together with you...〜ずっとあなたといたかった〜











あれ?




…ここはどこ?



暗い。どこまでも、どこまでも暗い。




私は歩いている。暗闇の中、あるんだかないんだかも分からない道を。



ただ、ひたすら。



どこまでも、どこまでも。



何か大切なものを忘れている気がするけど、なんだったっけ?



思い出せない。



私にとって『ソレ』はすごく、大切なものだったような…
思いだしたいのに、思い出せない。



名前が。 出て来なくて。


忘れてはいけない【ナマエ】だったのに。



ふと、私は気付いた。


自分の歩いている場所が両側切り立ったガケみたいな道だってことに。



─怖い!



落ちたら、まず助からないような高さ。



─『死』…?



そんなの絶対にイヤだ!



なのに、私の足は勝手に歩き続けている。
ああ、大切なもの、なんだっけ。




その時。



どこからともなく、一筋の光がさしてきた。



…太陽じゃない。
日の光よりも静かで…でも、落ち着く。私に必要な…光。



…月?



そうだ、月だ。月の、光。
やわらかくて、優しい光。
あなたがいる限り、私はどんなに困難な道でも歩いていける。きっと。



─月光。



走った。光に向かって。
落ちる気なんて、しなかった。
あの光がある限り、踏み外したりしない。



─名前。




─…「ハヤテ!」






叫んだ瞬間、私は布団から飛び起きていた。
周りを見渡せば、いつもとなんら変わりない、いつもの部屋。

「ゴホッ…なんですか、急に人の名前を叫んだりして。
おどろきましたよ、寝てたと思ったら急に起き上がるんですから。どうしたんです?」

横を見ると、ハヤテがイスに座ってコーヒーをのみながら本を読んでいた。

「ゴ、ゴメン…夢をみていたの。怖い夢。でもね、夢の中にハヤテがでてきて助かった。」

「私が夢に?はぁ…それは光栄ですが、どんな夢だったんです?」

自分が恋人の夢に出てきた、ということに幾らか驚いた様子のハヤテがきいてきた。

「…教えてあげない!でもねぇ、今考えると、ハヤテってああいう感じだなあ、っていう夢だった。」

はぁ、そうですか…、とどうもよくわからないといった感じで答えをかえしてきた。

「ありがとう。」

「?」

「それと私、日の光よりも、月の光のほうが好きよ。」

「ま、またいきなりなんですか。私は貴女にお礼をいってもらえるようなことしましたか?」

「夢に出てきてくれてありがとう。うれしかった。
だから、『ありがとう』」

「そんなことですか…ゴホッ。私で良かったらいつでも助けにいきますよ。
夢の中でも、現実でも。」

ニコリと微笑むハヤテをみながら私は、ああ、やっぱりこの人が私の、
『大切な者』なんだと改めて思った。


「ねぇハヤテ。」

「なんです?。」

「これからもずっと、一緒にいてくれる?」

無理かもしれないけど。

「私は忍ですから…簡単に約束は出来ませんよ?」

勝手な話かも知れないけれど。

「もし、あなたが…、こんなこと考えたくないけど…もしもよ?
いなくなってしまったとしても、気持ちだけは、側にいてくれる?」

これが、私のお願い。

「…ゴホッ。そうですね、約束しましょう。たとえ私が死んでしまったとしても、心だけは。
あなたの側にいますよ、。」

一緒にいたいから。

「約束だからね?」

「わかってますよ、一生の約束です。」











ずっと貴方といたいから。
だからあなたも、側にいて?






fin.










あとがき

あ〜ハヤテさんの誕生日にアップしたかった。
どうも、阿呆のAです。
読んで下さってありがとうございます。
なんか書いてて思ったんですが…
コレは…どういった部類のドリームに…入るんでしょうか。
暗いですか?別段甘いというわけでもなし。
う〜ん。
そういやこの話、A最短記録30分位で仕上げましたね。
うん。リクエストとかもこういう感じで書けると良いのですが…

コレでスランプ脱出できるといいんですがね…はぁ。
それでは。長々とあとがき失礼でした。
文短いのに。スマン、B…
2002.11.2<ハヤテー。ハヤテー。なA>