうどん」はコシがある 
まるたや 桐生市東4丁目
0277-43-1980

店主は研究熱心な男だ。もちろん他の店の店主もほとんどがそうだが、それは粉、ダシ、かえし作りが主だ。ここの店主は品作りはもちろんだが、「評判の店」があると、かなり遠くまで足を運ぶ。それは群馬、関東地区の範囲を越える。筆者も店主に教えられ、山梨県長坂町の「翁」に行ったことがあるが、遠いのにはおどろいた。もちろん蕎麦は抜群だったことは覚えている。黒姫山の麓にある店も紹介されたが、まだ行ってない。いつかは行きたい。他店での本格的な修行はやってないので、自己流、食べ歩き、その店主との話し、来店客の反応などが、蕎麦、うどん作りの基本となっているようだ。また、客との会話を大事にする店主なので、チャンスの時と見たら話しかけるのもいいだろう。ソバガキは絶品だ。市外、県外からの客も多いが、駐車場が少ないのが難だ。

こだま  桐生市東4丁目
 0277-47-0156
店は小さい。10人が入れるかどうか?だ。接客は豪快な笑い声の奥さんと、知人だ。主な売り上げは「出前」だと判断出来る証拠は、店の真ん前に常駐しているバイク「カブ号」だ。入店する客にとっては邪魔な「カブ号」だが、店主にとっては愛車だ。「カブ号」は打ちたて茹でたての「うどん」を配達に、きょうも走る。
梅山本 

桐生市東5丁目
0277-47-2147 

山本系の店としては古く、伝統もある店だ。現在は三代目の店主だが、日本画(岩絵の具を使う)の趣味があり、店内には力作が掲げてある。川内町の金子氏の指導を受けている。コロンバス通り(本局)にある「やまざきうどん」の店主はこの店で修行、二代目に指導を受け仕上がった。取材に行った時は夜の準備の最中で、切ったうどんとひもかわが干してあった。相生の「ふる川」もこの店で修行している。

田沼屋  桐生市東6丁目
0277-44-9177 

昔からの桐生うどんの系列は5つあるが、この店は藤屋系列となる。以前、市内の割烹料理店で食事をした際、鍋料理の最後にうどんが出てきたが、たいへんうまいうどんだったため店の方に聞いたところ、「田沼屋のうどん」だということがわかった。納得した。ひもかわは、幅も厚さも私好みでうれしい。 

そばの知識
二枚目
「そば湯」 
あかぎ・風ライン
研究会資料より  
そばを食べた後のつゆを、そば湯でうすめて飲むのは、そば喰いの楽しみの一つ。実は、そばにはタンパク質やビタミンB群、ルチンなど豊富な栄養素が含まれているが、茹でている時に湯の中に溶け出してしまうものも多い。そばを食べたら、ぜひそば湯もいただこう。
JR桐生駅
立ち食いそば
桐生市末広町
0277-44-3225

電車に乗る前に、軽く一杯の「立ち食いそば」はうまい。それも味わいながらではなく、急ぎかっこむのがいい。あれを座って食べたらどうだろうか。味は変わるかもしれない。食べ物なんて気分や雰囲気によって変化するものだ。オーナーは仲町の菊池酒店で歴史は長い。以前友人たちと両毛線各駅「立ち食いそば食べ比べ」を実行したが、その結果一位桐生駅、二位前橋駅となった。審査のポイントは、茹で時間と汁、そして湯切りなどの所作だ。どの駅も客への応対は忙しさから愛想がほとんどないが、それもいい。天ぷら、玉子、山菜は有料で選べる。きざみネギと唐辛子は自由だ。いろいろなものを入れ、自分好みの味にするのが「通」だ。 

山本屋本店  桐生市末広町
0277-22-4941

長い歴史を持つ店だ。2010年現在だが、創業130年を近々迎える。以前本町通りにあった「第一山本」とは、先先代が兄弟だ。長男だったため「本店」を名乗ったとのこと。店は昭和レトロ風を感じる。そんなため、映画の撮影にも利用されたことがあった。滝田栄主演「不撓不屈」だ。土、日の2日間、店のメニューや定価は昭和三十年代に変えられた。店主は出前の時は今だに自転車に乗り右手でうどんやそばを担ぐ。自転車は黒の「実用自転車」だ。ロート゛レーサーの方が速く、うどんがのびないと思うが、ハ゛ランスがとれないのだろう。うどんの塩加減は年4回変えている。ひもかわは薄く、幅は12ミリと見当をつけた。12センチではない。麺作りの他、本格的な書道の趣味があり、小上がりに作品が掲げてある。クラシックキ゛ターの腕もなかなかのものだ。

うどんそば考@  うどんそば
食べ歩き人

古い雑誌のコピーが出て来た。雑誌の名前は不明だが、「『そば屋』か『うどん屋』か、呼び方調査」とのタイトルに興味を持ちコピーをとったのだと思う。上智大学大学院言語学研究室がまとめたもので、そばうどん店の一般的な呼称を地域別に調べたものだ。そばもうどんもやっている店に食事に行く時、神戸なら「うどん屋でも行かへんか?」と言うし、東京や秋田なら「そば屋へ行かないか?「そんば屋さでもいがねが?」と言うらしい。一般に、「そば屋」と呼ぶか「うどん屋」と呼ぶかを調べ、日本地図上に分布してある。サンプリング地域は全国120ヶ所で、あくまでも一般的な呼称で、そば、あるいはうどんの専門店など、特定の店を指して呼ぶようなケースは対象としていない。結論から、関西は「うどん」、関東は「そば」といわれ、概ねうどん圏とそば圏は分化しているが、その境界線はどの辺りか、例外的な呼び方をする地域はあるか、またそれはどうしてかなど、見ているとさまざまな関心事が引き起こされて楽しい。実際の呼称の分布は、言語的な要因だけでなく、そばや小麦の作付けとの関係、地理的要因、文化的要因が背景にあると考えられる。桐生地域では果たしてどちらで呼ばれているかと考えると、一般的には「うどん屋」と呼ぶことが多い。この研究室で調査した地域的には桐生は「そば屋」なのだが。うどん屋でうどんを食べる、うどん屋でそばを食べる、だ。特に桐生、館林、羽生、加須地域が「うどん屋」という呼称が多いのはおもしろい。気になる「境界線」だが、私が地図上での分布から判断すると、愛知県から東はそば圏で、三重県から西がうどん圏となる。 

やぶよし  桐生市浜松町1丁目
0277-45-3638  

毎年2月に開催される桐生市堀マラソン常連の仮装ランナー「丸子屋」の店主と親戚の店だ。店は地味だが、近所にとっては貴重な存在なのだろう。昼時は近くの常連客が席を独占してしまう。レトロなクーラーがめずらしい。うどんもそばもやっている。今回は両方を味わうため「合い盛り」を食べてみた。 

たからやうどん 桐生市浜松町1丁目
0277-43-1899
友禅染めの型紙職人だった店主だが、趣味として、うどんやそばを打っては「楽しんで」いた。20年ほど前に転職したが、うどんもそばも手打ちにこだわる。キノコ採りが好きで、メニューにある「キノコ」は店主が月夜野あたりの山から採ってきたものだ。屋号は「宝舟」からだ。縁起のいい屋号なので、宝くじを買う前に寄るといいだろう。
うどん八州

桐生市浜松町2丁目
0277-43-0502

店の名に「うどん」を付けるほど、「うどん」に気合いを入れ込む店主だ。麺の色は白ではなく、昔懐かしい色(表現が難しい)をしている。これは小麦粉の全粒粉という挽き方のため出てくる色だと言う。蕎麦粉でいう挽きぐるみと同じこと。太さは細くもなく太くもなくといったところだ。つけ汁が何種類かあり、好みで選ぶと良いだろう。店は清潔感があり、カウンター、テーブル席と小上がりで約30席。私はカウンター席で厨房を眺めながらの「もりうどん」が好きだ。八州は「関八州」からで、来店する客のエリアを、広く関東地区までを考えた意味だという。定休日は木曜日だ。(写真はひもかわ)

桐の実 

桐生市仲町2丁目
0277-46-0677

麺類商組合には加入していない。酒、食事だから「スナック」になるのかと思う。うどん打ちの経験はあったので、国道50号沿いにある「そば蔵」で、そば打ちの技を覚えた。そば粉は「そば蔵」から仕入れている。普段は夜のみの営業だが、土、日曜日は昼から営業している。元サラリーマンで、定年後店を始めた。かなりの情報を持ち、話し好きな店主なので会話ははずむ。完全な手打ちにこだわる。ひも川は希望した「幅」に切る。このやり方は桐生ではこの店だけのようだ。おもしろい。写真は(もりそば) 

川野屋本店 桐生市仲町3丁目
0277-44-5630  

桐生のうどん屋5系列店の中の一つ、「川野屋」の総本山だ。店主の角田氏は三代目だ。この店、時おりマスコミに取り上げられるが、どんなタレントが来ようが、どんなプロデューサーが来ようがまったくビクともしない。超頑固オヤジの自己流を貫く。以前テレビの取材で来たタレントが「ふざけたこと」をしたり言ったりしたため、「てめぇ〜なんかにはうちのうどんは食わせねぇ〜!」と大喧嘩をした。ここまでくると頑固さは本物だ。こんな頑固じいさんだが、「川野よしお」の名で曲の作詞をしたことがある。曲名は「ご馳走さま」だが、日の目は見なかった。うどんやうどんの歴史の話を聞こうとしたら最後、延々としゃべる。約20分の話の間には過去にマスコミに出た記録、写真が出される。さんざ話を聞かされたが、やっと出てきた「天もりひも川」を食べているにも関わらず、まだ話は続く。口は悪いが、桐生うどんの語り部としては適任だろう。

第一宮島庵 桐生市小曽根町
0277-22-2495

五系列店の宮島庵系の店だ。昔、店に入り「大もりうどん」を頼んだところ、超大もりが出されたことを思い出した。おばあちゃん(失礼)曰わく、「大もりを頼む人は腹が減ってるんだから、うちはたんと盛るんさね」だった。宮島庵系の店はいくつかあるが、店構え、システムなど、それぞれの店が個性的だが、この店は昔からの感じの残る店だ。

うどんそば考A  うどんそば
食べ歩き人
 

長年、うどんそば食べ歩きをしているためか、知人や職場の者から、「どこのうどん屋がお薦めですかねぇ〜?」、「そば屋さんだったらどこが一押しですか〜?」と聞かれることが多くなった。もちろん個人的には「うどんだったらここ!」、「そばだったらここ!」はある。が、簡単には言えない。そんな時にはいくつかの質問をすることにしている。それは次のようなものだ。
@
麺は太いのが好き?細いのが好き?
Aひもかわの幅は昔ながらの2pくらいが好き?今主流となってる5pくらいが好き?それとも10p以上の超幅広が好き?
B
汁は濃いのが好き?薄いのが好き?
C値段は高くても大丈夫?
D頼んでから出来上がるまで時間がかかるのを待てる?
Eこね、伸ばし、切る、全部を手打ちがいい?一部機械を使っていてもいい?
F駐車場は必要?
G店主がうどんそばの蘊蓄(うんちく)を語るのを聞きたい?
H
店内は清潔感あふれる感じがいい?多少古く清潔感はほどほどの感じがいい?
I女将さんが見た目感じがいいのが好き?感じは悪いが実直な感じがいい?
J小上がりがあったほうがいい?
Kトイレは男女別になってないとうまくない?
L店内が禁煙でないとダメ?
M店に入った途端
「いらっしゃいませお客様何名でしょうか禁煙席がよろしいでしょうか喫煙席がよろしいでしょうかお持ち帰りでしょうかお箸はお使いになるでしょうか唐辛子は一味でしょうか七味でしょうかお支払は現金でしょうかカードでしょうかポイントカードはお持ちでしょうか蕎麦湯飲み放題を希望されますか?」を言われても気分が悪くならない?
などを重要なポイントとして確かめてから店をアドバイスすることにしている。
しかし、結論を言わせてもらうと、人のアドバイスなど気にしないで、自らの足で、舌で、感覚感性で「自分好みの店」を見つけることが一番だ。と思うのだが

そば利平  桐生市永楽町
0277-22-6285

この店に入った時は、迷うことなく「利平そば」を注文する。普通よりちょっと大きめのそば猪口に、大根おろしがたっぷりと入っている。大根おろし入りのそばは長野県ではよく見る。店は一度、大改築をしているが、店内北側にある古い店の時の「暖簾かけ」を始め、窓の障子風の感じ、竹の植え込みなど、いくつかの箇所に思い出の部材が残っている。店主のこだわりなのか棟梁の技なのかは聞かないほうがいい。以前の店の入り口あたりに見える大谷石のアクセントは店内の壁として続いている。大谷石の「採用」は、近くの建設会社の社長が提案した。年数が経つほど味わい深くなっている。店は以前、雑誌の「るるぶ」に載ったが、大川美術館から利平のコースがいつの間にか決まってしまったことがあった。商売上ではいいことだが、常連客側とすると困った。店主は上下白の仕事着が良く似合う男だ。

一茶庵 桐生市織姫町

蕎麦の世界では超有名な栃木県足利市の「一茶庵」の直系店だ。(親族)
以前山梨県長坂町で営業していた「翁」の高橋氏も、足利市の「一茶庵」で修行した。三種類のそばが味わえる「三昧そば」を食べることが多いが、茹で加減、ダシとかえしのバランス、すべてに満足する。客を迎える言葉は一茶庵系伝統の「いらっしゃいまし」だ。隣に大ホールがある桐生市市民文化会館があるため、歌手、有名人の来店も数多いとのことだ。

桐生亭 

桐生市織姫町
0277-46-1017

店は桐生市市民文化会館隣の「地場産センター」二階にある。以前「一茶庵」が店を開いていたところだ。店主は桐生の広沢町の出身。中学時代は陸上競技部員として苦しい練習に耐え抜いたという。 東京杉並区にある老舗で修行を済ませた。もりそばを食べた。当初、汁は東京風の濃いものと考えていたが、桐生の人にも馴染めるようにと調整したようだ。 こだわりは「地産地消」ということで、そば粉は赤城山麓で収穫したもの、醤油は館林の正田醤油を使っている。若い店主なので、今後の活躍が期待される。
次郎長うどん  桐生市織姫町  どー考えても屋号は店主の名字が清水のためだろう。「清水の、次郎長」だ。市役所、官公庁、が近く、昼時は市役所職員などでほぼ満席となる。だから店に行くときは1145分前後か13時前後と決めていた。この店のうどんは太くコシのあるうどんで、やはり太いうどんで有名な「第三山本」と甲乙付けがたく、「桐生太うどん」東西の横綱、と言われる。太さを競い過ぎると「ひもかわ」の幅を競うようになるため、限度が必要だが、両店とも営業開始の頃から太さは変わらない。1p真っ角のうどんかなんか、絶対に出来ないことを祈る。この店からは「大政うどん」、「麺房次郎長」と太めのコシのあるうどんを売りにした支店が出たが、事情により店を閉めてしまった。本店格のこの「次郎長うどん」は、それ以前に閉店している。残念だった。  

レストラン利休

桐生市織姫町
0277-45-0488

レストランの名の通り、開店当時は洋食専門だったが、途中から「そば」や「うどん」もメニューに入った。おろしそばと野菜サラダという珍しい組み合わせのランチを食べたが、初めは面食らったものの、食べ終わった頃にはなかなか良かった気がした。完全予約制で、前日または当日の午前11時まで受け付けている。すぐ近くには桐生警察署、厚生病院がある。気のせいか、男性客は警察関係かドクター、女性客は病院関係に思えてしまう。

桐生やきそば

桐生市清瀬町5丁目
0277-44-7770

そば屋だが、最終的にはそばは焼いて客に出す。汁は出さないが、ソース、醤油、キムチなどなど、大柄な店主の考えで味付け、メニューが次々と増えていく。ソース味の焼いてあるそばを「パック入り」で買った。豚肉、キャベツとも、大きさ厚さは食べやすい。バスケットボール、スピードスケートと、パワーを必要とするスポーツを得意とする大柄な店主だが、ポイントの一つであるソースは、栃木県佐野市にあるメーカーから購入し、独自に考え出した方法でそばに合う味を作り出している。店は桐生警察署の近くにあるため、売上金などの盗難は心配ないだろう。太田市に負けない独特な味だ。店は「焼きそば屋」だった。

みやじま庵
錦町店

桐生市錦町1丁目
0277-44-3515

本町3丁目にある第二宮島庵本店直系(親族)の店だ。元祖の「宮島庵」の技を祖父、父親から確実に伝承されている。宮島系では珍しい「ひらがな」の屋号だ。別の店だが、本店、本家があるので何がなんだかわからないうどん屋がある。支店と分店もおもしろい。昔、饅頭屋で元祖と本家(本店)の屋号のことで裁判ざたとなったことを覚えている。この店の場所を説明する時、「昔タイガースのコンサートがあった産文の前だよ」は55歳以上用で、「市民文化会館前だよ」は40歳前用、「シルクホール前」は20歳前用か。間はどっちでもいい。注文聞きから支払いまで、すべてコンピューター化されている。隣にある「キッチンさわい」のオーナーシェフが、時々「かき揚げ丼とそばのセット」をうまげに食べているのを見ることがある。 

やぶつか屋 

桐生市錦町3丁目
0277-44-7590

店主自ら「小さい店ですが、がんばってます」と言っているが、謙遜ではなく本当だ。狭い店なのに「漫画本」はあきれるほど棚に収めてある。出前が忙しく、店主と話す機会はなかなかむずかしいが、話すとなかなか真面目な人だとわかる。学生時代は卓球部に所属、日本チャンピオンにこそならなかったが、卓球道を極めることに青春のすべてをかけた時があった。今はうどん道か。屋号は先祖が薮塚出身なのでつけたそうだ。先代で父親は修行経験はなく独学だ。現店主は父親に学んだ。いつも盛りうどんを食べるが、他店より20円〜30円は安い。おいなり二個100円もある。 

