彼女と私は違う人だ。
それはとても当たり前の事だ。

だが…

ここまで違うと、頭に来る。
外見はソックリと言われるが、
私は記憶力が悪いから、彼女みたいに歴史の何たらを記憶する事が出来ない。
年齢だってそんなに変わらない。
身長も体重もそんなに違わないと思う。


けれど……


アナタノセイデワタシマデスゴイヒト




     *--------違う人





「ロビン、ねえ、聞いてくれるかしら」

「ええ。何?

「私達、なんでこうも違うのかしらね。最近ずっとひっかかってるの」

「…」
彼女は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をした。
私、おかしなこといったかしら。


「私は『ロビン』だし、あなたは『』じゃない。
違うのは、当たり前の事でしょう?」

「違うの。違うのよ。私達は違うのに、何故同じなのか。それが聞きたいの」

「…、熱でもあるんじゃないかしら」

「あ!バカにしてるわね? 熱はないわよ。健康体そのもの」

「じゃあ何故そのようなことを?」

「私達、一緒にいたじゃない?
だから、私はあなたのせいで私まですごい人になってしまっているの」

「…話が見えないのだけれど」

「だーかーらーねー。あなたはすごい人で、私はすごい人じゃないのに、
あなたと一緒にいるから私まですごい人になってしまっているのよ」

「……私、と一緒にいない方がいいのかしら。
は私の事を迷惑だと思っているのよね?」

「違うの、そうじゃない。どう言えばいいのかなぁー…。
私ロビンのことを迷惑だなんて思ってないわよ、でもね…」



「ロビーーーン!!ーー!!」
私が言葉を言いかけた時、ナミさんが私達を呼んだ。


「…航海士さんが呼んでるわ」

「ロビッ…」

「ほら!ロビンもも何やってるの?ルフィがしびれをきらしちゃうわよー」

ナミサン、喋らせてクダサイ……
心の中で泣きつつも私達はキッチンへと向った。



食事中、ロビンは私にこっそり耳打ちした。


( 食事がすんだら、…そうね、航海士さんの蜜柑の木下辺りで )


ごはんを食べ終わる頃には、外は暗くて、船は暗闇の真ん中にいた。
今日は、満月だ。



「ロビン!」
食べ終わって、お風呂に入って来た私は、さっきロビンが言っていた
『蜜柑の木下辺り』へ来た。

「あら…お風呂はいるの早いわね」
ニコ、とロビンが笑った。

その笑顔は美しい。
私と比べてはいけない程に。


「そんなことではなくて!さっきの続きの話を…」

「ええ。 そんなことよりも、…今日は満月よ…?とても綺麗」

「そんなことって……」
ロビンが上を向いて月を見ていた。
黒髪の美女と光り輝く月は、絵になっていて…




( 私が…ロビンと、同じ……? )


( ロビンは…こんなにも美しいのに……… )






「えっ、あ、うん。何?」

「同じだとか、違うだとか、そんなこと関係ない気がしない?」

フ…と笑って、ロビンはまたこちらに視線を戻した。


「関係ないって……っ…なんで」





「人間は、皆同じであり…また、違うものでもある」

「昔ね、あるポーネグリフに、こんなことが書いてあったの。
私それに感動したわ。『ああ、そうだなぁ…』って」

ズズ…と、ロビンが持ってきたのであろうコーヒーを口に含む。


「皆同じではあるけれど…違う、それぞれが『意志』を持っている。だから…私とのように、同じと思ってしまうかも知れないけど、本当は…」




「違うんじゃないかしら?」


ちょうど月が一番上に来た時。

貴女はそういった。


逆光になっていて、顔は良く見えなかった。



けれど、とてもとても美しかったのだと思う。

見目も…心も…………



「ごめんなさい、ロビン。誤解していた。赦して、くれるかしら」

「もちろんよ。気にしていないから」
にっこり笑って、ロビンはスッと立ち上がった。

「…どこ、へ?」

「キッチンよ。コーヒーのおかわりをもらって来ようと思ってね」

「あ、私も行くわっ」

「じゃあ、一緒に行きましょ?」

「うん。あー…湯冷めしちゃいそう…」

「平気?早く行きましょう」





月が頂上に昇る時 二人の誤解も 全てとけていた










あとがき

あほっぽいロビンさん。(オイ)
なんか、ロビンさんと同じくらいの年齢の主人公ってあんま見かけないよなー…と。
そりゃ、ゾロとかサンジさんとか相手だから姉さん女房になるしね…
なんかロビンさんのいってる事、H×Hのネオンちゃんがいってたことみたい…
<03,22,15 佐代ソラ>





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