こんな毎日も、アリかも知れない



煙草と屋上


「……つまんねえ」
とかいっても、まあ、実は授業をさぼってここにいるワケで。
受験生なのは百も承知なんだけどねー。
どーも最近やる気がでなくて屋上で煙草ばっかすってるワケよ。
「ガチャ」
ん?やべ、誰か来たかな。
そう思って、ちらりとドアの方を覗いてみるとそこにいたのは。
「お、先客がいたのか。」
えーと、たしかこいつは隣のクラスの‥‥
誰だっけ。よく筒井君といるやつなんだけどなあ。
「お前もサボリかよ。」
そういうとやつはあたしの隣に座った。
「ああ、そうなんだけど…ひとつ聞いてもイイかな。」
「なんだよ」
「名前、なんだっけ?」
「……加賀鉄男だよ。一年の時同じクラスだったじゃねぇかよ」
「ああ、そうだったそうだった。加賀くんね。えーとあたしの名前は。よろしく。」
「なにがよろしくなのかよくわかんねえけどま、こっちもよろしくな。」
「お。」
「あ?」
加賀が急に妙な声を出したのでこっちもびっくりしてしまった。
「わりィ、早速だけど火ぃ貸してくんねぇか?忘れちまったみたいでよ。」
「あーちょっと待って。……ほい。」
あたしはあんまりライターは使わない。いつもマッチだ。
「サンキュー。……へえお前、碁やんのか?」
「?なんで?」
「いや、このマッチ近所の碁会所のだからさ。」
「んーまあね。ちょっとだけどね。」
「‥‥お前、将棋はやんねぇの?」
「将棋?ちょっとなら打てるけど…なんで?」
「じゃあ、今から打たねえ?部室から折り畳み式のやつ持ってくっからよ。」
「はあ?今から?」
「そうだよ。どうせヒマしてたんだろ。いいじゃねえか。」
「ま、いいけどさ。」
「じゃ取ってくるから待ってろよ!」
そういうと加賀は屋上から出て行った。
……将棋か。実はもう3年も打っていなかったりする。
そういえば加賀は将棋部だったっけ。
んー何で知ってんだろ。ま、いっか。
「バターン!」
あ、もう帰ってきた。速いなぁ。
「持ってきたぞー!さ、打とうぜ♪」
加賀、めちゃめちゃ嬉しそうだなあ。
「部活引退してから全然打ってなくてな。ひさしぶりなんだよな〜」
そっか。3年生はもう引退だ。だからか。
「あ〜じゃそっち先手でいいよ。」
「そうか?いや、お前先手でイイよ。」
「そう?じゃあたしから。」
パチリ。
パチリ。
パチリ。
「お前、結構やるな。」
「まあね……っと。」
「そうくるか……じゃ、これでどうだ。」
「げげっ!あーもうダメだ。とうりょー。加賀強すぎるよー。」
「は。まあな。将棋なら誰にも負けねーからな。まあ、お前も強かったよ。」
「そうかねえ……」
今気付いたけど、打ってる最中は2人とも煙草を吸ってなかった。
熱中してたんだねえ(笑)
でもやっぱしなんか口が寂しいので吸ってしまう。
やっぱ煙草ってやめらんねー
「加賀も吸う?」
そういってあたしはマッチを放り投げた。
「おーさんきゅー。」
ぼんやりと空を眺めながら煙草をふかしていると、授業終了のチャイムがなった。
「あ、次給食じゃん。あたし行くね。」
「ああ。また打とうぜ。」
「あたしはだいたいここにいるからさ。ヒマだったらくれば相手してあげるよ。」
「わかった。じゃ。またな。」
「たぶん午後もさぼるからさ。……打つ?」
「よし。午後もくるからな。お前もこいよ?」
「わかってるって。じゃね!」
うん。こういうのも、悪くはない。
〜後編へ続く〜

++++++アトガキという名の戯れ言++++++++
ハイ!というわけでございまして、Aの初加賀ドリームということでね!
前後編かよ!オイ!というツッコミはやめてください(爆)
がんばってます。必死にニセ加賀を捏造しております。
まあ、そういうことでね!次回のね!後編を!お楽しみにね!
そりでは!とうっ!!
2002.1.31. 3:00AM<ほらね?ドリーム書いてるでしょ?A>