武山本 

桐生市錦町3丁目
0277-44-5432 

産文(市民文化会館)からこの店までは約400mのほぼ一直線だが、その間に全部で4軒のうどん屋がある。かなりの「激戦区」だが、この店、茹でたてのいい麺でお得意さんをつかんでいるようだ。近くの銀行マンが「社員食堂」のように昼時はどんどん入って行く。「ネクタイ着用のうどん屋」の張り紙はない。他の店と変わっていることがあるが、開店しているのに「のれん」は外に出さないで店内に!メニューはどこにも見当たらない!注文は伺いに来ないので厨房の店主に注文しに行く!配達はしない!などなど独特な店だ。意外なことに店主は高校生時代はサッカー選手として大活躍している。そのためか、茹で釜水洗い盛り付け客テーブル茹で釜水洗い盛り付け客テーブルの動きは年の割には良い。錦町通りに面しているうどん屋だ。

上州手打
うどんつるつる

桐生市織姫町4丁目
0277-47-3768 

アハ°ート一階テナントに店はある。1130分頃から客が集まって来る。もりうどんは皿で出てくる。細目の手打ちだ。値段は一般的な店よりも安い。カウンターに揚げたての天ぷらが何種類か用意されているが、これも安い。薄利多売なのだろう。入り口横ではうどんを打つ姿が見られる。警察署、大病院、学校が近くにある。

そばの知識
三枚目
「生蕎麦
( きそば)」
あかぎ・風ライン
研究会資料より
そば店の看板や暖簾によく書かれている言葉。本来の意味は、つなぎを使わずそば粉だけで打ったそばのこと。江戸時代の中ごろから、小麦粉をつなぎとして使うようになり、粗悪なそばを出す店が多くなったので、高級店が格の違いを強調するために看板に掲げるようになったとか。
やまざき 桐生市巴町1丁目
0277-53-8103

山本系、梅山本での長い間の修行が品に出ている。伝統の桐生うどんらしさが、麺の太さ、色、食感、汁に表れている。店主は、桐生うどんのうんちくを語る時があるが、なかなかおもしろく奥が深い。かなり熱く語る。キノコ好きの父親の影響からか、メニューには「キノコ」があるが、シーズンになると店主は定休日には山へでかける。店の立地条件は良く、特に昼時は満席に近い。店の前はコロンバス通りだが、昔は新川という街中を流れる川だった。昭和22年のカスリン台風の時には大氾濫をした。店主はこの新川で泳ぎ、釣りや、石垣の下に隠れているうなぎを捕っていたはずだ。今も道路の下には水が流れている。出前は店主とせがれ、厨房は店主と元気のいい奥さんだ。一家で桐生うどんの伝統を守っていてくれる雰囲気だ。そばもうまい。

駅南そば 

桐生市巴町2丁目 

店が駅の南にあるから「駅南」だが、東武の新桐生駅かもしれないし、上電の西桐生駅かもしれない。ひょっとすると相老駅かもしれないし、運動公園駅かもしれない。まだまだ桐生には駅はある。丸山下駅、富士山下駅、天王宿駅だ。やっと見つけた店はJR桐生駅の南口に近い所にあった。あまりにも小さい店のため、探しにくかったが、もー大丈夫だ。仲の「良さそう」な夫婦が、気持ちの良い挨拶で客を迎える。店主はうどんそば店での修行の経験はない。食べ物屋のチェーン店勤務や、会社勤めの経験もある「器用」な男だ。FM桐生でDJを担当している「しみずやうどん」三代目がDJ帰りに寄ることがある。会話がうどんのように長くならないか心配だ。なにしろ椅子は11脚しかないのだから。駅に近いため高校生の客が多いが、官公庁も近いため背広姿も負けずに多い。店名は「駅南そば」だが、うどんもある。 

桐生うどんの
知識二杯目
「ひもかわ」
桐生麺類商組合制作
桐生うどんマップ
うどん伝説より

ひもかわ。桐生独自の文化である。幅が広く、うすいめんは、独特の食感と、しなやかな腰。秋にきのこの季節が来ると、桐生の家庭では、きのこの煮込みうどんを、ひもかわで作る。煮込んでも煮込んでも、めんが溶けてしまいようなことは無い。やわらかくなっても、しっかりとした食感を味わうことができる。これこそが、めんの腰なのだ。元来、秋の彼岸から春の彼岸、寒い季節の風物詩であったが、最近では冷たいもりで食べることが注目されており、一年をとおして食べられる店も増えてきているようだ。まさに幅広い人気である。 

ギフト
いしはら 
桐生市元宿町
0277-47-2294 
 「あづまうどん」の製造元、中里商店の半生うどんの販売店が市内にはいくつかあるが、常に売り上げ高トップの店はここだ。売り上げが多いためか、品物の価格は何と製造元の中里商店の売店より安くなっている。これは不思議だ。店を仕切っているのは娘さん、車での仕入れ配送は父親と、協力関係は良好と思う。客への応対もしつこくなく感じが良い。宅配便は佐川を利用しているが、扱う個数が多いせいか、他の業者から比べると配達料金も安く客としては助かる。ギフト商品専門店だが、うどんや汁は一番良い場所に置かれている。 
みやまえ 

桐生市宮前町1丁目
0277-47-0028

 
メインは食事だと思うのだが、棚やカウンターに並んでいる酒の種類、本数からは、どうしても「一杯呑み屋」、「居酒屋」と思ってしまう。ところが、ところがである。天ぷらはうまい、メニューも豊富なのだ。メニューが多すぎるのではと心配して聞いたところ、共通の食材もあるから、何とか工夫し、お客様が満足出来るよう頑張っている!とのこと、正にプロだ。麺は定食に付く「きしめん」があるが、店主の手打ちではない。半生麺を買ってくる。しかし茹で加減もいいし、汁もうまいので、「きしめん」の店としてデビューしたほうがいいかもしれない。この店の存在は、相生町のヤオコー近くのNTT裏にある喫茶店、「トワイライト」のマスターに教えていただいた。コーヒーを淹れるのに、ネル布を使い、一滴一滴丁寧に湯を落とす。豆の量、湯の温度、客に出す前にマスターが味わう。うまく落とせなかった場合は作り直す。はっきり言って「うまい!」。こだわりはコーヒーの淹れ方だけではなく、オーディオ装置、椅子職人関和氏に特注し作ってもらったカウンターの椅子、工芸品作り、全国一人放浪の旅と幅広い。マスターの顔や体格からは想像がつかない。いや!絶対想像がつかない!だ。いつの間にか「トワイライト」のことになってしまったが、「みやまえ」の「きしめん」がメインだ。 
しみずや 


桐生市新宿1丁目
0277-44-5780

 

この店は、いわゆる「系列店」での修行などの経験はなく独学で、うどん、そば作りを学んだ。有名店での食べ歩き、アドバイス、等、貪欲に吸収し自分のものにしていったとのこと。メニューの種類が多く迷ってしまうが、地元産の小麦粉を使った「おりひめうどん」が人気らしいが、二八そばとの組み合わせの「おりひめ相盛り」も数が出ると言う。三代目はFM桐生の番組などでDJをこなす器用な男だ。 

  桐生市新宿1丁目
0277-22-6877 
品のいいグルメの女性から「看板はもつ煮の店ですけど、おいしいそばを出すお店が新宿にありますよ〜あと、うどんも!」と聞かされ、やっと探し当てて行って来た。「やっと」だったのは、最初、東京の新宿区歌舞伎町に行ってしまったからだ。店は知る人ぞ知る的な路地を入って行く。狭いが車は通れるし、駐車場もある。そばは栃木県那須の晩秋刈り入れの玄そばを仕入れ、自家製石臼で挽いた挽きぐるみだ。二八と十割りを選べる。うどんの粉は宮城県産だ。当初は、うどん、そばともランチタイムのみだったが、酒のあがりに「うどん、そば」の注文が増えたため、夜も出すようになった。魚は別荘がある真鶴港直送、本業の「もつ」は鮮度がこの店の売りで、牛は国産にこだわる。オーナーと共に厨房に立つのはセガレだが、放浪癖があり世界中を飛び回っていた。特にスイスが気に入ったらしく、ローザンヌでは10年の滞在が続いた。もちろん奥さんはスイスの方だ。店内に居るが、見に行くだけでなく、ちゃんと注文をしてからにしよう。居酒屋でもあるので酒の種類は豊富だ。 
藤屋第一支店 

桐生市新宿3丁目
0277-44-8240

店主は本町1丁目の藤屋本店で修行。本店から出た支店が何軒かあるが、その中では最長老となる。店に行くともりうどんを食べるがやや太目だ 

味の民芸桐生店

桐生市新宿3丁目
0277-43-1075

飲食店分類上は、ファミリーレストランとなる。本社は東京都立川市に置くチェーン店だ。店名からわかるように、外観、内装、メニューなど、すべて和風に統一している。この店ではいつももりうどんを食べる。 


うどんそば考B 
うどんそば
食べ歩き人
 

桐生市内や近隣地区の「うどんそば屋」では、「お品書き」に必ずあると言ってもいい「合い盛り(あいもり)」がある。
一つのせいろに、うどんとそばが半分ずつ盛ってあるやつだ。全国の店にあるかどうかはわからない。
何人かの知人に聞いたところ、

福島県会津若松市のSさんからは「こちらではそば打ちが多いことからか『そばとうどん』を一緒に食べるなんて邪道」と、合い盛りの話にはあきれた返事。
静岡県伊豆下田市のTさんからは「こちらにはありません」と、不思議そうな返事。
島根県の隠岐の島町のTさんからも同じく「こちらにはないなぁ〜」の返事。
愛媛県の宇和島市のMさんからも「こちらにはそんなものありません」と、不思議そうな返事。
鹿児島県の与論島のKさんからも、「こちらにはない」の返事だった。
ところが驚いたことに最後に聞いた熊本県熊本市の麺類共同組合の方からは「合い盛りですね。こちらにもメニューにある店はありますよ」の返事だった。
まだまだ調べが少ないが、どーやら桐生、群馬、北関東、そして熊本県くらいの地域のような気がする。

呼び名は「合い盛り」、「半盛り」、「夫婦(めおと)盛り」などがある。合い盛りの説明は省くことにする。
半盛りはその名の通り半分ずつ盛ってあるからだろう。

問題は夫婦盛りだ。うどんとそばは二種類、夫婦も言わば「二種類」だからと想像はつく。が、ここで問題なのが、一体うどんそばのどちらが男でどちらが女なのかだ。「女は肌の色が白いからうどん、男は黒いからそば」との説がある。そうだろうか?世の中には肌の白い男もいるし、浅黒い女もいる。お品書きが「合い盛り」や「半盛り」の時は平常心で食べられるが、「夫婦盛り」の場合にはどちらが男でどちらが女か悩みながら食べることになる。悩み悩み悩んだ末食べ終わり、店を出る時は金も払うのだ。当然麺や汁をじっくり味わうことは無理だ。
次に、合い盛りを注文する客の心境だが、友人知人、隣近所、職場の同僚(元も)、親戚、約160人に聞き取り調査をしたところ、
@初めての店で、うどんそばのどちらの味も確かめてみたい時。
Aうどんそば、どちらも好きだが、量的に、金銭的に両方食べるのはきつい。
Bきょうはどちらにするかと悩んだ時。となった。
Cメインはそばだが、あとちょっと満腹感を満たしたいと心が揺れた時

最後に食べ方だが、
@一口ずつうどんそば、うどんそばと交互に食べる。
A最初にそばを食べてしまい、次にうどんを食べる。
BAと逆で最初にうどんを食べる
C見た目うまげなほうから食べる
DCと逆で、見た目うまげなほうを最後に食べる。
E@Dに縛られることなく自由に勝手に食べる。
こんなところだろうか。自分の場合は絶対的にAだ。
理由はそばのほうが水気の無くなる時間が早いからだ。「たかが合い盛り!されど合い盛り!!」、目的をしっかり掲げ、自信を持ち、大きな声で「合い盛り!」と注文しよう。

上州
あづまうどん
中里商店
 
桐生市川内町1丁目
0277-65-9030 
袋入りの半生うどん「あづまうどん」の製造元で、この「袋入り」は、桐生の何店舗かで販売しているが、すごい人気らしい。(実は私は贈答品はほとんどこれにしている)
製麺工場の隣に店を出した。全席テーブルで20人弱だ。麺は製麺機で作っているが、粉の品質、水、塩の割合、どれも「袋入り半生」のうどんにしてはレベルが高い。店の汁も上品だ。きれいな店のテーブルに座り、注文したうどんが出されるまでの間、川内の山々を眺めることもいいものだ。
残念ながら製麺工場隣の食事処は2017年3月を持って閉店し、売店のみの営業となっている。
麺処
おぐらや
桐生市川内町2丁目
0277-65-?
うどん屋やそば屋では時々ある「自己流」の店、修行なしの店だ。趣味で何時も作っていたのだろう。いわゆる「素人」が店を持つことは、それなりに自信もあることだろう。開店してから半年なので店内外はきれいだ。テーブル席と小上がりと、ごく一般的な作りだ。うどん、そば、共に手打ちだ。うどんを食べたが、粉も塩加減も、あれなら合格点だろう。ただ、「大盛り」の場合の量が少し足らない気がした。たかが100円増しだが、さすが大盛りと思われたほうがいいだろう。素人からの店開店の問題点は汁だが、なかなかうまい汁だ。
亀六 桐生市川内町2丁目
0277-65-8024  

桐生の「一茶庵」で修行した店主だ。太い梁むき出しの和風の店は団地の中にある。この団地には「うどんそば」の店は三軒あり、それぞれの店が切磋琢磨し、味を腕を競っている。この店のひもかわは、生の時には幅約3センチで、茹であがると約4センチとなる。幅も厚みも私にはちょうどいい。麺作りに使う水は、店主が有名な浅原地区から運んでくる。店名は歌舞伎に出てくる義経の家来、四天王の一人、亀井六郎からだそうだ。家来には弁慶もいたが、何故亀井六郎なのかわからない。亀六に行く客は店主に質問するといい。店内に飾ってある染め物は店主の知人で長い間JR(国鉄)に勤務していた松井定夫氏の作品だ。松井さんのことは20109月にテレビ朝日の「人生の楽園」で放送されたが、その際「亀六」の店内もしっかり放送された。寒くなると、天然きのこ入りの「きのこひもかわ」がメニューに加わるが、人気ナンバーワンの品となる。持ち帰りの「年越しそば」の注文はかなり多く、店の照明を消すのは年を越し元旦となるという。

ふじや支店  桐生市川内町2丁目
0277-65-8513 

店主は、本町1丁目の藤屋本店で修行し、弟子の中では最初に店を持った。当初は宮前町に店があった。藤屋第一支店は兄貴分だ。店名の「ふじや」のひらがなは、本店が昔は「ふじや」だったため、その流れで「ふじや支店」となったわけだ。団地に店があるため出前が圧倒的に多く、配達専用のバイクは、今はやりの「アイドリングストップ」がなかなか難しい状態だ。以前店主の娘さんが陸上競技の選手として活躍していたが、今は引退してしている。出前の注文が来ると、娘さんが駿足を生かし、ダッシュで届けたことがあるかどうか、近いうちに取材をしてみたい。この日は寒かったため、かけうどんを食べたが、うまかった。

一二三屋  桐生市川内町2丁目
0277-65-8482

店は団地に近いためか、出前が多いようだ。店主は仲町の一二三屋本店で修行をしたが、その本店も今はない。長い間「一二三屋支店」の店名で営業してきたが、本店が店を閉じてからしばらくして支店の二文字を取り「一二三屋」とした。店主の趣味なのか奥さんの趣味なのかわからないが、店前には一年中鉢植えの花が飾られている。秋は小菊がきれいだ。店の裏には種から育てている花がポット植えとなっている。かなりの数のため、花屋に間違えられるほどだ。某飲料セールスレディーたちの「昼食場所」になっているが、うどんを食べに来た客が某飲料を買って行くこともしばしばあるらしい。

相川庵 桐生市川内町3丁目
0277-65-8287 

屋号は「相川橋」開通時と開店の時期が同じだったからだそうである。ナイスタイミングだ。店の内外ともに和風で整えている。気が落ち着く店だ。先代は国道50号沿いにある「三山庵」で、現店主と共に短期間ではあるが修行を終えた。三山庵と言えば、脱サラから一代で「国道50号の三山庵」と有名にした店主星野氏だ。三山庵の流れがこの店にも流れている。

信濃屋支店  桐生市川内町5丁目
0277-22-6285 
この店に入り出したのは、昭和四十年代からだ。細かい箇所の改築はあるものの、基本的には昔のままだ。慣れてしまったせいか、今の感じがいい。売上は出前が多く、広い川内地区を配達しまくる。最近ある割烹料理店で飲む機会があったが、最後に出てきたうどんがとてもうまく、店の女将さんに「このうどんはどこのですか?」と聞いたところ、「川内町の信濃屋ですよ」だった。こんなに遠くまで出前をしたのに「のびて」ない。実は契約で、打ち立ての「生麺」を取り寄せているとのことだった。この店は、本店のような風格があるが支店だ。本店は足利市にある。 
けやき

桐生市川内町5丁目
0277-65-9598

「川内北小学校」のシンボルの木、欅(けやき)を店名にした。すでに小学校は廃校となってしまったが、校庭の欅の木はまだ残っているし、店名としても残った。店主はいわゆる修行の経験はない。そば打ちのポイントの指導は、知り合いの前橋の店で受けた。カウンターから厨房での作業を見ていると、かなり手際良く動いているので「これで修行なしとは〜?」と疑問に思いたずねたところ、市内の結婚式場の厨房で、長い期間調理の経験があったとのこと、納得した。川内には何軒かうどん屋があるが、うどん屋はもちろん、食べ物屋もこの先はない。当初、うどんのみを考えていたが、そばの注文も増えて来たため急きょメニューにそばも加えた。店主の話すスピードは、厨房内での素早い動きとは違いスローで和む。コーヒーは珈琲自家焙煎喫茶店「トワイライト」の豆を仕入れている。店が山奥にあるため、時々猿やイノシシが出没するが、さすがに店内には遠慮するらしい。

