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刺繍ギャラリ- とんがりやまは、刺繍の匠、精緻の感動を皆様に!

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刺繍とは     日本の美と蘇州刺繍との出会い!

四千年の歴史がつくる・・・蘇州刺繍


中国の伝統工芸の一つである『刺繍』は、長い歴史にはぐくまれ、大いなる大陸の風土とその土地に生きる人々の手技に支えられて今日をむかえました。鮮やかに、冴えた美しい彩りの糸を、一針一針と丹念に刺してゆく。
伝統ある格調がおのずから備わって、仕上げは思いもかけない華麗な質感なものになります。色は多彩、非常に豊富で、明るさや鮮やかさのある朱や緑などが用いられて、華やぎのある美しい世界創り上げます。
この特徴ある色と色との組合せが蘇州刺繍独特の持ち味を表現してくれるのです。



洋の東西を問わず、長い歴史と伝統の風土は、その国特有の染織品を創り上げてまいりました。
インドにジャワに、中南米に、いずれ劣らずの美しい染織品が見受けられ、また、かの地の人々が衣装として愛好しているように、蘇州の刺繍もまた、蘇州ならではのユニ-クさと美しさに満ちています。


糸の魔法        信じがたい程の根気と熟練の手法

  

一くちに中国刺繍といっても、『蘇州刺繍』『汕頭刺繍』などいくつかのバラエティーにとみます。いずれもが信じがたい程の根気と熟練によってのみ生まれでる芸術ともいえるのです。

 



『蘇州刺繍』・
・・大いなる大陸の風土と精緻な人々との手技が育てた刺繍の美


広東、四川、湖南と並ぶ中国四大名刺繍の中でも、とりわけ『蘇州刺繍』は、その繊細さと多彩さとで広く世界に知られています。
この技法をきものや絵画にに用いるとき、数十色糸を使い、しかし1本の糸を1/8から1/36にまで分割した超極細糸を一針一針丹念に手刺しすることから生まれたもので、この地ならではの個性ある技法です。


 



ヨ-ロッパのドロンワ-クやカットワ-クが巡り合い咲かせた華麗な美

・・・『汕頭刺繍』


その発祥は広東省東部の町『汕頭』---スワトウーーーにあります。
キリスト教の伝道師宣教師たちが、ここにヨ-ロッパの刺繍技法を伝えたのが始まりです。
1858年の天津条約を機会に伝えられたヨ-ロッパの感性と技法を中国の婦人たちが学び、これに古来からの蘇州刺繍を調和させたのが『汕頭刺繍』です。



 



日本刺繍(京縫い)


日本における刺繍の出現は、中国との交流によって6世紀頃に朝鮮を経由して伝えられたもので、当時のものは、繍仏(仏画を刺繍で表現した掛物)・仏事に関するものが主体であった。現存する最古のものは奈良中宮寺に伝わる『天寿国曼陀羅帳(国宝)』がある。

奈良中期以降は撚りの強くない平糸を用いるようになり、日本刺繍の特徴となった。
そして平安建都に伴い、繍技の職人を抱える繍都司が京都に置かれ、衣服に用いられたのが、京繍の始まりです。
以降、十二単衣(平安時代)武将の衣服(鎌倉時代)能衣装(室町時代)小袖(安土桃山時代)などに用いられ、染織と共に発達してきました。

   天寿国曼陀羅帳(国宝)
        奈良中宮寺


 聖徳太子の没後、妃の橘太郎女(たちばなのお おいらつめ)が太子をしのんで往生した天寿国のありさまを刺繍させたもの。
当初は薄透ける羅地に刺繍された大きな二帳だったが、時代と共に破損が生じたため、現在のものは鎌倉時代 に複製されたものと混ざり合って残欠一帳にまとめられている。国宝であり現存する日本最古の刺繍。




刺繍に使われる糸は、蘇州刺繍日本刺繍に変わりなく、21中と呼ばれる、釜糸で、撚りのかかっていない平糸です。1匹の蚕が吐き出す絹糸は約800m長さで、普通7っの繭から、水中で同時に引き出して1本の生糸にします。
より糸で縫われたものは重厚さや、力強さが感じますが、釜糸は平糸との持つ光沢によって、優しさとあでやかさが感じられます。また模様の柄や大きさによって糸の太細、撚りの甘辛をより分け、或いは平糸のまま使い分け、あらかじめよった糸は一切使いません。
日本刺繍は、この21中の釜糸を、そのままの太さ、もしくは2/1~4/1に割った平糸を使い裏面に、のり等で糸のしまつをしたり、刺繍面に引きつれや弛みが出来ないように同じ裏面に和紙をはさみこんでしっかりしたものにしている。


明綴れ・・・二千年前からの・・・中国・綴れ



中国では、刻糸(糸を彫る)と呼ばれ宋代から盛んになり、絵画の下絵をもとに克明に織られた。その時代、絵画は傷みやすところから刻糸の作品が重んじられた。特に明、清の時代に再び盛んになり、今日に至っています。
その織り方は、生ナリ糸をもって経糸(たていと)とし、様々な色の練り糸を以て緯糸(ぬきいと)とし”通経断緯”(経糸をはって行き、緯糸を断ってゆく)手法で、非常に多くの竹の葉の小杼(ひ)とクシを使用し、平織りで詰めていく、まるで透かし彫りのごときもの、それ故に、刻糸(糸を彫る)と称されています。


つづれ織りは、紀元前千三百年頃と思われるエジプトのコプト裂、二千年前の中国漢代の刻絲(綴れ)、約一千年前の南米プレインカの遺跡で、また古代文明発祥地の遺跡からも裂が多く発見されています。日本では、千二百年前の正倉院御物にも綴れ織の裂が残されています。


   


つづれ織り・・・爪で織る芸術・・・京都・西陣



日本でのつづれ織は、仏教の伝来とともに日本に伝えられました。
このつづれ錦の良さは、織幅、複雑な模様、糸の細さや太さ、色彩など、自由に選べます。そのため複雑な絵柄も自由に表現できますが、それ故に技術者の技術力や美意識が反映しやすく、同じ絵柄でも織匠の感性によって微妙に味わいの違うものが仕上がります。
織り方は、太古さながらの手法で、極めて簡単な織機によって絵柄を頼りに1本1本の糸を、のこぎりの刃のようにギザギザに刻んだ爪で、緯糸(ぬきいと)を掻き寄せて織り上げていくため複雑な図柄になると、僅か数センチ織るのに数日を要する場合もあります。



京都・清水三年坂美術館・・・絹糸で描いた・・・


   013年8月23日から11月17日
     京都:清水三年坂美術館
     『刺繍絵画の世界』開催

   

     







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