きみのあたまのなかは、一体どうなっているのでしょう。
気になるから、聞いてみた。




「きみのあたまのなか」 「雨竜。雨竜」 「何だ?」 「あたまの中みせて」 「は?」 「聞こえない?あたまの中みせて」 「…大丈夫か?」 「なにがよ。」 むー。 何がおかしいのさ。 「だってふつうの人はそんな事言わない」 「じゃあわたしはふつうじゃないんだわ」 「そうだね」 「納得しないで」 だからわたしは言うのです 「あたまの中みせて」 「イヤだ」 雨竜はすべてを諦めたかのように溜息を吐いてから拒絶した。 ちぇっ… 「だってね。好きな人の事は知りたいのよ」 雨竜の目をまっすぐ見て言った。 雨竜はすぐに真っ赤になった。 「青いね」 「君に言われたくない」 顔を赤くしたまま、口元をおさえて(何でだろうなんて言うのは意地悪かな) わたしのほうをキッと睨み付けた。 「何回も言うようだけど、あたまの中みせてって」 わたしはそんな雨竜を全く無視してそういった。 「どうやって?」 「え?」 「どうやって君に僕の頭の中を見せるというんだ。できるものならやってみろよ」 「ああ…そういえばそうね。うっかりしてた、気付かなかったわ」 わたしはやっと気付く。 そうよね、どうやって見ればいいのかしら。 「じゃあ、いいわ」 「何が」 「あたまの中見るの。やめとく」 「よかった」 「そりゃね」 安心する雨竜を横目に、わたしは何をしようか考えていた。 だって今日は雨竜のあたまの中をみせてもらうためだけに、 雨竜の家までわざわざ来たのだ。 外は来る時よりも激しく雨がふっている。 「ねえ、雨竜」 「何」 「キスしない?」 「バッ……!!」 さっきよりも倍以上に顔を赤くした雨竜は、 ザッ!とわたしと距離をとった。 ……なんか、逆な気がする。 「雨竜、普通こういうのって逆な気がするの。気のせいかしら」 「気のせいじゃないと思うよ」 部屋の隅っこにいってしまった雨竜はわたしのほうへむかってそういった。 「そっか」 「うん」 「ねえところで雨竜」 「何」 スッ わたしは立ち上がると、雨竜の方へと歩み寄った。 「わぁぁ………来るなぁぁァァ…………」 怯え切った雨竜は体育座りをして、頭の上に手を置いている。 「わたしはモンスター?」 ちょっとむっとして、雨竜の頭に軽いげんこつ一発。 「そうはいってないだろ」 「そう聞こえたの」 雨竜もちょっとムッとして、わたしにいった。 「じゃあ、モンスターに人間がこんなことするか?」 ザー 雨の音が響く外とは違って部屋の中は静まっていた。 それは怖いくらいに。 ―雨竜のあたまの中みたいだなんて思わなきゃよかった。 「…もうかえる」 雨竜がわたしのあごから手をひくと、 わたしはそういった。 でも雨竜は 「もう帰るのかい?お楽しみはこれからだよ」 と、裏がありそうに微笑んだ。 「遠慮しとく。じゃあね」 「そういえばこの部屋は中から鍵をかけることができるんだ」 「?」 「その鍵をあけるにはまた鍵が必要で…  中から鍵をかけたら鍵をあけないと外には出られない。この意味わかるかい?」 ジャラ… 雨竜がわたしに部屋の鍵らしいものをみせた。 「イヤな意味でね」 わたしは血の気がひくのを感じた。 雨竜は、もう一度楽しそうに笑うと、 「お楽しみは、これからだよ」 と、言った。 何を考えているのだか…… やっぱりわたしは、きみのあたまのなかがみてみたいです。 この壁紙おてせいなのです。 Bのもってる十字架のネックレス。 Aに撮ってもらったのですがうまく撮れない…(Bもてつだったのです) 加工もB。加工は面白い。



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