セブンイレブン
桐生川内店

桐生市川内町1丁目
0277-65-6464

セブンイレブンに限らず、コンビニの「うどんそば」を、じっくり味わいながら食べている人はどのくらいいるのだろうか。ほとんどの人が、「いつでも!どこでも!早く!」が重要ポイントで、買い、食べる、ことになると思う。なので麺や汁もじっくり味わうこともないようだ。以前セブンイレブンでそばを買った時、ダシとカエシが別々の袋に入っていたが、そのこだわりに感動した。確か「味の素」の汁だったと思う。コンビニでも「こだわり」があるのを知った。甘く見てはいけない。最近はなんと二八(つなぎ二割そば粉八割)の生そばまで売っている。大きな鍋で、茹で時間を考え、水洗い、冷たい化粧水で決めれば〜うまいそばが食べられそうだ。この店のオーナー、うどんそばが大好きなため、麺関係の新商品が入って来た時には喜びを隠せなくなるそうだ。最近気がついたことだが、桐生麺類商組合監修のカレーうどんも扱っている。セブンイレブンのカレーうどんを食べて気にいったら次はうどん屋で!の流れになるという計算なのだろう。先日は「新そば(398)」を買った。うまかった。そば粉は北海道産、刻みのりは有明海産だった。麺類好きなオーナー、最近は白菜キムチにもたいへん感心を持ち始め、様々なキムチを食べ始めたという噂だ。

田村豆腐店

桐生市川内町5丁目
0277-65-7608

川内では老舗の豆腐店だ。豆腐は木綿豆腐で絹ごし豆腐はない。当然油揚げ、生揚げもある。先代が趣味でうどん打ちをしていたが、家族はもちろん、いつしか近所でも「豆腐屋のうどんはうんまい」の評判がたってしまい、やがて川内全地域に噂がひろがってしまったとのこと。悪い噂は困るが、「あそこのうどんはうんまいよ」などの噂はいいもんだ。店内はものすごく狭い。5人くらいしか座れない。食べているうちに謎が解けた。店で食べる客はほとんどいなく、「うどん玉」を買いに来る客が主だからだ。キノコのシーズンになると、道路から店に上がる階段は行列となる。店の中央の椅子は先代のおくさんだったおばあちゃんが常に陣取る。話し好きのため注文してから食べ終わるまでひっきりなしに話をしてくれる。昔の川内村のこと、猿、イノシシ、熊の害のこと、語り部だ。ひもかわは茹で上がり幅2p、食べやすくシンプルだが、汁はうまい。高野豆腐の煮物がサービスで出ることがあるが、出された時はラッキーだ。

そばの知識
四枚目
「もりとざる」 
あかぎ・風ライン
研究会資料より 
元禄の頃、「ぶっかけそば」と区別するため、つけ汁につけて食べるそばを、その形から「もり」と呼ぶようになった。「ざる」は江戸中期、深川洲崎にあった伊勢屋で、そばを竹ざるに盛って出したのが始まり。ざるそばに海苔がかけられるようになったのは明治になってからのことで、つけ汁もざるそば専用の「ざる汁」があったとか。
一生   桐生市梅田町1丁目
0277-32-1881 

桐生川の清流を眺めながら、手打ちの、うどんそばを食べられる店だ。それにしてもいい所に店を出したものだ。堰があるため魚が集まる。それを狙って野鳥がやって来る。席は桐生川側がいい。駐車場から丸見えの打ち場では、黙々と「左利き」の店主が麺を切る。店は外見、内とも和風で落ち着く。「一生」の読み方は「いっせい」だ。みどり市の「志なの屋」、「利久庵」は親戚関係だ。毎回、せいろそばを食べる。

めん小屋  桐生市梅田町1丁目
0277-32-1512 

梅田地区にある「うどん屋.そば屋」は他店での「修行なし」の店がほとんどだ。藤屋○○支店とか、第山本とか、第宮島庵、立花屋○○支店、などの店名の店はない。梅田は昔から「うどん打ち」が日常的に行われていた地区で、ことさら「修行」は必要なかったのだろう。この店の店主も幼い頃から、おじいちゃんが、おばあちゃんが、親父が、母が、うどんを打つのを見て、手伝い、ごく自然に「うどん打ち」を覚えてしまった。注文を受けてから茹でるため、待ち時間が長い。覚悟が必要だ。何種類かの天ぷらが勝手に皿にのせ食べられる。もちろん有料だ。接客担当が休むと、店主が出前から戻って来るまで客は支払いが出来ないため、ずーっと待つことことになる。最近、客で歌舞伎役者の市川海老蔵にそっくりの男が時々来店する。髪型も同じ坊主だ。海老蔵より体格が良いので、馴染み客の間では「ビッグ海老蔵」と囁かれている。円盤投げの選手らしいが、その他の情報はベールに包まれている。毎回注文は決まって「たぬきうどんの大盛」だ。近くに寺はあるが、線香の匂いはしないし、袈裟は着ていない

時代屋  桐生市梅田町3丁目  長い間会社勤めをしていた店主だが、普段からそばは当たり前のように家で打っていた。退職と同時に梅田高沢に「時代屋」というそば屋を開店した。長年の実績か、そばも汁もうまい。市内ではAランクだろう。おいなりもいける。GWはハイキングコースにもなっているせいか、大入りとなる。大物政治家、製粉会社社長、その他びっくりするような方々の来店があった。体力を使うせいか開店直後、店主は10sも痩せたようだ。夜間は焼き鳥屋を経営する長男夫婦が昼間の茹でと接客を手伝う。来客の波が増えることがあっても減ることがなかったのだが、体調を崩し閉店となってしまった。残念な店の一つである。  
梅田鳴神屋 

桐生市梅田町3丁目
0277-32-1328 

 県道から鳴神山へと向かう道沿いに店がある。屋号はそこから付けだのだろう。店の外も内も派手な造りではなく、メニューも少なく、きどらないシンプルさがいい。


みやうちうどん 
桐生市梅田4丁目
0277-32-0036 
桐生の奥座敷、山あり川ありと、自然に囲まれた梅田にある。全国的に梅田と言えば大阪の梅田が有名だが、群馬県桐生市の梅田だ。店主はこれといった修行はしていない。いわゆる自己流だ。この梅田では昔はどこの家でも「うどん」は作って(打って)いた。時代も変わり、うどんは買って食べるものになって行ったが、店主はそこをチャンスと、梅田にあるうどん屋で、汁の作り方、粉の仕入れなどを教えてもらい開店した。うどんは昔の家で作っていた田舎の味だ。素朴だ。そばもメニューにあるが、素朴な田舎そばでうまい。開店後、一度店を大改築したが、店の中心には大きな囲炉裏があり、風情がある。「さすが店主のセンス!」と誉めたが、笠懸のうどん屋「鹿田庵」を参考にしたとのことだった。店主、鹿田庵とは知人だった。キノコの季節には、うどんの玉がよく売れる。 (写真はキツネひもかわ)
椿茶屋 桐生市梅田5丁目
0277-32-2270
  店は桐生梅田の桐生川タ゛ムサイト下、特養施設「梅の郷」近くにある。桐生川タ゛ムに向かって行くと何枚かの看板が立ててあるが、それに逆らわないことが大切だ。店の外見は季節の花や緑に囲まれた和風だ。二本の高い欅が見事だ。店内はやはり和風作りだが、気になるのがアンフ°類と大きなスヒ°ーカー、そしてエレキキ゛ターだ。なんと店主は若い頃、群馬県内では有名なエレキハ゛ント゛のキ゛タリストで活躍していたのだ。アンフ°は夏目雅子の別荘で使用していたものが、知人の紹介により手に入ったレア物だ。
蕎麦は細く、玄人好みだ。うどんも蕎麦と同じく手打ちだとわかる。メニューの種類は多いので悩むが、店の方に説明してもらえば良い。山芋そばに入っている生たまごの味がいいので店主に話を伺ったところ、相模原の自然な環境で育てた鶏のたまごを、特別なルートで仕入れているという。本当にうまい。サーヒ゛スで出される山椒ごはんは玄米を使用、やはりサーヒ゛スのコーヒーと、満足度もこの上ない。粉、汁、たまご、お通し、メニュー、店内装飾BGM、すべて客のために「こだわって」いる。外のテーフ゛ルでは緑に囲まれながら桐生川のせせらぎを聞き、内では60年代、70年代の音楽を聴きながらの食事は今の時代、贅沢だ。事前に連絡をして、露天風呂に漬かるのもいい。店は目立たない場所にあるが、一度行ったら最後、リヒ°ーターとなってしまうこと間違いない店だ。
雪の屋 桐生市梅田5丁目
0277-32-0250

以前の店は桐生川のすぐ横、橋のたもとにあった。おじいさんが常にラジオを流していたが、三橋美智也や東海林太郎、笠置シズ子の歌を聞いていたのではなく、目的は天気予報だった。天気により塩加減を微妙に変え、最高のうどんを客に出したいからだ。ダムの建設により店は移転したが、今の店もいい場所に建てた。一等地だ。夏場は鮎もメニューに入るが、活きが良く、焼き加減も最高だ。店内からダム湖を眺めながら食べるのもいいが、隣の桟敷で食べるうどん、鮎は、もっといい。

梅田ふるさとセンター  桐生市梅田町5丁目
0277-32-1100 
桐生川ダム(通称梅田のダム)を過ぎ、しばらく行くと右側に案内看板がある。山の中に平屋の山小屋風の建物だ。駐車場は広いが、特産品の販売や、各種コンテストの掲示などが年中あり、そしてそばは手打ちということで、なかなか駐車場確保が難しい。日曜日は30分待つ覚悟が必要だ。そば粉は低温貯蔵をし、常に挽きたてを使う。山奥のため、桐生の市街地とはかなり気候が違うので、小雪やみぞれの時には注意が必要。 
若宮清流の里

桐生市梅田町5丁目

店は桐生市役所から、約20qのところにある山の中だ。「人里離れた」がピッタリだ。まだ10月だというのに「囲炉裏」には火がついていた。店は店主の実家の「古民家」だ。何十年も住んでいなかったが、店として使えるよう何とかしたようだ。実に絵になる家、店だ。大自然の中で、うまい水を使って作る「そば」を目的で、東京からの客もあるとか。営業はゴールデンウィークから10月末まで。ところが、久しぶりに行こうとして連絡したところ、「そばはもうやってない」とのことだった。残念だ。市立清流中学校前の豆腐料理の店も同じ経営者で、以前はここでもそばを出していたが、今はやってない。現在は毎日梅田から「水」を運んで販売している。梅田の清水、清流を竹炭を使い濾過し、「竹炭水(ちくたんすい)」と名付け販売している。いつの日か、そば屋が再開となるのを楽しみにしている。

うどんそば考C
うどんそば
食べ歩き人
 

うどん屋、そば屋の定休日を調査してみると、ほとんどの店が、「日曜日」、「月曜日」、「火曜日」であり、その理由を調べると、「店がどこで営業しているか」が定休日決定には大事なことがわかる。

日曜日定休
全店の約2割
店の近くに、官公庁、工場があり、注文、来客はそこが「大お得意様」となっている場合は、そこの休みに合わせ店も休みとなる。

月曜日定休
全店の約4割
商店街や一般住宅街の中に店がある場合、「うどん屋そば屋」はほとんど月曜日は休みだ。日曜日、ゴルフで頑張り過ぎたわけではない。

火曜日定休
全店の約2割
月曜日、ほとんどの店が定休としているので、近くに月曜日定休の店が営業している場合、このパターンとなる。月曜日に、うどんそばを食べたい者にとってはありがたい。 

日曜日、月曜日、火曜日を定休日にしている店が8割を占めていた。木曜日と土曜日を定休日にしている店はなかった。「絶対」ということはないが、木曜日と土曜日は覚えておいた方がいいだろう。おもしろいのは,「不定休」と掲げてある店があるということだ。これは用心しないといけない。いつ休むのかわからないのて、「行ったら休み」というのは、体力的にも精神的にも大きなショックを受けてしまうからだ。何故不定期なのか想像してみた。
@
仕込みの段階で気にいった「玉」や「汁」が出来なかった。
Aパチンコ屋開店のチラシが新聞に入っていた
B
二日酔いや、体調が今一のため
C
急な友人からのゴルフのお誘い
D
ライバル店調査、有名店での食べ歩き。
あくまでも想像である。

めずらしい「年中無休」の店もある。コンビニではない。何故年中無休なのか想像してみた。
@客がひっきりなしに来て、休んでしまうと客に迷惑がかかってしまい申し訳ないため
A
旅行も映画も好みでなく、うどんそば作り以外やることを知らないため
B
売上が少ないため一年中開かないとやっていけない。
あくまでも想像である。
 

春見屋支店  桐生市天神町1丁目
0277-22-4585 

店名からわかるように、相生町にある春見屋本店の支店だ。相生は兄、こちらは弟だ。共に梅田町で生まれ、すくすくと育った。メニューに「天然きのこ」を使ったものがあるが、梅田の山を知り尽くした者の得意技「きのこ採り」が役に立っている。駐車場はない。店のすぐ前には郵便局があるが、駐車場の利用は当然のように局に用事がある場合に限る。毎年2月に行われる桐生市堀マラソン大会では店の前はコースとなり、仮装したうどん屋仲間(相生町の丸子屋)が力走するが、それをこの店の夫婦が応援する姿が見られる。

川野屋
天神町支店

桐生市天神町1丁目
0277-22-4763

川野屋系列店だが、本店のオヤジの古典上州弁の技は引き継がなかったらしい。「天神様」から一番近いうどん屋だ。 

ARIS

桐生市天神町1丁目
090-7223-1030 

店は桐生天満宮の横にある。「手打ちうどん」の、のぼり旗が立っていないと店には気がつかない。店内には、骨董品あり、楽器あり、マッサージチェアありで、かなりにぎやかだ。カウンター、テーブル、座卓、どんな客にも対応している。また壁に飾ってある「鉛筆画」の作品が更ににぎやかさを増す。店主の鉛筆画もあるが、実際より頭髪が気持ち増えているのがいい。多趣味というか人脈が多いというか、不思議な店、不思議な店主だ。飲食業界の経験が長いためか、持ち前の器用さのためか、メニューも多い。中でも県外からの客に大評判なのがソースカツ丼とのこと。もりうどんを食べたが、確かに手打ちだ。北海道苫小牧出身だ。

こなや 

桐生市東久方町1丁目
277-20-7230
 

群馬大学工学部東側に店はある。道路側のカウンターで食べると、目の前は工学部の校舎となる。店に入ると「食券」を買うのが、他の「うどん屋」とは違うところだ。また出来上がると食券の番号を呼ばれるので受け取りに行く。当然食べ終わると、器などはセルフサービスとなる。しかし大きな違いがまだあった。うどんは「手打ち」ではなく、完全機械打ちなのだ。「手打ち」に慣れている者にはある種の違和感があるようだが、食べた瞬間その不安は消える。ほど良い太さ、ほど良いコシ技術は進歩したものだ。機械の内部の「伸す」ローラー部分には、バイブレーターにより厚みに強弱がつく仕掛けがある。打ち場はガラス張りで、機械を操作する店主が見える。一見無口に感じられるが、仕事の忙しさの様子を見て話しかけると、かなり真剣に返事が返ってくる。調理場に店主の母親がいるが、店同様美しい方だ。もりうどん400g、女性には完食が難しい。 

若松 桐生市稲荷町3丁目
0277-45-3510

桐生市役所が近いせいか「以前」は昼時は職員で満席となっていたが、自家製弁当、コンビニ弁当、弁当屋と、時代とともに昼食も、客層も変化しているようだ。看板メニューのカレーうどんもいいが、夏場の「冷やしナメコうどん」は、他店ではないようだ。オリジナルだ。すり下ろした根生姜がいい。主に出前を任されているのは店主の長男で元野球選手の男だ。プロ野球の道に進まず、うどん屋の道を選んだ。この店の客としては嬉しい選択だ。このみせの「ひもかわ」の幅は3p弱だ

うどん・そば考D うどんそば
食べ歩き人
桐生のうどん・そば通は「あの人はうどんの通だ」とか「あの人は蕎麦にうるさい人だ」、などの話をよく聞くことがある。せっかくだから一つまとめてみることにした。あくまでも「公式」ではなく「私的」だ。

選んだポイントは、
@行きつけのうどん・そば屋から、「あの人はうどん・そばについては、かなり知識が豊富だよ」と教えてもらった人
A友人や知人から、「あの人はうどん・そばについては、かなり知識が豊富だよ」と教えてもらった人
Bうどん・そばに対し講釈を言い、それがかなり当たっていて納得できる人
C各メディアに取り上げられた人
Dブログなどにより、うどん・そばについて、かなり詳しく真面目に発信している人
Eその他

※敬称略
大西康之(元市議会議員)
森島純男(織物参考館)
金子由美彦(さくらや)
黒澤清一(三和教材社)
周東照二(市議会議員)
大澤武夫(麺棒喰坊会)
増田健一(Masuda庵)
伊藤博昌(クリエーター)
そばとろ亭 

桐生市菱町1丁目
0277-43-3858 

店のすぐ隣を桐生川の清流が流れる。店の前にはテニスコートがあるが経営者は同じだ。屋号からは「つなぎに山芋が入っている」などと考えてしまうが、本当は「そばと、とろろ飯がメインの店」だった。店主は店を開く前も、開いてからも、全国の主だったそば屋を食べ歩いている。地域によって、麺の太さ、色、汁の味、に特徴があるが、長野県松本市内や、栃木県、茨城県のそば屋にはうまい店が多かったという。この店のそばの特徴は、そば粉七割小麦粉三割、そば粉は奥日光産、汁は辛め、新そばは毎年11月中旬から、以上だ。天候や気温により、店の外で食べることは可能だ。いつもはそばだが、たまにはそばとうどんの合いもりを食べる。


めん工房
「信州やぶそば」

桐生市菱町1丁目
0277-22-2771

栃木県まであと600mの地点に店はある。店主には聞かなかったが、多分「栃木県」まで出前に行く時もあるのだろう。伊勢崎出身の店主だが、修行は前橋市内の店だった。修行先が、東京の「神田やぶそば」で修行していたことから「やぶそば」を屋号に付けた。店主のこだわりは、色が白っぽいそば粉(更科ではない)を仕入れる!天ぷらに使う海老(えび)は大..小のうち、大を仕入れる!とのこと。ひもかわを食べたが、仕上がり3センチだった 


