die.5










頼むから死なせて、汚い死に様でいい。









「一護、私はね、死ぬ時はきれいに死にたいんだ」
「…きれいにって…どんなだ?」
「そうだなあ、安楽死とかかな。苦しんで死んだりするのはいや」
「…そっか」






「さようなら」


その声を聴いた瞬間、正に瞬間だった。
は物凄い勢いで立ち上がり、鞄を草の上に置いたまま、一言だけ挨拶をして跳ねるように川に飛び込んだ。水しぶきが、雨竜の頬に跳ねた。





残ったのは、蟻の行進と、まだ生きているだろうけれど遺品となった鞄のみ。
そして、彼女の形に折れた草。



が飛び込んだ川には波紋が広がっている。
川が揺れている。川に彼女は映っていない。






「…ッおい!馬鹿、何やってやがる!」
一護は鞄を投げ捨て、川に飛び込む。
また、水しぶきが雨竜にかかった。

雨竜は何も出来ず、ただ突っ立っていた。




二人の鞄が、なぜだかはわからないが並んで、落ちていた。












目に、水が入る。いたい。
川は、思ったより深い。こわい。
私は、死んでゆく。かなしい。
彼は、見ていた。よろこばしい。



意識が、もうなくなりそうだった。
沈んでいくとは違い、口の中から出る泡はこぽこぽと地上に還っていく。
おもい。
沈んで、いく。
そして、流れて、いく。


私は、海に、還っていく。
死体は流れ、やがて海に辿り着く。
そして、私は、海に還る。
あの人は、私に閉じ込められる。



結果オーライ、気分は上々、でも涙が出るのはなぜでしょう。






淡く、誰かが飛び込んでくるような音がした。
この川は思ったより深い。あんた、誰だ、私みたいに死ぬ気か。
本当、深いなあ。

流れていく。

地に、落ちる。
土が水を舞う。


髪が水で自由に踊る。
腕は迎えるように空を向く。




あれ、黒崎君だ。









意識が、途切れた。
私は死ぬのかな。

























中途半端で短いですね。はい、反省してます。






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