シーズーの名前の元となった「獅子狗(シーズーコウ)」という呼び名は、空想上の神獣である「獅子」に由来しているとも言われており、 長い間、神聖な犬として、中国の宮廷で寵愛を受けていたと言われています。
シーズーの容姿は、ライオンのような頭、クマのような骨太で筋肉質な体、ラクダのような丈夫な足腰、金魚のような華麗な歩き方だと形容され、世界中で高い人気を博しています。


シーズーの皮膚病の原因

シーズーのマラセチア、脂漏性皮膚炎、脂漏症

犬の膿皮症(のうひしょう)

シーズーの歴史

 

シーズーは、17世紀の頃に、チベットの僧院から中国の王朝へと贈られたラサ・アプソと、中国では古くから高貴な愛玩犬として飼育されていたペキニーズを交配し、作出された犬種が始まりと言われています。

 

ラサ・アプソは、チベット仏教の聖都「ラサ」と、チベット語のヤギを意味する「ラプソ」から名付けられたと言われており、チベットでは古くから、亡くなった僧の魂が宿る動物として、信仰の対象にもなっていた程、神聖な扱いを受けていた犬と言われています。

 

ペキニーズは、「北京の犬」という意味の英語にちなんで名付けられたと言われていますが、ペキニーズも古い歴史を持つ犬で、チベットの寺院においては古くから門外不出の高貴な犬であり、他国の国王などへの献上品として、大切に飼育されていた、チベタン・スパニエルを始祖に持つと言われています。

 

中国の歴代王朝においても、ペキニーズは門外不出の高貴な犬として、王族の宮廷などで寵愛を受けていたと言われています。

 

そのような事から、シーズーは、チベットや中国では古くから神聖視され、最も尊ばれていた「獅子」の名前を用い、「獅子狗(シーズーコウ)」と名付けられたと言われています。

 

また、がっちりした顎を持ち、鼻先が短い表情や、全身がフワフワの長い被毛に覆われている容姿からも、「獅子」に見立てられた要因の一つと考えられています。

 

宗教的なチベットの僧院と中国の王宮との特別な関係性において誕生したシーズーは、神仏の力が宿る聖なる象徴され、門外不出の犬として、王宮内で他の犬との混血が起こらないまま、血統が固定化されていったと言われています。

 

1952年には、シーズーの外見的な特徴を改良しようとして、ペキニーズとの交配が許可されましたが、その後は、そのような掛け合わせが認められる事はなくなりました。

 

そして、1960年代に入ってからは、シーズーの人気が飛躍的に高くなり、1969年に、アメリカンケネルクラブ(AKC)が正式な独立種として登録するに至ったと言われています。