しょう
正山本 
桐生市菱町2丁目
0277-44-1718
 
屋号からわかる、山本系だ。以前は幸橋西詰に店があったが、駐車場や店内の間取りなど、諸々のことを考え現在の場所に新築した。前の場所から比べると、ずいぶん山の中に移ったものだ。馴染みの客は足を運んで来る。店からの景色はいい。近くに有名な寺院があるため、参拝客も多く来店するらしい。長女はバレーボールの選手として活躍、教員として頑張っている.出前は移転した後も、相変わらず昔ながらのお得意様には、幸橋をバイクでさっそうと走らせ届けているので、客としてはありがたい。屋号の「正(しょう)」は店主の名前で、別名「正ちゃんうどん」と言うらしい。店主の一押しはカレーうどんだ。うどんは、やや太目でコシがある
そば打ち名人
MASUDA
桐生市菱町2丁目 

会社社員と、二足のわらじを履いている店主だが、「両立」を実践している。だから会社からはボーナスもしっかり受け取っている。会社勤めの「身」のため修行はない。すべて自己流だ。参考となった通い続けた店の名、そば打ち参考書の名、そば打ちDVDの購入先、そば粉の仕入れ先、パッチワークとフラワーアレンジメントの特技を持つ奥さんからのアドバイス内容、営業日、開店時間、定休日、メニュー、価格、詳しい店の場所、購入方法‥‥‥などなど、まったく霧の中である。しかし確実に言えることは、「その道の玄人をうならせるそばを作る」である。伝説的な話のようだが、これは現実だ。一度は食べてみたいと誰もが思うらしいが、食べるのはなかなか難しいのだが、食べた人からは「幻そば」と言われている。テニスの名プレーヤーでもある。 

藤一   桐生市菱町3丁目
0277-44-7457 

店名からわかるように、初代は、桐生では伝統店の一つである「藤屋本店」で修行を済ませている。店の隣がパチンコ店であるためか、店の大きさに比べ客の人数は常に多い。大勝ちした客が「今大勝ちして来たから、今居るお客さんの代金は全部俺が持つからひもかわでもカレーうどんでもキツネうどんでも何でもジャンジャン食べてくれい」なんていうパチンコ帰りはまだいないようだが〜。いつかは遭遇してみたいと思いながら毎回暖簾をくぐる。小上がりの横に魚の水槽があり、客を和ませている。直射日光があたらないせいか、藻の発生は少ない。循環濾過器のフィルター掃除は、週一で店主(二代目)が担当、その時奥さんは植木鉢の水やりだ。ひもかわは幅2pのオーソドックスだ。

そばわかい 桐生市菱町3丁目
0277-47-0973 
桐生市内で新規開店の「蕎麦屋」は久しぶりだ。菱町のメイン通りと言えば「幸橋」から菱小学校や郵便局、公民館あたりだろう。この店はメイン通りから入り、いわゆる裏道にある。初めての客は店に電話をかけ、3分くらいの説明を聞く必要があるだろう。「菱保育園の近く」との説明がベストだと思うが、菱保育園を知らない人には難しいか。黒塀は粋だ。年寄りは春日八郎の「お富さん」の歌を思い出すことだろう。「粋な黒塀見越の松に〜」だ。店主は世間で言う「修行」はしてないで蕎麦屋を開店させた。無謀かと思いながら話を聞くと納得出来た。35年以上もあの仲町で割烹一筋で続けてきた男「若」の店主だった。上がりの「そば」を、そばうち名人の高橋さん(足利一茶庵で修行し翁店主、現在は広島で「達磨」の店主)のビデオを見たり知人に教えてもらったりしながら覚え、客に食べていただいているが、客からは「蕎麦屋さんからとってるのですか?」と言われるほどのそばを作るようになってしまった。子どもに割烹料理の店を任せ、自分は第二の店を開店してしまった。いい人生だ。「若」の客からの「御祝い花」で店内はいっぱいだ。小綺麗な奥さん、若くて明るい娘さんが客との対応を、もちろん厨房は店主のワンマンショーと、三人の気持ちはピタリだ。二八のそばが基本だが、気が向くと「うどん」も作る。ひもかわは作らないが、その日の調子で太目なうどん、細目なうどんが出来るらしい。一流割烹料理職人から蕎麦切り職人とはたまげた。もりそばを食べたが細目なやつだ。天ぷらを頼むと天つゆが別に付くが、そばつゆに油が混じるのが苦手な客には喜ばれるだろう。店は今のところ昼のみで予約席も用意されている。
山菱屋  桐生市菱町4丁目
0277-43-375 
屋号は、山本系で菱町に店があるためかと思う。今の店は立派な店で、完成し、改築祝いには招待を受けたが、店主の「この新しい店はお客様に建てていただきました。まずお客様に感謝いたします」の言葉が忘れられない。招待客は、山本系列店の店主、親戚、製粉会社、鰹節会社、醤油会社、海老店の方だったが、客は私のみだった。店は和風で決めている。私はうどんとそばの「合いもり」が好きだ。それも大盛のが。合いもりを注文し出されたら、基本的にはそばから食べることにしている。理由は特にない。客の数から推測すると山本系では売り上げ高は上位に位置するだろう。
越後屋  

桐生市菱町4丁目
0277-44-3509 

菱町では古い店だ。越後屋と言うと、以前は群馬テレビの番組「カラオケ選手権予選会場」として有名だったが、今はもうやってない。店主の趣味の錦鯉は元気だ。秋からはうどんやそばの玉を車で売りに出るが、なかなか店まで買いに行けない家にとってはありがたい。うどんは気持ち太目のせいか、キノコのシーズンには売り切りとなるほどの人気がある。 
そばの知識
五枚目
「引越そば」
あかぎ・風ライン
研究会資料より 
引越の際、家主や向こう三軒両隣にあいさつのため、そばを配る習慣は江戸末期から始まった。それまでは「家移りの粥」といってあずき粥を重箱に入れて近所に配っていた。つなぎの入った二八そばが主流になると、そばが長く切れないことから、「おそばに末長くおつきあいを」という縁起を担いで、そばが珍重されるようになったとか。 
藤屋分店 桐生市宮前町1丁目
0277-22-9486

藤屋系列店だ。修行はふじや支店だ。子宝に恵まれ、今現在七人の子、七人の孫が元気に育っている。店主は昔オートバイの王様、ハーレーダビッドソンを乗り回していた群馬ハーレー会の会員だった。そのせいかバイクの操縦はうまい。店売りよりバイクでの出前の売り上げが抜群に多いのはそのせいだろう。気さくな性格のため、客との会話、付き合いは評判がいい。店の場所は、時々ジャンボ宝くじの一等が出るので有名な「小川たばこ店」近くだ。

そば一  桐生市宮本町4丁目
0277-22-5059 
案内版があるものの、店は見つけにくいところにある。聞くところによると、修行はなく、趣味から始まったらしい。そのせいか、会話や店内の感じは自然体だ。そばはひきぐるみで、細め、30秒前後の茹で時間だろう。汁は気持ち濃いめだ。食器、小物類が手作りだが、店主の好みなのだろう。 
うどん・そば考E  うどんそば
食べ歩き人
 
いい店を選ぶ七ヶ条最近買ったそば関係の本の中に、「いい店を選ぶ」というページがあり、そばが運ばれてくる前に、その店の味が推測できる全七ヶ条が詳しく書かれていた。大まかにまとめてみた。

@店の前に立ち暖簾を観察する
店にとっての暖簾は店主の顔のようなものなので、汚れてはいないか、風に吹かれ片寄ったまま粗末にしてはいないか、冬は温かそうな紺色の厚手の木綿生地の暖簾を、夏は涼しげな生成りの麻生地の暖簾を出しているか。
A全体の店構えを、少し離れて見渡してみる
看板に、赤や青などの原色を使っていたり、入り口の横に、空のビール瓶のケースを積んでいないか。
B2、3秒以内に「いらっしゃいませ」の声が聞こえるか
客が入ってきたのに、店員がボーっとしていたり、仲間内で世間話をしていたりしてはいないか。
C店員の服装に目を向けてみる
清潔なエフ°ロンや、前掛けを着用しているか。セーターにシ゛ーンス゛姿ではないだろうか。
Dテーフ゛ルを眺め、触ってみる
テーフ゛ルはきれいに磨かれているか。間違っても前の客が落としたそばが、そのままになってはいないだろうか。
E店内の壁を見渡す
客が感じ良く食べられるように、余分なもの(有名人の色紙など)はヘ゛タヘ゛タと貼ってはないだろうか。
Fメニューにファミリーレストランのような写真入りも悪くはないが、和紙に印刷された簡素な献立表か。

以上七ヶ条、いかがなものだろうか。
現実には全部クリアーしている店は少ない。せめてABCDくらいはどこの店でもやってもらわないと困る。

弓箭亭

桐生市堤町

店主は弓道の先生だ。屋号も弓と矢の意味だ。そば打ちは会社勤めのかたわら、趣味として始めた。そばは取引先や顧客にふるまっていたが、あまりの「評判」に、退職後「そば屋」を開店させてしまった。細いそばは他の店にもあるが、超細いそばはこの店が今まで食べ歩いた中では一番だ。まったくの素人、趣味から始めたにしては汁もうまい。ところが、ファンもかなり出来てきた矢先、突然店を閉めてしまった。理由は噂だが、体調をくずされてしまったようだ。趣味と職業との違いだろうが、閉店はがっかりした。あのそばをまた食べたく思う客はたくさんいることだろう。多分、家庭ではそばは打っている。弓道はまだ閉店はしていない。現役だ。 

ほ志のや本店 桐生市相生町1丁目
0277-54-4235

「うどん専門店」とは、桐生ではなかなか珍しい店だ。多分桐生市内ではこの店だけだろう。桐生は「うどんの街」と言われているのだから、市内全店が「うどん専門店」でも良いのではと思ったこともあったが、いろいろな事情で「そば」もやっている店がある。何で「うどん専門店」なのか店主に内緒で調査したところ、何と店主は「そばアレルギー」があることが判明したのだ。実は調査とは、私が通っているトレーニングジム仲間から教えてもらったマル秘情報だ。仲間は「桐生で最高のうどん」と絶賛していた。店主は修行の経験はない。祖父の代から自宅で事あるごとにうどんを打つ家庭で育った。本格的に店を構えての商売は現三代目からだ。屋号は名字(星野)からだが、「志」は祖母の名前からいただいたそーだ。うどんはかなり細目い。先ほどのトレーニングジム仲間がなかなか面白いことを言っている。「以前、梅田の皆沢地区にあった地域の人達がやっていた『そば』に、ほ志のやの汁の組み合わせが最高なんだけどなぁ〜」だが、いい話だ。

哲椀 桐生市相生町1丁目
0277-53-0411  

出身が北海道の店主は「そば」にこだわる。開店当初は「当店はそばが主です」と主張していたほどだった。しかし桐生は何と言ってもうどん好きが多いため、頑固な店主は「一日限定20食」でうどんも作り出した。かなり大型の石臼が客席から見える。北海道産のそば粉を一分間16回転で挽く。そば粉と小麦粉の割合は、5月から10月まではもりの注文が増し、喉ごしを楽しみ、そばの食感を味わってもらいたいと82にし、11月から4月まではかけの注文が増すため汁との絡みを考え73とするそうだ。食べ歩きを10年以上やっているが、季節によりそば粉の割合を変えていることを店主から聞いたのは初めてだ。正に目から鱗だ。他の店でもやっているかはわからない。桐生で多い、いわゆる「○○系列店」での修行はない。基本をプロに指導され、後は自分で試行錯誤を繰り返し、今の「哲椀流」にたどり着いた。もりそばを食べたが、新そばの香りもいい、量もいい。ダシも店主はこだわり、8種類の材料を使う。内容は教えてはもらえない。


ひさごや 

桐生市相生町1丁目
0277-53-5922

この店は、うどん屋でもなく、そば屋でもなく、「うなぎ屋」だ。店主は以前桐生市菱町にあったうなぎ屋「ひさごや」で、うなぎ職人として仕上がった。現在の店を新築した時から、うどんやそばもやり始めた。うどんは伊勢崎のうどん屋、そばは川内町の「亀六」に指導を受け、「合格点」をいただいた。「合い盛り」を食べたが、うどんもそばも細目だ。ひもかわもメニューにあるが、幅は生で2.2p、厚さは1oで、茹で上げ時点では幅約3pと、食べやすいものとなる。店主、奥さん共に「幅を競うより、食感を大切にしたい」とのこと。流行より「食べやすくておいしい」を大事にしている。食べ終わる頃を見計らってのコーヒーはうまい。味とは別なことだが、店内、そしてトイレの掃除は完璧だ 

更科  桐生市相生町2丁目
0277-54-7801 
店売り、出前と、相生町では名が知れている店だ。愛宕神社の真ん前に店はあるので位置はわかりやすいし教えやすい。亡くなった先代は東京中野の有名店「更科」で修行、江戸からの伝統の味を桐生に伝えた男だ。この店との付き合いも40年が過ぎたが、主にそばを食べるが、地粉を使ったうどんもいい。年越しそばの注文も受けているが、県外からの客も多い。薬味に使うネギは新里町の農家に栽培してもらっている 
丸子屋  桐生市相生町2丁目
0277-53-8103 
店主は昔、長距離ランナーとして活躍した陸上選手だ。第一線は退いたが、まだまだ脚力はある。毎年二月、桐生市で開催される堀マラソン大会10キロの部には仮装をして走る。いろいろな仮装バージョンがあるが、基本型は「もりうどん出前スタイル」だ。いっしょに参加するタイガーマスクと並び走る姿は、堀マラソン写真コンテストのいい題材になってしまっている。時にはソフトボールの大会にも助っ人として参加するが、さすがに仮装はしてない。うどんの太さは並み、そばもある。 
ふる川 桐生市相生町2丁目
0277-47-8190
実家がうどん屋のためか、子どもたちは、うどん屋、蕎麦屋、ラーメン屋と、麺に関わりのある店を出し、そして繁盛させている。相生町にあるこの店、土曜日、日曜日には店の横の駐車場入り口に「満車」のプラカードを持つ店員が立つ。車のナンバーは県外がほとんどだ。注文は九割が「ひも川」だ。このひも川は幅広く、10センチはあるだろう。この幅、おそらく全国一だろう。(桐生の他店のひも川も幅広いが3センチくらいが多い)何年か前からマスコミの取材を受けているが、全国に流れる「ケンミンショウ」の放送後、県外からの客がぐっと増えた。 
そば高はし  桐生市相生町2丁目
0277-55-0007 

桐生明治館がすぐそばのこの店は、九一そば(そば粉9、小麦粉1の割合)を看板にしている。どのメニューのそばでも九一だからだ。他店では「二八そば」が多い。十割そばを看板にしている店もある。人の好みはそれぞれなため、どの割合がベストなのか決めることは出来ない。ある店で十割そばを食べたことがあったが、ボソボソとした食感で、自分には抵抗があった。高はしの店主は、そば打ち修行の経験はない。家業が食品関係だったことで「食」関係の仕事を考えていたこと、西洋料理より和食、和食の中からは「麺」を、全国の有名そば店を食べ歩き気にいった店主から話をうかがったこと、元器械体操選手としての器用さ、などなど開店にたどり着くまでは試行錯誤の連続だったという。食べ歩きを続けている途中、千葉の「竹薮」の店主からは大変ためになる話が聞け、今も役にたっているという。九一にこだわるのは、一般的な二八より更にそば粉の美味さを求めた結果であり、食感も大切にした結果でもある。小柄な店主は自信を持ちそばを打つ。麺は細切りだ。茹で時間は30秒くらいだろう。そば粉は北海道産を使用(確認済み)。調味料は化学調味料不使用を開店当時から続けている(確認済み)。余った食材はもったいないが廃棄している。店の入り口上の木製の看板は見事な「作品」だ。店主の兄が教員をしており、教え子に有名書家がいたため依頼、快く引き受けてもらえたとのこと。厚さ10pほどの板は「カマボコ彫り」で「そば高はし」の文字を浮き上がらせている。桐生明治館の帰りに「そば高はし」、が観光コースになっているせいか待ち客の姿がガラス越に見える日がある。 


川野屋本店
あいおい店
 
桐生市相生町2丁目
277-53-4609  

桐生のうどん系列店の一つ、川野屋本店の直系(親族)店だ。店主は長い間エンジニアとして働いていたとのこと。「いろいろ」な事情により相生の店を経営することになったが、本店の「おやじさん」の厳しい指導を受け、短い期間であったが、伝統のうどん打ち(おやじさんはうどん打ちとは言わないで、「うどんブチ」)と言っている)をマスターしてしまった。器用な店主は立て看板やメニュー、雑誌、マスコミなどの対応は上手だ。本店のおやじさんの上州弁は有名だが、最近セガレ(店主)の口調がおやじさんに似て来てしまった。おやじさんのうどんブチの技を越え、おやじさんの上州弁を越える時は来るのか。カレーうどんを一押しにしているが、伝統の「もりうどん」を久しぶりに食べた。

立花屋支店  桐生市相生町2丁目
0277-54-5603  

本店が店を閉じてしまったため、「立花屋」はこの店だけだ。店主は立花屋本店で修行、奥さんは第二宮島庵本店で修行と、めずらしい「夫婦」、「店」だ。何年か前から、うどんとそばの「玉」だけの販売となったがファンは多い。キノコの季節は客が並ぶ。近くの接骨院の先生は、うどんそばが大好きなため、親戚や友人への土産はこの店の「パック入りうどん」、「パック入りそば」と決めている。今の店主は奥さんだが、桐生のうどん屋の系統、歴史、師弟関係を、詳しく知る貴重な方だ。汁はいいから、いつまでも麺だけを打って(売って)ほしいものだ。 

せきぐち

桐生市相生町2丁目

まったく目立たない所に店がある。この場合は「ある」ではなく、「あった」が適当か。昔の「赤岩橋」の頃は目立っただろう。岸病院の右に「のぼり」が立ててあるが、それを見て店に来たという客が多い。修行はない。奥さんが、親の打つうどんを幼い頃から見ながらいつの間にか覚えてしまった。だからうどんを打つのは奥さんだ。メニューはシンプルだ。山菜や天ぷらがセットされてる「もりうどんセット(大もりもある)だけだ。かけうどんもない。そばはもちろんない。冷たい汁と温かい汁は選ぶことが出来る。旦那さん(どちらが店主なのかわからない)は、みどり市東町(昔流なら、勢多郡東村小中)の出身のためか、足尾の山々や、わたらせ渓谷鐵道の写真や歴史に思いを込め続ける。旦那さんが撮った、わたらせ渓谷鐵道沿線や駅舎の写真が店内を飾る。店は狭いが駐車場は広い。カウンターで植木を眺めながら食べるのがいい。 

そばよし  桐生市相生町3丁目
0277-54-1381

立花屋系列店だが、本店が店を閉じてしまったため、店としてはこの店のみとなる。ただ、「立花屋支店」が同じ相生に「玉麺」のみ販売する店がある。この「そばよし」の店主は、平成22年現在桐生麺類商組合の組合長として組合のまとめ役で活躍している。畳の部屋には書の大作が掲げてある。店主の奥さんの作だが、かなりの腕だ。久しぶりのため、うどんとそばを味わうため「合いもり」を食べた。

うどん処
喰いっちみむら
 
 桐生市相生町3丁目 以前はみどり市で約5年間うどん屋を開業していた。店内に「わがまま女将」の張り紙があるので、店主は一応奥さんとなるのだろう。厨房は長身のだんなが仕切る。長年機械メーカーのエンジニア一筋に生きてきたが、ちょっとしたきっかけから「うどん道」に入ってしまった。うどんはかなり太い。この太さの麺は桐生市内ではあと一店しかない。元エンジニアらしく、塩分量、グルテン量、の分析、湯温度調整は得意だ。旬の野菜を友人からいただくが、野菜天が安価なのはそれが理由だ。薄く幅広の「ひもかわ」も人気があるが、たまには待ち時間30分ほどかかることがある。女将曰く「さっと来て、さっと食べて帰る客より、楽しく会話をしながら喜んで食べていってくれる客が好き」とのこと。そばはやってない。 
  桐生市相生町5丁目
0277-53-3362 

桐生市相生町とみどり市(昔は大間々)の境に店はある。店に入る前、右手に「打ち場」が見える。タイミングが合うと麺を切るシーンを見ることが出来る。左手で麺を切る。左利きだ。麺切り包丁が二本あるが、うどん用とそば用だ。茹で釜を分けている店は何軒か知っているが、包丁が別の店はあまりない。そばは細め、茹で時間は30秒から40秒だろう。店主は口が重いが、職人気質十分の男だ。店内を明るく仕切っているのは奥さんだ。元バスケットボールの選手だが、今はゴルフだ。シングルまであと一歩だ。庭、店内とも和風で統一だ。時々お気に入りの「大根そば」を食べる


讃岐屋  
桐生市相生町5丁目
0277-52-5866 

閑静な住宅街に店はある。屋号は、うどんの「聖地」、讃岐から付けた。腹まわりが気になる店主はJA(農協)勤務が長く、最終役職は支店長だ。退職後、以前から夢だった「うどん屋」を開店した。長年のJA勤務からか、粉の仕入れ、醤油、油を始め天ぷらの材料などの仕入れは楽だ。カレーうどんは汁に独特の味があり、他店とは違う。ひもかわをカレーうどんの汁で食べる「ひもかわカレーもり」が最近メニューに加わったが、なかなかの評判らしい。天ぷらが一個50円はうれしい。この店、積極的な宣伝はしないが、口コミで、かなりの客が、かなりの地域から来店するが、芸術家、放送関係者が多く、店内に貼ってあるポスター、色紙、写真などは、注文した品が出来上がるまで楽しむと良いだろう。FM桐生のY.金子氏を始め、パーソナリティーのサインもおもしろい。壁に「忘れもの」が並べてあるが、旨さのため大事な物を忘れる客がいるのだろうか。今日はひもかわのもりを食べた。幅は桐生のひもかわ伝統の「指一間接分」の約25ミリだ。 

春見屋本店  桐生市相生町5丁目
0277-52-2026 
修行先は「しみずや」だ。県道から脇道に入っていくため、店を知ってる固定客が多い。出前も多く、麺好きにはありがたい店だ。近くにある桐生Gホテルでの宴会の際に出るうどんやそばは、この店の麺だ。天神町の支店は店主の弟だ。いつも、うどんとそばの「合いもり」を食べる。
第二宮島庵
相生支店
桐生市相生町5丁目
0277-52-3104 
本町にある第二宮島庵本店の支店だ。若い頃、職場が近かったので、出前を度々お願いしたことがあった。あの時出前に来た店員は、今どこかで店を持ってるのだろうか〜などなど考える時がある。 
月笑庵  桐生市相生町5丁目
0277-52-4335 

店の場所が目立たないところにあるため、知る人ぞ知るの店だ。小学校五年生の頃から親がそばを打つ姿を見ながら自分でも打っていたと言う。修行はどこなのかわからない。自己流かと思うがうまいそばを打つ。材料すべてにこだわりを持ち、科学調味料は開店以来使用しない。以前、材料が底をついてしまったことがあったが、他の粉は使いたくないと、3カ月間店を閉めたことがあった。こだわりがあり過ぎるため、値段は他店から比べると若干高めだ。うどんも打つ。ところが、実はこの店主、何年か前に曹洞宗の寺に出家をしてしまい、今は奥さんが店主で頑張っている。島倉千代子の歌のように、まさに人生いろいろだ。 

ミスタードーナッツ相生 

桐生市相生町5丁目
0277-40-2178 

「汁そばセット」の貼り紙に引き寄せられ店に入った。とうとうドーナツ屋が日本伝統の「蕎麦」に参加したのかと、興味と驚きの気持ちをいだきながら店に入った。注文はもちろん「汁そばセット」だ。ドーナツ屋だからドーナツは出るだろうが、あとはどんな「蕎麦」が出て来るのか、待つこと2分、出されたのは具なしラーメンだった。スープの味はあっさり系、麺は細めのストレート。最初に「そば」を食べ、次にドーナツをコーラを飲みながら食べた。こんな「そば食べ歩き」も時にはおもしろい。 

桐生の
うどん屋の系図
 
うどんそば
食べ歩き人

以前、桐生麺類商組合作成の「桐生うどん屋の系図」が、「織人(おりじん)」という冊子に掲載されたことがあった。よーく調べたものだと思った。が!よくよく見ると、この元となる「系図」を昔、私もどこかのうどん屋の店主からいただいていた。当然、今はもう店を閉めたところも載っている。今回の「織人」に載せられた系図、リニューアルされてはいるが、何店かは閉店されている。しかし桐生のうどん屋の系図がよくわかる「優れもの」であることに変わりはない。店の数は何と言っても「山本系」が一番多い。第一から第十二までのナンバー店があり、そのナンバー店での修行を終え独立、そして更にそこの店からの独立と、店は増えている。閉店の数も必然的に多い。
「藤屋系」も歴史は長い。系図を見る限り閉店した店はない。藤屋系独特のロゴマークが共通してるのがいい。「宮島庵系」は、店のスタイル、営業方法などが、それぞれの店独特だ。昔ながらの店、客への伝票がコンピューター処理の店、自由なやり方をする系列だ。「川野屋系」はちょっと複雑だ。旧桐生市内に何店かあるが、新里に開店した川野屋との関係が今ひとつわからない。後日取材に行ってみたい。「立花屋系」の流れは、ちょっとわからない。これも後日取材をしてみたい。系列店とは関係なく、頑張っている店が桐生にはたくさん出来てきている。系列店も、その他の店も、桐生のうどんを今まで以上にうまくして、有名になるよう切磋琢磨して頑張ってもらいたいものだ。

そばの知識
六枚目
「たぬきときつね」 
あかぎ・風ライン
研究会資料より
関東では、かけそばに揚げ玉をのせたものを「たぬき」、油揚げをのせたものを「きつね」と呼ぶ。「たぬき」は「たねぬき」(種が入っていない)が転じたという説や、揚げ玉の味や色合いがたぬきに似ているといつ説があるが定説はない。ちなみに、大阪では「きつねそば」を「たぬき」と呼び、京都ではきつねのあんかけを「たぬき」と呼ぶからややこしい。 
みどり屋 桐生市黒保根町
0277-96-3469

店が国道122号線(地元ではワンツーツーと言う)沿いにあるため、時々大型トラックの騒音が聞こえるが、食べることに夢中になれば気にはならない。大昔は旅館業を営んでいたが、時代の流れか、駄菓子屋(かき氷は一番の人気だった)に変わり、そしておばあさんが趣味で始めたうどんが黒保根村で人気となり、現在に至っている。客層は国道を走る車の運転手のリピーター、近くの農家の人たちが主となる。土地柄か、「そろそろ種まきの頃にならいねぇ〜」、「おめんちは田植え終わったかいなぁ〜?まだだっら手伝いに行くんべーか〜?」、「おーか、あちい(暑い)と白菜の苗なんか枯れちゃわい」、などなど客同志の会話も飛び交う。店内には自衛隊のポスターやカレンダーが多いが、店主の叔父が自衛隊のかなり上の地位だったため、そして今の店主も以前は自衛官だった関係で、今でも自衛隊のグッズを飾っているとのことだ。また店内には素敵な絵手紙が飾ってあるが、客の作品だ。落款に「金」とあるが、名前が金次郎、金太郎、金五郎のようだ。実にうまい絵、添えられている言葉もいい。店内を仕切る奥さんの感じがこれまた素敵だ。元モデルかと恐る恐る聞いたところ、保育園の保母さんをしていたとのこと。あまりにも美人なため、それ目当てでの客は多分いるだろう。おっきりこみうどんは携帯ガス台ごと運ばれてくる。冬、ふぅーふぅー吹きながらのおっきりこみはいい。以前近くの小学校に勤務していたA氏は、キノコうどんが大好きで、何と一年中食べていたそうだ。

やまびこ  桐生市黒保根町
下田沢

0277-96-2575

日本国中が大騒ぎとなった「平成の大合併」以前の勢多郡黒保根村時代に、認証番号10010の「道の駅」として建てられ開店した。厨房前のカウンターに下がっている暖簾の「黒保根村特産物直売所やまびこ」が開店当時を思い出させる。国道122号沿いのため、客層は関東各地と広い。地元を始めとした近県の農産物や加工品も販売している。すぐ裏には「かんそういも」用の建物があるが、11月頃にはフル生産となる。うどんやそば粉は地元産を使用、従業員はもちろん地元の人間だ。茹でる釜は、うどん用、そば用と別々のため、そば湯はうまい。ざるうどんは白くなく、太く、素朴な感じだ。店内に流れる音楽は「小林旭」「美空ひばり」時代の曲が多い。

はやぶさ食堂 


桐生市黒保根町水沼
0277-96-2507

 

店は「わたらせ渓谷鐵道」(昔の人間は足尾線と言う)の水沼駅入り口にある。この水沼駅、中に温泉もあることで有名だ。定食、うどん、ラーメン、中華、丼もの、イタリアンをメニューにあげているが、食材の仕入れ、仕込み、伸し板、麺切り庖丁、中華鍋、ピザ窯、食器、箸、ナイフ、フォーク器具をそろえるのも大変だったことだろう。この店の一押しメニューは「ソースカツ丼」と「エビ重」だ。大盛りうどんを食べたが、色、太さ共に田舎うどんだ。ピザは本格的な味だ。宅配ものにヒケはとらない。店の前の色とりどりの見事なバラは、奥さんの力作だ。

町田屋
 
桐生市黒保根町水沼
0277-96-2551 
店は国道122号線沿いにあり、わたらせ渓谷鐵道水沼駅から徒歩2分のところにある。屋号の「町田」は東京の町田ではなく、名字からのものだ。店は戦後、今の店主の両親が始めた。幼い頃から親が作る(うつ)うどんを見ながら食べながら、自然と作り方を覚えてしまった。なので師匠は親となる。当然修業先はない。店主は東京大学(東京にある大学)を卒業後そのまま東京で就職。親が他界したのを区切りに帰郷、うどん屋を継いだ。勢多郡黒保根村の発展を第一に考え、村議会議員に立候補、当選。桐生市との合併の期を最後に引退した。元議員のうどん屋は珍しい。お薦めは田舎うどんに四種類の野菜てんぷらが付く「てんぷらもりうどん」だ。素朴なうどんの味がする。
いっこく屋 桐生市新里町
0277-74-1598
合併し桐生となったので、新里町にある。店は田舎風を売りにしている感じが、むき出しの梁を見るとわかる。店主は客席から丸見えの厨房で精力的に麺を茹であげている。数種類のトッピング天ぷらとの相性がいいうどんだ。6/23の昼飯(麺)に訪れたら、大繁盛だった。しかし手際が良いので、待ち時間は僅かだ。
そば処 山家 桐生市新里町
0277-74-4711
二八か九一の細目のそば、一瞬「水沢」を思い出すような、気持ち細目のうどんと、どちらも見た目、食感共に合格点だ。そばとうどんを一緒に注文してみた。普通の店では汁は一つだが、別々で食べて味を楽しんでもらいたいためか、二つ出てくる。たかが汁だが、されど汁なのだろう、こだわらせたい店主の気持ちか。通りに面しており、飛び込み客が多いのかと思っていたのだが、常連客がほとんどだ。遠方からの客も多い。店主は山登り本格派の「山男」だ。屋号の山家はそこからきている!かもしれない。
古代乃茶屋 

桐生市新里町新川
0277-74-0533 

「茶屋」を広辞苑で調べると、お茶を販売する家のほかに、客に飲食させる家、相撲茶屋などがあるが、なかなかいい店名にしたものだ。この店では毎回そばを食べる。大盛はない。メニューには次のような「説明書き」がある。『そばの香りを楽しむ方ー一枚』『昼食代わりの方ー二枚』『そば通の方ー三枚』。自分はどれも当てはまるため、六枚食べなければならないかと心配したが、三枚で満足した。店内は落ち着いた作りで店主が実際に使用していた「骨董品」が置いてある。他の店でも骨董品がある場合があるが、大部分の店は「骨董品屋」で買って飾る場合が多い。横の庭を挟み「茶室」がある。あの茶室で、一度はお茶をいただいてみたいものだ。最近は二代目が厨房に立つことが多い。昔、日本テレビの「11PM」の司会者だった作家の藤本義一の色紙が、セピア調になっているものの、しっかりと掲げてあるのがいい。


いっぷく処
つづれ庵
桐生市新里町赤城山
277-74-5225 

群馬三山の一つ、赤城山の南面の国道353沿いに店はある。箸袋には「桐生カントリー入り口角」となっているが、その通り、間違いない。店に入ると熊の剥製が出迎える。店主が射止めたのかと思っていたが、買ったものだった。値段はわからない。カショウ山にいた熊だ。テーブル席と板張りの部屋だが、共に落ち着きのある席だ。大ざるそばを食べたが、若干固め、量は若干少な目、若干太目だ。一般的な「田舎そば」よりは細い。シーズンになるとゴルフ客で満席となることだろう。 

草月


桐生市新里町板橋
0277-74-2506

店は、花や木、秋田蕗に囲まれている。国道からちょっと入ったところにあるため、店を見つけるには看板が重要なものとなっている。店主の父親が同級生だった「そば屋」から、そば打ち技術を教えてもらい、店主は親父からそば打ちを習った。しかし店を始めてからは店主のこだわり、個性が強く、そばの実の仕入れ、産地、挽き方、全てにわたり現在の「そば打ち」の形を考え出した。店主にそばに関しての質問をすると懇切丁寧な回答がかえってくる。そばの値段にプラスαしたいくらいの内容だ。店の横の「挽き、打ち場」、隣の池、池に架かる橋、すべて店主の自作だ。器用なのだ。「職業訓練指導所」の看板があるが、本格的にそば打ちを指導され職人となった者は約300人だ。注文した品が出てくるまで、店内の骨董品などを眺めるのもいいだろう。今回は大根そばを食べた。 
ふるさと  桐生市新里町山上
0277-74-0018
店は新里中学校の校庭の隣にある。かなり大きな「釣り堀用の池」が店に隣接している。暖かい日中は釣り客で混む。しばしの間、釣りを楽しみ、腹が減ったところで「うどん」なのだろう。かき揚げ天ぷらはボリュームがある。 
新里大釜  桐生市新里町大久保
0277-74-1225

足尾に向かって進む国道122号線添いにも同じ店名の「大釜」があるが、新里の店が本店格となる。正式には「和風レストラン大釜」だが、ほとんどの客が目指すのは「うどん、そば」だ。それにしても盛りの量が多い。「盛りうどん」を食べたが、十分だ。成人男で「大盛り」を食べ終えるのはたいへんだろう。盛りうどんにはかき揚げ天ぷらが二個、大盛りうどんには三個付く。店名を「大釜」から「大盛り」にした方が良いくらいだ。「なんでこんなに量が多いのですか?」と素朴な質問をしたところ、「店主が自分で食べる時は常に大盛りだったからお客にも」との返事だった。客に満足させる麺の多さは完全にこの店の看板になっている。メニューに興味深いことが書かれていた。「土、日、祝祭日は、大盛りご遠慮ください」とあるが〜普通の店の倍の量だから足らなくなってしまうのだろう。それでも量を変えない頑固な店主だ。座敷の席とテーブルの席があるが、赤城山を眺めながら食べたければ、座敷の窓際に陣取るのがいいだろう。 

草木ドライブイン 

みどり市東町草木
0277-95-6136
 

ドライブインの「そば」と言えば「決まった味」が通常だが、ここのそばは違う。数が出るため機械打ち機械切りかと思うが、粉のランク、そば粉の割合、加水率、茹で時間、汁ともにいい感じのそばだ。今まで全国のいくつかのドライブインでそばを食べているが、ここのは別格だ。時折ここのそばを食べたくなり、25qの道を車で行くが、それだけの価値はある。あくまでもドライブインとしてだが。  
大釜
大間々神梅店
 
みどり市大間々町
下神梅
0277-73-7073

店は国道122号沿いにあるが、姉妹店が桐生市新里町にある。店で初めて注文したのは「大盛りうどん」だったが、食べても食べてもなかなかうどんが減らなかったことを覚えている。普通、「上げ底」という容器があるが、この店の場合は「下げ底」なのだ。店内は和風で落ち着ける。 

季すけ茶屋  みどり市大間々町
下寒梅
0277-73-5806
屋号の季すけ(きすけ)の由来を興味津々で尋ねたら、店主の名前からとってつけたとのこと。うどん屋そば屋での修業経験はない。みどり市にある老舗旅館「豊田館」の厨房勤務が長かったが、そこでの経験がうんと役にたっている。うどんやそばだけではなく宴会も引き受けているが、味や調理方法は豊田館仕込みだ。もりそばを食べたが、多分割合は「二八」だろう。店は和風、国道122号線沿いにある。
 
かみ村六庵  みどり市大間々町
上神梅
0277-73-0278

以前、桐生市の群馬大学工学部近くで「かみ村」という屋号で営業していた。今度の店は国道122号沿いで、足尾や日光へ行く時には前を通る。趣のある店だ。東京「庵(いおり)」で修行を終えたが、庵の店主は「一茶庵」で修行をされている。なので流れ的にはこの店は一茶庵系となる。しかし一茶庵とは大きく違うところがある。それは、店主の研究心、創作心だ。オリジナルの品を常に考える男だ。ケシの実入りの「ケシきりそば」を食べたことがあったが、めずらしい味だった。最近は麺の製法で何と「特許」を取得している。山椒の葉、オオバがこねられているうどんも、めずらしい味だ。味を知るにはうどんとそばの合い盛りが特にいい。客を対象とした「そば打ち教室」、ミニコンサートなど、上寒梅のカルチャー文化発信も大切にしている。開店前の準備が一段落したわずかな時間、昼の部が一段落した2時頃を狙い店主から、そば、うどんにまつわる話を聞くのもいいだろう。もちろんその時には話だけではなく、一杯いただくことを忘れてはいけない。

神梅館
 
みどり市大間々町上神梅
0277-73-0355
 
カミウメヤカタではなく「カンバイカン」と読む。国道122号線沿いにある。道路から少しさがっているため「看板」が目印となる。早口言葉の練習に良い。『カミカンバイのカンバイカンのカンバン』『カミカンバイのカンバイカンでカミカミコンブをカム』。旅館が本業だが、宿泊客に出す「煮ぼうとう」が好評で、口コミで広がり「食事処」としても営業をしている。人気となった「煮ぼうとう」だが、他店と違い冬季限定ではなく「通年メニュー」となっている。店主は桐生市内の割烹料理店「一平」で修行している。昔、店主の祖母が作る「鯉こく」は超有名で、地元や常連客からは「鯉こく名人」と呼ばれていた。宿泊客層は、この旅館で泊まり、翌日に足尾、日光方面を観光していくパターンの客が多いらしい。晴れると二階に干される宿泊客用の布団が良く目立つ。国道122号線みどり市内では有名となっている。
 
玉木屋 みどり市東町神戸
0277-97-2825
桐生より国道122号を足尾に向かって行くとみどり市に入るが、また桐生市となり、そしてまたみどり市に入るが、そのまま進むと右側に古びた大きな二階建ての田舎の分校校舎のような店がある。どう見ても店のような感じはしないが「うどん」や「そば」の登り旗のおかげで「店だ」と気がつく。店の方に聞くと昔は「役場」だったと教えてくれた。築160年は経っているだろう。店内に入ると歴史を感じる。役場の次は二階に蚕室を建て増した。うどんは完全な手打ちで太目だ。売り上げはうどんそば半々のようだ。東町は以前合併でみどり市となる前は、勢多郡東村という名称だった。童謡「もしもし亀よ」の作詞者の石原和三郎は東村出身だ。国道122号の桐生市黒保根町を過ぎ、みどり市東町に入ると道路の表面に細工がしてあり、自動車のタイヤから「もしもし亀よ」のメロディーが流れる。いわゆるメロディーラインだ。 
川野屋本家 

みどり市大間々町
0277-73-0140

川野屋は本店と本家があるのだが、客側としては「どちらが?」と悩む。店主は以前、そばうどん業界誌を発行しているの出版社から、「汁」に関して原稿依頼があり、実践を載せたことがあった。詳しい内容は忘れてしまったが、全国のうどんそば店に紹介、購読される雑誌だ。注文した品が出されたら、こだわりの汁を、じっくり味わいながら食べることだ。 

藤屋第三支店 

みどり市大間々町
0277-73-6523 

藤屋系列店だ。みどり市で藤屋系の店はここだけのようだ。本店で修行した。店を構えてから30年になる。大通りから少し入った場所にあるため、飛び込み客はあまりいないようだ。出前が主だ。地元の出前は多く、昼、夜の営業時間帯は配達専用の軽自動車のエンジンを切るひまもない。茹でたての盛りうどんを食べた。七味は容器に常に満杯にし、準備がいい。店内には上空から撮影した店の写真パネルがかけてある。なかなかいい。撮影は店主ではない。掛け時計から、時報になるとエーデルワイスが流れる。客へのサービスか。

遊庵 みどり市大間々町大間々
0277-73-1185 
店名の読み方は「ゆあん」。10人中10人は「ゆうあん」と読むだろう。店構えからは「うどん屋」「そば屋」は思いつかない。いわゆるレストラン風だ。店主の実家はうどん屋だったが、学校を一段落するとイタリアンの道を選択した。しかし実家のノスタルジアからか、いつの間にか「麺道」へ進路変更していた。高崎の「そばきり」での修業も役に立った。そば粉は北海道産を使う。粉の割合は二八、水まわしから、こね、伸し、切りと完全手作業だ。汁は濃い目だが、東京並までではない。「三色そば」を食べたが、量にこだわる人は200円プラスの大盛りがいいだろう。学生時代にはバレーボールに熱中したスポーツマンの店主だ。
 
マル増屋うどん

みどり市大間々町
桐原 

知人から、「ちょっとめずらしいうどん屋があるよ〜。おばあちゃん一人でやってるんだけど無愛想で、出来上がった品を客に出す時なんか、汁がこぼれるくらい威勢良く突き出すんだから〜。よく見ると親指の第一関節が汁の中に入ってる時があるんだから〜でもうどんの色も切り方も手打ちなんだよ!」との情報が入った。勇気を出し、覚悟を決め、あきらめの心境で出掛けて行った。店の場所は、みどり市(大間々)と桐生市(新里)の境目にあるため、どちらなのかは不明だが、とりあえず大間々にしておくことにする。うどんは完全な「手打ち」だ。機械でこねたり切ったりするほど注文がないのだろう。うどんは地粉の色そのものだ。かけうどんを注文した。テーブルに運ばれてきたが知人からの情報通り、汁はこぼれた。「指」は見落としたが、器を両手ではなく片手だったので、多分入っていただろう。それにしても「めずらしい」うどん屋だ。話のタネに一度は行ったほうが良いと思うが、残念ながら営業はやめてしまったようだ。うまいうどん作りに全神経を使い、体裁や愛想などは気にしない店主だったのか。

山本屋 みどり市大間々町
0277-72-1072

この店がある大間々には大きな酒造会社が二つある。その一つ「奥村酒造」の前に店がある。近くには「コノドント館」もある。店は外見も店内も、昭和三十年代風だ。店内には読売ジャイアンツ関係の色紙、サインボールが飾られているが、先々代が大ファンだったという。わざわざ大間々からサインをもらいに後楽園球場まで出かけて行く根性はえらい。店内には昔の大間々の本通りや、足尾方面に向かう国道122線の「七曲がり」地点の白黒写真が飾ってある。大間々町の歴史を研究する人は必見だろう。また入り口近くと店内には大八車の車輪があるが、昔使っていた物で、どこかの古道具店で買ってきたものではないとのこと。店のお薦めは「カレーうどん」だ。そして、カレー○○と、カレーメニューがたくさん並ぶ。もちろんカレーつけ麺そばもある。大盛りうどんを食べた。 

久路保山荘  みどり市大間々町大間々
0277−73−3660
 

店舗は外観が「高級和風料亭」かと思わせる感じだ。店内の作りも豪華だ。品物は半生麺、乾麺、つゆのみで、麺の種類は、うどん、ひやむぎ、ひもかわ、田舎そば、更科だ。いろいろな組合せのギフト品が用意されている。この店は上州手振りうどんで知られる大間々の星野物産の直売店だが、他の品は置かず、「久路保山荘」ブランドのみだ。味、包装、接客、価格、すべて格上を感じる。久路保(くろほ)の意味は、奈良時代、赤城山を久路保の嶺と呼ばれていたそうで、そこから名付けたとのことだ。万葉集にも詠まれている。もっと詳しいことが知りたい方は店内にあるカタログをいただくと良いだろう。半生麺のひもかわは、幅2.5pで茹で上がると3.5pとなる。ほどほどの幅で、苦労なく食べられる。女性の店員さんは暑くも寒くも作務衣、店長さんはビシッと支配人スタイルできめている。店の外観も、内装も、店員さんの服装も、あまりにも庶民感覚より上と思うので、Tシャツ、サンダルでは入るのに度胸がいるような感じもするが、そんな心配はいらない。お茶と菓子で誰でもおもてなしを受けられる。 

志なの屋 みどり市笠懸町
0277-76-3746

志なの屋の屋号は、信州そば長野信州信濃志なの、こんなところから名付けたのかもしれない。川内町には信濃屋がある。全国的にはかなりの「しなのや」があると思うが。屋号では「更科」も多い。「庵」も多い。以前は桐生競艇場近くにあったが、何年か前に移転した。競艇開催日は競艇ファンで満員となった。今度の店は、以前うなぎ屋だった店を購入したのだが、和風の落ち着きある店だ。価格はわからないが、いい買い物をした店主である。厨房の店主は良く動く。従業員も店主に完全に影響を受けているのだろうか、動作、接客の言葉に活気があり感じがいい。茹で加減を何度も確かめ、いい感じでそばを出す。店に行くときは「大根そば」を食べるが、そばと細切りの大根は相性が良く、注文する客は多い。時々「合い盛り」を食べる。

しかだ庵 みどり市笠懸町
0277-76-5622 

一般的に、そばやうどんには「手打ち」の文字が頭に付くが、この店は「手打ち」の前に純を付け、「純手打ち」としている。こねまで機械にやらせ、伸しと切りだけ人力でやるのに対し、全部を手でやるのを「純手打ち」とでも言うのだろうか。店内は「純和風」だ。店の中ほどには145人席の大囲炉裏がある。囲炉裏の真ん中には生花が生けられているが、店主の奥さんの趣味とのこと。見事だ。梅田町の「みやうちうどん」の大囲炉裏はこの店を参考にしている。うどんとそばをやっているが、人気はそばだ。「申し訳ありませんそばは売り切れてしまいました〜」の言葉を何度か聞いたことがある。 

利久庵

みどり市笠懸町
阿左美
0277-76-3658

店の屋号は茶の湯の心である「一期一会」のように、初めて来店した客に対し心をこめて品を作り、食べていたたくことを考え、「千利休」の〈音〉を使った。利休の休を久にしたのは「幾久しく」の気持ちを表した。店主は以前硝子店を経営していたが、得意先でいただく「うどん」や「そば」にいつしか興味を持ち、家族に内緒で、のし板とめん棒、こね鉢を買い、狭い台所で打ってみたところ、まあまあのものが出来、自信をつけ、店(硝子店)を奥さんと店員に任せ、足利市の名店、「大正庵本店」に修行に行ってしまった。修行は大変辛く「死ぬかもしれない」と何度か思ったことがあったという。店主は開店以来、客から「おいしく腹の足しになった」と言われることを常に考えている。定休日には有名店を食べ歩く。盛岡、福島、常陸、東京、名古屋、香川、他全国へ出掛けている。趣味は写真と和太鼓(笠響太鼓)だ。店内にはエジプトのスフインクスの写真を始め、何枚ものパネル写真が飾られている。プロ級とまではいかないが、アマチュアレベルを越え、セミプロ級だ。太鼓の方は今はもうやってはいない。凝り性の性格のため、「みそ煮込みうどん」をメニューにあげるため、当然「名古屋」には出掛けて行く。本場の味と同じでは満足せず、本場の味のレベルを越えるまで客には出さないと「こだわり店主」は笑顔で言った。ひもかわを食べたが、妻は野菜天ざるそばを食べた。厨房内には、手際良く品を作るセガレの姿が見えるが、二代目修行中というところか。目つきは鋭いが、話は優しい。

そばじゅん

みどり市笠懸町
阿左美
0277-76-2145

建築会社を経営し、大工職人だった店主だが、父親のそば打ち技術をいつの間にか覚えマスターし、とうとう「そば屋」を開店してしまった。なので他店での修行はない。屋号は名前の順一郎から一字を使った。近所ではいまだに「じゅんちゃん」と呼ばれている。そばは二八だが、客からの要望があれば十割も打つ。ひもかわは、このところ流行している10p以上の幅広ではないが、4.5pの幅だ。「汁の絡みも良い、箸ではさみ上げる時にも上げやすく、うちは流行以前からこれだ」とは店主の言葉だ。カウンターの前の棚(もちろん店主の作だ)には銘酒が並ぶ。夜はつまみに「そば」の注文が多い。 


阿左美食堂 
みどり市笠懸町阿左美
0277-47-7878 
店は桐生伊勢崎線の阿左美の交差点の一角にある。交通量が多く、店に入る時はなんともないが、出る時はちょっとタイミングが難しい。地場生産物アザミ直売所と同じ建物内なので、食べた帰りに野菜や食料品を買う客が多い。逆に大根や白菜を買ってから「うどん」や「そば」を食べるのはテーブル下の足元が狭くなり大変だろう。どちらも注文を受けてから茹でるため、すぐには出てこない。特にうどんは10分ほど待つ。いつも茹でたてという証しだ。食堂なので当然他のメニューもある。暇にまかせインターネットで検索すると、地場生産物直売所=アバンセ、阿左美食堂=いっちょうとあった。 

かど八


みどり市笠懸町鹿
0277-76-7928
 

隣の大間々町から数年前に移転したが、今度の店も和風にこだわっている。入り口近くの庭には、シュウメイギク、サクラソウ、エビネ、ツルカコソウ、他かなりの種類の花が植えてある。石臼挽き自家製粉蕎麦を看板に掲げているが、沼田産を仕入れている。「合盛り」をたのんだが、待ち時間に耳をすまして客の注文を聞いていると八割が蕎麦だ。かど八だからか。この店の菩提寺は、桐生市相生町にある天台宗の「天王院」だが、何かの記念に寺が作って檀家に配った温度計があるが、いい言葉が書いてあった。「自分ほど大切なものはない。そのように他人も大切にしよう」全国の「いじめっ子」に届けたい言葉だ。 

岩宿庵 みどり市笠懸町岩宿
0277-76-2401 

岩宿と言えば「岩宿遺跡」が有名だ。相沢忠洋さんが発見した石器が、日本における旧石器時代の存在を初めて立証するという、それまでの考古学の歴史を変えてしまったのだ。この岩宿庵、岩宿遺跡からはちょっと離れてはいるが、JRの岩宿駅からはすぐそばだ。モダンな感じのする外観の店だ。何軒かの店で修行をし、自分流を見つけ、店を出した。そば湯を飲むと普通の店ではうどんも同じ釜のため、塩気があるが、この店はない。しかし茹で釜は一つ。理由はわかった。メニューにうどんはあるが、うどんの注文がほとんどないためだ。短髪の主人が黙々とそばを打ち、明るく愛想のいい奥さんが店内を仕切る。客は地元だけでなく、食べ歩きが趣味の客がブログで紹介したせいか、関東各地から訪れる客も多い。 

そばの知識
七枚目
「年越しそば」 
あかぎ・風ライン
研究会資料より 
そばの知識大晦日にそばを食べる風習は江戸中期から。なぜ「年越し」に食べるのか。最も一般的なのが「細く長く」説。そばのように細く長く生きて寿命を全うし、家運も末永く続くようにとの願いからというもの。ほかにも「切れやすい」説として、そばのようにさっぱりと一年の苦労や災いと縁を切ろうとの願いからという説もある。 
蕎麦貴石
(きしゃく)
太田市薮塚町
0277-78-7766
九一そばらしく、歯ごたえは十分だ。麺は細く、茹で時間(多分30秒前後だろう)も通好みだ。出店は最近だが、名店での修行は長く頑張ったようだ。店内の造りも和風で落ち着きがある。天ぷら屋として独立しても良いほど、盛り合わせ天ぷらはうまい。
六反田そば処 太田市浜町
0277-45-3385
大盛うどんを注文したが、出された盛りの大さに驚きながら何とかたいらげた。となりの席の若い女性はカレーうどんを食べていたが残して帰ってしまった。中麺だが手打ちで食感も良い。汁は濃いめだ。行列はほぼ毎日だ。
忠治庵 太田市藪塚町
0277-78-2553

以前の店は藪塚温泉街にあったが、平成5年に移転した。落ち着きのある和風造りで、玄関、庭、駐車場、すべてがゆったりとしている。厨房も広い。そしてトイレも広く気持ちがいい。板の間に座りながら注文の品を待つ。注文を受けてからの茹でのため時間はかかる。当然その分うまくなると思えば良いことだ。店主には粉の産地やブランドへのこだわりはない。栽培農家の方に感謝し、客に喜んでもらえば最高と常々考えているそうだ。曹洞宗の「五観の偈()」を常に考える。他店同様にうどんもそばもあるが、そばのファンが多い。 

鐘庵 太田市藤阿久町 静岡県に本店がある、FC店だ。群馬県内ではこの店のみだ。客が多いせいか、ゆっくり食べられないのが残念だ。盛りではなく、全品がかけのため、戸惑う客もいるらしい。名物の桜えびのかき揚げは、確かに美味だ
信州そば野

太田市石原町

イオンモール太田の中にある本格的なそばを食べさせてくれる店だ。店内は落ち着いた感じで、人の視線を気にならないでゆっくり食べられる。わさびは本わさびが下ろし金といっしょに出てくるので、自分で下ろす。あまりは持ち帰りが出来るよう袋が用意されている。大阪に本店があるが、長野からそば粉を仕入れ、長野できびしい研修を受け合格した者がそばを打つ。汁もうまい。
そば蔵

太田市新田町
0276-57-3303 

店主は伊勢崎市の「そば蔵本店」で7年間の修行を終え独立した。修行中は絶えず「辛抱努力」だったと語る。本店からの初めての支店だ。学生時代はバスケットボール部に所属、長身だったためかなり活躍をした。こだわりは効率が良くないが「手打ち」で徹底しているとのことだ。店名の読み方は「そばぐら」だ。もちろん上州だからうまい「うどん」もある。 
そばの知識
八枚目
「南蛮
( なんばん) 」  
あかぎ・風ライン
研究会資料より 
ネギのこと。江戸時代、タイやルソン、ジャワなどの南洋の国々のことや、その地から来た人や物のことを、「南蛮」と呼んでいた。その南蛮人たちが好んでネギを食べていたために、ネギを入れた料理のことも指すようになったと思われる。「鴨南蛮そば」など。  
蕎麦仙人  前橋市西大室
027-268-4821
休み:月曜日

北海道産そば粉にこだわる店主だ。北海道の在来種である「奈川種」のそばの実は小さく、収穫率も少なく割高となるが、香り、味、すべてに店主は満点をつける。毎年そばの実の収穫時期には店主のせがれ(若大将)が仕入れ先の農家へ手伝いに出かける。おかげで厨房は大忙しとなってしまう。そしてその間は十割そばはメニューからはずれる。十割そばは、せがれの担当だからだ。天ざるそばを注文すると、天ぷら用に天つゆが別に用意され出てくるが、すごい配慮だ。メニューに、「うどんそばの追加汁は100円いただきます」とあるが、その価値はある。いいだしが使われている。店内は畳の間で落ち着く。厨房で忙しく動き回っている店主の顔をじっくり観察したが、「仙人」のような顔はしていないしヒゲものびてはいなかった。

桑風庵本店  前橋市富士見町
大河原
027-288-4120
 
本店は前橋市内中心地から赤城山に向かう道沿いにある。県内外に支店が34店舗ある。ドライブや避暑の途中に寄る客が多い。挽きぐるみのそば粉を使っている。普通の店では「ざるそば一枚」や「そば一つ」で注文するのだが、「桑風庵」では「一升、七合、五合」と、「升」や「合」が単位だ。目安としては一升(34人分)、七合(三人分)、五合(二人分)だ。メニューには書いてないが、一人前もあるので、一人で行き、無理をして五合(二人分)を注文し食べなくても良い。何人かで行った場合、あまり話に夢中になっていると、気がついた時にはそばがなくなっている場合があるため、カニを食べる時のように「無口」で食べ、話は品物が出される前や、店から出て帰りながらが良い。ちなみに栃木県出流山の万願寺の門前にあるそば屋でも単位は「合」だ。 
草庵  前橋市荻窪町
027-239-0936

この店は、「蕎麦の旅100選」に選ばれたという。(看板に書いてある)選んだ方、選定委員会の存在、基準等々わからないが「日本の100名山」というものもある。衣にそば粉を使い、派手に広がっているエビの天ぷらを「花衣」という名前でメニューにあるが、昔は「花衣」の説明をするおばちゃんがいたが、当時は「うるさい」と思ったが、今となっては懐かしい。 

瓢々亭 前橋市南町
市民文化会館近く
怖い、無愛想、マイペース…と、元ラグビー監督の店主のイメージはマイナスポイントが並ぶ。高校の教頭で定年退職をしたが、その後うどん屋を開店させた。注文してから茹でるため、少なくとも待ち時間10分は覚悟が必要だ。中太の麺はコシもあり、食感は良い。奥さんの客への対応も良い。
こもち庵 渋川市子持町 ちょっと前までは子持村だったが、平成の合併により渋川市となった。道の駅内に「こもち庵」はある。自家製粉、手打ちということは、店内から見える石臼や打ち場でわかる。そばはやや太目、うどんは並みの太さだ。どちらも男性は大盛りがいいだろう。どちらかと言うと、そばがうまい。
水澤うどん
清水屋
 
渋川市伊香保町
水沢
0279-72-3020

群馬県の三大うどんと言えば、桐生うどん、館林うどん、水沢うどん、となるが、この水沢うどんは、水澤寺への巡礼がさかんだった頃、参拝客へのもてなしから始まったと言われる。だから10数軒のほとんどの店が、百メートル余りの間に並んでいる。清水屋の歴史は古い。おそらく最古だろう。機械万能の時代だが、粉のふるい、塩、水、粉の練り、踏み、寝かし、のし、切り、干し、茹でをすべて人力でやる。この店には「手打ち風」の文字は関係ない。完全な手打ちのため、かなりの体力が必要であるし、肩や腰の疲れ、痛みが常にあるらしい。皇族方の来店の写真もある。お届けもやられたらしく、いわゆる「宮内庁御用達」だ。テレビ、雑誌など、マスコミには数多くあつかわれているが、店主は出演する時、へたな演技はしない。毎日やっている「手打ちうどん」を、黙々と作るだけだ。NHK教育テレビで20106月に放送された番組(趣味工房シリーズチャレンジボビー)を見たが、プロレスラー高田延彦が店で手打ちうどんを「修行」していた。高田にも厳しい言葉をかけていた店主だが、あの番組の中では、高田より強い男に見えていた。水沢うどんを熱く熱く語る店主である。メニューは大もりうどん、中もりうどん、小もりうどん、とシンプルだ。 

赤門般若坊 高崎市榛名山町
027-374-9105

店は榛名神社入り口近くにある。以前は12ある宿坊の一つとして、修行をする人たちのための宿だった。何年か前から8軒の「宿坊」が話し合い、「門前そば」の会を発足させた。長年宿泊客に出していたそばなので素朴で伝統のある味だ。道路から門、そして店までのアプローチ(通路)がいい。店に入るともっといい。店と言っても椅子やテーブルはない。元「宿坊」なので全室畳の部屋だ。混み合う時は相席になるが、嫌な顔をする客はいない。部屋に掲げられている額に圧倒され、歴史を感じる部屋の造りに圧倒される。おもしろいのは、8軒の店で「もりそば」の価格が800円で統一されていることだ。何枚食べてもではなく、一枚の価格だ。天ぷらや他のメニューの価格は各店それぞれだ。また、特別に仕込んだそばに合う純米酒(牧野酒造)の名前を全店の客から募集、「神楽泉」に決まった。自分は「門前の雫」、「神美優」(高級ブランデーCAMUSを意識)を応募したが、「神楽泉」にはかなわなかった。この店では、ガツガツ、サッサとそばを食べる人には不向きかもしれない。早食いチャンピオン、わんこそばチャンピオンもだ。もちろん宗教は問われることはない。心が落ち着く店だ。友人のI氏に店を教えたら、早速美人の奥さんを連れ行って来た。信用度はアップした。 

麺処やま本 

高崎市浜川町
027-344-0324

活気のある店だ。客の来店には、店員全員はもちろん、厨房で麺をバシャバシャ洗っている店主まで大声で挨拶をする。この店の看板商品は何と言っても「こはちそば」だろう。こはちの中は麺だらけだ。大盛り二枚強の量だ。一度は食べることをお勧めしたい。そば猪口のコレクションをやっているらしく、150個を店内に展示している。 
白虎  伊勢崎市田部井町
3丁目 
0270-63-3444

桐生伊勢崎県道沿いにある「ファームドゥ」内に店がある。駐車場に面しており、かなり広いので白虎の中にファームドゥがある感じもする。看板が大きい。高さ4mはある。屋号は会津産のそば粉を使っているためだという。この店を知ったのは、桐生市内でサッカー指導者として有名なU氏からの紹介だ。わずかなヒマを見つけては全国のうまいそば屋を探し食べ歩く趣味がある色黒の男だが、「白虎」はお薦めだとのことだったが間違いはなかった。粉は甘皮も一緒の挽きぐるみ、いい色だ。麺は細いというより薄いと言ったほうがいいみたいだ。茹で時間は20秒だった。うどんもメニューにあるが、釜は別だ。なので食べ終わる頃出てくる「そば湯」は塩の味はしない。今どきめずらしい。U氏に感謝する。

西山  伊勢崎市 

国道50号沿いに小さな立て札が出ているが、よほど注意深くしていないと探すのは難しい。この店、そばが出てくるまでに「お通し」を出す。なかなかうまい。そばは二八かと思われるが汁もうまく、ファンが多い。店内にコーヒーミルが何台かあるのが気になっていたが、そばを食べ終わるとレギュラーコーヒーがサービスで出てくる。和のそばと洋のコーヒーのミスマッチも楽しい。そして店内に流れるBGMはジャズ。しかしこの店はジャズ喫茶ではない、あくまでもそば屋だ。 

【半生うどん】
おぎの屋

邑楽郡
板倉町岩田
0276-82-0395

「おぎの屋」と言えば峠の釜飯を考えてしまうが、あちらは「おぎのや」だ。『半生』上州まごころうどん「雷電の里」。一袋300gで「三人前」と書かれているが、普通の女性なら「二人前」、男性ならちょっと無理すれば「一人前」だろうか。麺の太さは普通だが、近頃桐生市で「流行」の幅広ひもかわを見慣れているためか、細く感じる。説明書通りの茹で時間が基本だが、自分流には二分前に火を止め、そのままにする。麺の形が崩れず、余熱で芯がやわらかくなる。以前、プロから教えていただいた茹で方だ。『半生』の部門としてはAランクだろう。店では鮒の甘露煮を販売しているが、何とこの店のメイン商品は「うどん」ではなく、「鮒の甘露煮」だった。

【半生うどん】
めん小町
群馬県館林市羽附 太さ、コシ、食感と、どれをとってもナンバー1だ。こんなすごいうどんを半生で、パック入りで、スーパーで売ってるとは反則だ。スーパーAクラスだ。
そばの知識
九枚目
「三たて」  
あかぎ・風ライン
研究会資料より 
おいしいそばの条件を表した言葉で、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の三つの「たて」のこと。時間の経過とともに鮮度が落ちてまずくなってしまうそばは、素早さが命。挽きたての粉を打ち終わったら、すぐに茹で上げて素早く水切り。これがおいしい「三たてそば」だ。  
十勝屋 足利市松田町
0284-61-1385
足利市の山間部に店はある。店構えは一般的な、どこにでもある「食堂」という感じだ。店内も普通だが、無垢のがっちりしたテーブルが目を引く。熊の毛皮だろうか、無造作に壁に貼り付けてあるのもおもしろい。そばを食べたが、細目だ。(同じ足利市の「あつはら」よりは気持ち太い)私が打つそばと噛み心地が似ているので、多分そば粉七、小麦粉三の割合だろう。十割または二八が「通」には人気があるが、食べやすいのは七三だろう。汁は甘くもなく辛くもない万人向けだ。秋には「きのこ」を材料にしたメニューも売り出しているが、店の方が裏山に採りに行ってるとしたらすごい
一茶庵本店

足利市柳原町
0284-40-3188

そば通なら誰でも知ってる「一茶庵」の本店だ。店は移転し、新しくなったものの、そばの味は伝統を引き継いでいる。駐車場には県外ナンバーの車が並ぶ。しかし、最近は「一茶庵」で修行し、独立した店が、うまいそばを出し始めているため、本店とは言え、安心は出来ない。伝統路線を進むか、工夫をするか、店主の腕の見せどころだ。(箸袋) また、足利には手打ち蕎麦職人10人による「足利手打ち蕎麦切り会」の店もある。そば処ふじくら、手打ちそば八蔵、四季のそば木曽路、手もみそばいけもり、例幣使そば荒川屋、一茶庵本店、九一そば第一立花、そば処ながたけ、石挽きそば香福屋、そば会席田なべ、があり、蕎麦切り技術の向上をめざしている。
蕎遊庵 足利市西宮町
0284-21-6818
店主は、蕎麦の世界では有名な「一茶庵」笠倉氏に従事し、蕎麦打ちの極意をつかんだ。また、氏が特にこだわった、蕎麦打ちの道具の製作も学んだ。店内には数々の道具が並んでいる。店は織姫神社のある山の中腹にある。店内からの足利市内の見晴らしは素晴らしく、蕎麦の味を引き立てる。細目の蕎麦に伝統の汁、掲げてある遊蕎子(片倉氏のペンネーム)の写真が見守っている。
足利市大前町
0284-63-2357
休日の昼時には近所の家族連れ,平日には勤め人が多く繁盛している。天もりが美味しい。セットメニューの平御膳がお勧めだ
寿太桜  足利市栗谷町 

「知る人ぞ知る」の言葉が似合う場所に店はある。この店の近くには、大きな藁葺き屋根の民家があり、一年を通し、アマチュアカメラマンの有名な「被写体」となっている。住まいとして今なお「現役」の家だ。店を探す時「ここら辺で立派な藁葺き屋根の家はどこでしょうか?」で探し易くなるだろう。寿太桜の店は、初めから「そば屋」を意識して建てたのではなく、ある時から店を始めたため、純粋なそば屋風でなく、民家の居間で食べる気持ちだ。やや太めの麺だが、風味がありファンは多い。と、かなりの期待を持たせたが、実は最近店を閉めてしまった。事情はわからないが、いつの日か再開してくれることを期待する。 

あつはら  足利市小俣町
0284-62-4847 

極細のそばが看板メニューとなっている。注意深く厨房をのぞき、茹で時間をストップウォッチで計ろうとしたが、セイロや器で茹で釜まで見られずあきらめた。たぶん1518秒だろう。この細さは以前桐生で開店していた「弓箭亭」のそばに近い。あまり細いそばは、つなぎの小麦粉の種類にもこだわりがあると思うが、いつかは聞いてみたいと思っている。「企業秘密だから〜」と言われるのを承知で。桐生からは近いため、桐生の客も多い。 

明治庵 足利市朝倉町
0284-72-6670
足利市で有名な蕎麦屋と言えば、こことは別な店が当然のごとく思い浮かぶ。が、芸能人仲間では「明治庵」らしい。行列を耐え店に入ると、合掌づくりをイメージした店内に驚く。壁は有名人の色紙、記念写真だらけだ。蕎麦は細目、茹で時間は30秒前後とみた。うどんは細過ぎだしコシもない。メニューから、はずしたほうがいい。蕎麦がものすごくいいのだから。主人、店員たちの連携も、敬語を使い、感じが良い。
手もみそば
いけもり 
足利市宮北町
0284-43-0731 

足利市内にはうまいそば屋が数多くあるが、後でわかったことだが、この店はなかなかの有名店だった。店構え、席の配置、メニュー(お品書きと言ったほうが似合うか)、店員のあいさつ、所作、伝統は伝わっていく。基本的なもりそばを注文してみたが、食感、汁、そば湯、すべて○()だ。一茶庵だけではなかった。 

名草釣り堀 足利市名草上町
0284-41-9281 

かなり山の中へと進んで行く。「名草の巨石群」まで近いところに店がある。店の横には大きな釣り堀がある。いや!釣り堀の横に食事が出来る建物があり、そこのメニューに「そば」がある。ここは「釣り堀」なのだ。釣り上げたニジマスの塩焼きはうまい。上州弁では「うんめぇー」だ。そばは挽きぐるみに近く、いい色だ。このそばに慣れてしまうと「さらしな」を見たら、そーめんか冷や麦かと思うだろう。魚を食べ、そばを食べ、山々を眺め、ゆったりとした一時を過ごすのいいもんだ。 

第一立花 足利市通6丁目
0284-22-0505

足利のそば屋と言えば一茶庵が有名だが、この店は何と明治12年創業というのだからすごい。歴史と伝統があり過ぎ、かた苦しいのかというと、そんなことはなく、気軽に入れるし、気軽に食べられる。大体そばなんて、しかめっ面して食べるものじゃーなく、庶民の食べ物だと思っている。そばは九一の割合だが、うまい。日曜日などは県外からの客が多く、混み合うことを考え、早めに行くことがいいだろう。

一笑 足利市松田町
0284-61-1281
店は、自宅そのままをほんのわずか改修した「ほぼ完璧民家風」だ。一応襖ははずしてあるが、広い家だ。田舎はみんなこうなのか〜。そばは田舎風でうまいが、天ぷらやつまみの味も良い。元農家、隣近所も農家のため、地産地消だから食材もいいのかもしれない。店主は生まれも育ちも松田だ。幼なじみが桐生のど真ん中で接骨院を開業しているが、時々店に来ては昔、野山をかけめぐり川で魚を捕ったりした話を肴に、店主が打ったそばを食べ、奥さんの運転する車で帰って行くという。持つべきものは友、友はいーものだ。
報徳庵 

日光市瀬川
0288-21-4973 

そばを食べ、うまいと感じる要因は、香り、細さや太さ、茹で加減、汁、などなど、いくつかある。この店の「売り」は何と言っても建物だろう。もちろんそばは私好みだ。大きな藁葺きの古民家をそっくり店にしている。新しく「古民家風」に店を建築する店があるが、解体した古民家の梁を使ったり、荷車の車輪などをわざとらしく並べたりして「感じ」を出すあれだ。報徳庵は、まったく昔のままなのだ。ホームページを見るとよくわかる。店内が混んでいたので縁側に席をとったが、大正解だった。手間をかけ、ていねいに作るため、頼んで直ぐ出来ないとイライラしてしまう客はいない。出来上がるまで店内()をジロジロ見たり、風景を楽しむ客がほとんどだ。じっくり待って出されるそばを楽しむといい。 

いずるや  栃木市出流町
0282-31-0638 

出流山満願寺の門前には何軒かのそば屋がある。「水沢」と同じ感じだ。この店、寺からは一番遠いが県道からは一番近い店だ。そばの「量」には二、三人で食べる「五合盛り」、四、五人で食べる「一升盛り」があるが、このやり方は他の店でも時々見かける。そばもうまいが舞茸の天ぷらもうまい。出される水もうまい。 

そばの知識
十枚目
「食べ方」 
うどんそば
食べ歩き人

そばが出されたら、茹でたてかどうか見る。茹でたては水がしたたり落ちるため、服が濡れないか注意が必要だ。次に香りを嗅(か)ぐ。周りの客からは行儀が悪いように見えるが、確かにそうだ。なので、そっと顔を(鼻も一緒に)近づけ、気がつかれないうちに何気なく嗅いでしまう。新そばの季節はそばの香りがいい。普通はいいわけだ。次に汁はつけず、そばだけを何本か食べ、そばの香りと味を楽しむ。さらに楽しみ方は続く。今度は汁を少し飲み、ダシの香りと味を楽しむ。鰹、宗田鰹、鰯、昆布…各店それぞれ特徴あるダシの種類や取り方をしているので、自分の鼻と舌の感覚(味覚)を確かめる絶好の機会だ。いよいよ本番だ。先ほど少し飲んだ汁が辛かったら、そばの先だけに汁を付けるが、甘かったらたっぷり付ける。浸ける。「そばの先だけ汁を付けるのが通の食べ方だ」なんていうのはおかしい。そして汁が絡んだそばを出来るだけ大きな音を立ててすする。ズズーっと。以前欧米人に「you`re supposed to make a noise when eating soba(そばを食べる時は音を)」と不得意な英語で言ってみたが、とうとう出来なかったことがあった。習慣の違いか。ネギなどの薬味はこの後自分の好みで入れる。最後はそば湯だが、そば湯だけ飲み、塩気があったならば、そばとうどんを同じ釜で茹でていることだ。そば湯だけを飲むのもいい、汁で割って飲むのもいい。ルールはない。そして最も大切なことは、代金を払い「ごちそうさま」とひとこと言って店を出る。あまり、食べ方に気を使い過ぎて代金を払うのをうっかり忘れて店を出ようとしたことが一度あった。危なかった。

田麦そば 新潟県十日町市
学校町1丁目
0257-52-5656
新潟では一般的な、つなぎにフノリを使った「へぎそば」だ。ざらざら感がないため、そば粉と小麦粉の割合は半々かと思うくらいだが、そば粉十割だ。一人前もあるが、五合、七合、一升が、何人かで行った場合は良い。成人の男なら二人で五合が良いだろう。店内には合宿で来たのだろうか、レスリング女子、陸上選手など、日本代表の写真や色紙が飾られている。県外ナンバーの車が半分を占める。冬は雪対策をしてから出掛けることが大事だ。十日町中学校を目指して行くと良いだろう。
田舎っぺうどん 埼玉県熊谷市代
048-521-8784
桐生市内のうどん屋店主から「製粉会社のセールスマンから聞いた話だけど、熊谷の田舎っぺという店に卸してる小麦粉の量は半端なもんじゃーないらしい!行ってみたら行列は出来てるし店内は戦争のようだった!なにしろすごい店だ」との話を聞いて早速行ってみた。まったく話のとおりだった!店の入り口横に打ち場はある、1s〜1.5sの玉は、約5分で麺となる。薄利多売の代表店間違い無しだ。埼玉県内には910店の「田舎っぺ」があるが、どの店も常に客は多い。
とちぎや 埼玉県羽生市 このうどん屋には驚く。普通メニューには「たぬきうどん」「きつねうどん」「カレーうどん」などが並んでいるが…、並、大盛、特大、超特大、だけなのだ。値段も驚く!並みが250円、超特大でも460円なのだ!しかも全部「かきあげ天ぷら」付きなのだ。安さ、うまさなのか、客数はものすごい。昼時は行列覚悟が必要だ。こんな状態なのに何と「出前」もやっているのにも驚く!普通ではない。店内には浦和レッズ選手のサイン入りレプリカシャツ、写真がビッシリだ。熱烈なサポーターなのだろう。うどんは素朴な色と味でうまい。なんとこれでも、値上げした値段だ。たまげた〜!(19/11月末現在)
羽生製麺処  


埼玉県羽生市
羽生PA内
 

東北自動車道、羽生PAは名称を改め「PasaR.HANYU」となった。店はフードコートの一角にある。下り線のPAに入ったが、上り線にも多分あるのだろう。もりうどんを食べたが、なかなかコシのあるうどんだ。世間で通と言われている人は気にいることと思う。これ以下のうどんを売ってる店は一度食べに行くといいだろう。   
うどん茶房
むらまつ
埼玉県行田市
長野
以前、テレビの「人生の楽園」の取材を受けた店だ。本場讃岐まで修行に行っただけあって、うどんのコシはしっかりとしている。店の造りは喫茶店かレストラン風だ。BOSEのスピーカーから流れるジャズと、うどんとの不思議な組み合わせを理解するには何回か通わないとダメだろう。うどんの味がわかる「もりうどん」がメニューにないのは残念だ。
戸隠うずら家

長野県長野市
中社
0262-54-2219

戸隠神社中社前にあるそば屋だ。土、日は一時間から二時間は待つ覚悟で行かないとだめだ。平日には行ったことがないため平日の混み具合はわからないが、多分待ち時間0分ではないはずだ。パック入りの「おみやげ用生そば」も売っているが、これまたいい。家で大き目な鍋で茹でて食べる時があるが、まったく心配ない。(もちろん店のが一番)店へ行くのも高速道路を利用すれば案外楽に行ける。 

信州そば蔵 

長野県長野市
026-293-5620 

長野インターチェンジの近くにあるドライブインだ。この「そば蔵」には旅行会社の添乗員から事前に到着予定時刻、バスの色、台数を事前に情報をつかみ、隣を流れる千曲川に架かる松代大橋を渡って来るバスを双眼鏡で見つけ、厨房や受付に無線で知らせる係がいる。客を待たせることなく、しかも茹でたてのそばを出したい経営者の知恵なのだろう。実はこの係の仕事を知ったのは、二階の食堂で、「そば栗おこわセット」を食べ終えて帰る時に、窓際で双眼鏡を覗いている店員に「河川敷の野鳥でも見ているんですか?」と質問し、返ってきた返事でわかったことだ。そばも栗おこわもうまかった。 

せきざわ

長野県上高井郡
小布施町
026-247-5652

長く群馬県の箕郷町で店を開いていたが、小布施に新築移転した。店主はそばの世界では有名な男だ。言葉数は極めて少ない。「そば」に集中するからだろう。せきざわのルーツをさたどると「一茶庵」となる。こだわりをいくつか持っているが、そば粉、汁は当然だが、こんなこだわりもある。新しい店の椅子、テーブルは、知る人ぞ知る、桐生市梅田町で工房を持つ関和(せきわ)孝氏の作。店主が何回か関和氏の個展に出かけていたことから、ある時「三年後、新しい店を新築する。そこに合う椅子とテーブルを作ってほしい。店の場所は小布施なので栗の木を使ってほしい」と注文し、設計、試作品と、関和氏が小布施を何度か訪れ、開店までの三年がかりで完成してもらったそうだ。そばが出てくるまで、椅子の感触を楽しむのがいい。そば粉は長野の栄村で自家栽培したものを使っているが、群馬の赤城山近くで契約栽培しているものも使っている。そばは生粉打ち(十割)にこだわる。三昧そばもいいが、そばと汁だけのかけそばは絶品だ。

並木藪そば 浅草雷門の近く 美味しんぼにも出て来た老舗だ。伝統、頑固、江戸を感じる。汁はたまり醤油のようだ。そばの先っぽに汁をつけ食べるのは粋ではなく、濃いからだ。
東京赤坂砂場  東京都赤坂

東京赤坂のTBS近くにあるため、芸能人やタレントたちの来店が多い。以前そばを食べていると、聞いたことのある声がしたので横を見ると、勘九郎がマネージャーと居た。田舎ではこんなチャンスはない。そばの量はものすごく少ない。8ミリ程の厚さだ。誰も見てなければ一口で食べることも可能だ。汁は東京流の濃いやつだ。腹が減っているときは五人分を注文するか、コンビニでおにぎりを買うか、どちらかの選択が必要だろう。 

浅草駅
立ち食いそば

東京都台東区浅草

 
 桐生から東京に行くのには、いくつかの交通機関があるが、座席指定の東武鉄道を利用するのが便利だ。(高校生の頃は天神町の東武バスの車庫から東京駅の八重洲口行きを本町6丁目から乗っていた)当然帰りも浅草へ行き電車に乗るのだが、地下鉄銀座線を降り、地下道を歩き東武の改札口に向かう途中に「立ち食いそば屋」があり、よく利用した。安くてうまかった。注文し、黙って金を払い、黙ってそばをすすり、黙って器を返し、ロマンスカーへと向かう。立ち食いそばだから。前もって茹でてあるのを湯がくだけだが、それでも妙にうまかったのは何故なのか。
新大和 

東京都大田区
羽田空港
3
03-5757-8843 

この店は、以前「昴(すばる)」という屋号だった。屋号は変わったが、場所(1ターミナル二階)も、メニューの和食も、そばも、経営者も、みんな同じだ。屋号の「昴」が良かったがどーすることも出来ない。私が店を買収すれば「昴」復活もあるが、そんなに貯金はない。天せいろそばを食べたが、7-36-4の感じだ。汁はさすが東京、辛口だ。  

  山梨県長坂町 

世の中では「○○詣で」という言葉があるが、そば通には「翁詣で」が有名だ。素人もプロも行く。
有名店の一茶庵で修行を終え、東京で開店をしたが水に納得がいかず、山梨県の小さな町、長坂町に店を開いた。何度か行ったが、最初の時、店までたどり着くまでは、容易ではなかった。「まさかこんな山奥に店はないだろう、ないはず」、だが小さな立て札を見つけやっと探しあてた。周りを木に囲まれた平屋で窓の開口部が広い店だった。どちらかと言えばモダンな造りだ。メニューはもりそばと田舎そばの二つだけ。ガソリン代、高速料金、などなど金がかかっていることもあり、せっかくなので両方食べた。店内には何人もの「修行僧」のような弟子が客席を「にらんで」いた。そば湯を出すタイミングを狙っているようだ。多分どこかのそば屋のせがれたちなんだろう。ローリングストーンズのメンバーのような長髪は一人もいない。「テレビで、このテーブルで打ってた場面があったなぁ〜」などと思いながら、キョロキョロし食べた。失礼かと思ったが帰りに「修行僧」に、「店主と写真を撮りたいので〜一茶庵がある足利の隣の桐生市から来たと伝えてください」と無理なお願いをしたが快く応じていただき、店の前でタオルのハチマキ姿の店主高橋さんと記念写真を一枚撮ることが出来た。その高橋さん、現在は広島県に「達磨」という店兼そば打ち教室的な施設で「そば」を広めているらしい。噂では一週間に23日は開店しているとか。桐生市の佐久間刃物店の主人とは「包丁」を通じ親交がある。
いつかは「達磨」でそばを食べてみたいものだ。 

出雲空港内
出雲そば 
島根県出雲市
出雲空港内
 

隠岐ノ島へ飛ぶ前に、空港内のそば屋に入り「出雲そば」を頼んだ。いわゆる「もりそば」だ。一茶庵の三昧と似ている三つに小分けしたそばが出てきたのだが、猪口がない。後で出てくると思い五分ほど待ってみたが出て来ないため催促をした。「猪口がないのですが〜」と。すると店員が不思議な顔をしながら、「上から汁をかけて食べてください」と教えてくれた。出雲には猪口に汁を入れ、そばに汁を付けて食べる食べ方はないことがわかった。一茶庵で「三昧」を頼んだ時は汁をかけてはいけない。出雲から客が桐生に見えた時には、もりそばに汁をかけないよう、必ず教えることにしよう。

高松栗林公園内
うどん屋 

香川県高松市
栗林公園内

2月、午前中の栗林公園はまだ寒い。朝一番だったため10時半頃には一回り出来た。出ようと思ったが、湯気の上がるコーナーに足が向く。讃岐うどんの売店だ。讃岐の代表メニュー「ぶっかけ」だ。震えながら、暑いぶっかけを食べた


川福本店

香川県高松市
大工町

087-822-1956

香川県の高松市に出張したので、事前に調べておいた讃岐うどんの店「川福」に行った。アーケード街から目標の店までの間、何軒ものうどん屋があったが、さすが「讃岐」を実感した。店に入り厨房が丸見えの席に着いた。原則的に店に入ると席は厨房が良く見える場所を確保するが、「川福」では衝撃的なものを見てしまった。茹であがったうどんの水洗いを見て驚いた。力一杯うどんを洗うのだ。ゴシゴシと、ちぎれてしまうのかと思うくらいだ。あのコシの強さのうどんを他店で食べたことはまだない。宿は「東急イン」だったが、帰りに、すぐ隣にある焼鳥屋に寄った。この焼鳥屋も良かった。隣に座った人に話しかけたところ「この焼鳥屋は日本一だよ!」と言われた。昔、桐生の本町三丁目に「栃木屋」という焼鳥屋があったが、ここも日本一だった。 
山口屋 三重県伊勢市宮後
0596-28-3856

伊勢市で開催された陸上競技大会に参加した時、開会式セレモニー終了後、参加者に無料でふるまわれた「伊勢うどん」が初めての出会いだった。今までに見たことがない、コールタールのような色の汁、うどんは太目でコシはまったくなさそう、ワケギが乗っているだけのシンプルなやつだ。食べると見た目と違い汁は甘く、うどんは予想通りコシはない。無料だったので三杯食べた。大会終了後の帰り、伊勢市駅から電車に乗る前に、店で「伊勢うどん」を食べたのがこの店だった。開会式後のうどんとほぼ似ていた。伊勢うどんは、「たまり醤油」とコシがまったくない太目のうどん、具はワケギくらい。正直言って「伊勢うどん」は好む人と好まない人がいるだろう。自分は好きだ。通販でも買ったことがある。伊勢名物は「赤福」だけではなかった。 

大福うどん 


福岡県福岡市博多区
博多駅中央街
090-413-5707

博多駅の駅ビルは超デカい。完全な「街」状態だ。が、飲食店や服飾店が主だから生活は無理だろう。数えたことはないが、うどん屋や蕎麦屋は10軒くらいあるのではないだろうか。店に入りメニューを見ると「丸天うどん」が真っ先に目についた。注文してから出されるまでの間、いろいろな想像をしてみたが、出されてきたのは、丸いさつま揚げが、かけうどんの上にのせてあるものだった。昔、宇和島で「じゃこ天」を食べたことがあるが、魚のすり身の揚げたやつだったが、それを思い出した。麺は超柔らか、汁はどんぶりの底が完全に見える薄味だ。 

杵屋 

熊本県熊本市桜町
096-356-9077

待ち合わせ場所としては、東京なら「渋谷ハチ公前」や「新宿アルタ前」が有名だが、熊本県民には「センタープラザの泉の前」が超有名だ。熊本交通センターの地下にある。杵屋はセンタープラザの泉の近くにあるが、実演手打うどんが「売り」だ。実演を見る機会に会えるとラッキーだ。天ざるうどんを食べたが、良かったのは、天ぷら用に「天つゆ」が用意されていたことだ。めん汁に油が混ざらなくていい。他店でも真似をしてもらいたいものだ。隣の客が「合盛り」を食べていたが、汁が2つ用意される。他店でも真似をしてもらいたいものだ。この調子だと、多分うどんとそばは別々の茹で釜だろう。それにしても「合盛り」がメニューにあったのには、驚いたし、嬉しかった。熊本城も良かったし、水前寺公園(正式には成趣園-じょうじゅえん)も良かった。

一本気  熊本県熊本市長嶺町
090-389-1210

店は和風の外観、店内の感じは桐生市内の店と変わりはない。メニューを見ていると大きな違いを見つけた。桐生や群馬県、関東では、うどんとそばが一つのせいろに盛ってあるのは「合い盛り」、「夫婦(めおと)盛り」、「半盛り」だが、この店は「相乗り」だ。店員にめずらしいので聞いたが、不思議な顔をされ、厨房に入って行き、「あの窓側のお客さん、相乗りのことを合い盛りだって言っているんだけど」と店主たちに話をしていた。こちらが驚いたように店員たちも驚いたのだろう。うどんは細目だがコシのあるものだ。箸袋の裏に「めんは粉から四回ほどこねて二日間以上ねかせる」の説明書がある。汁は九州地方独特の甘いやつで、関東人にはめずらしい味だ。別な店だが、刺身醤油も甘い。知り合いの喫茶店のマスターに相乗りの話をしたら、「一つのせいろにのってるんだから、相乗りもいいね」と言われた。確かに。

九州新幹線
熊本駅うどん
 

熊本県熊本市春日町

2011311日の東日本大震災翌日には、博多から鹿児島までの九州新幹線が全線開通し、各駅で盛大なセレモニーが行われることになっていた。この熊本駅でも様々な団体が準備し、当日に備えていたが、すべて中止となってしまった。13日の天草パールラインマラソンも中止となり、多くのランナーを落胆させた。しかし、この大震災により被災された方々に比べれば、開通セレモニーやマラソン大会が中止になったことなど、まったく問題はないだろう。今後何十年間に渡る復興に協力するのは当然だ。開通の何日前からか地元で流されていたCMがインターネットですごい人気となっている。アクセスは250万回以上だ。エキストラは約1万人、沿線でウェーブで祝う人たちの笑顔、パフォーマンスがいい。うどん屋は新装なった駅構内に入るとすぐ左側にある。食券を買い椅子に座る。ざるうどんを食べた。量は女性向きだ。構内入口の外から上を見ると、新幹線の車両を下から見られる。スカートの中を覗けるのだ。めったに見られない車輪や構造だ。

りんどう 熊本県益城郡
熊本空港三階
 

熊本空港は、地方空港の中でも利用客の人数は多く、新千歳、函館、沖縄、福岡などの空港と同じ「黒字空港」のようだ。どこの空港でもレストランや食堂がテナントとして入っているが、この店も同じだ。ざるそばを食べたが、そばの食感は関東とは違う。別の店でうどんを食べたが、あまり違和感は感じられなかったのだが。四国、九州は「うどん圏内」だからと言えば納得するが。値段の880円は仕方ないが、大盛だと300円増しは厳しい。食前に飲んだ地ビール「火の国ビール」は旨い。