Results & Reports

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Postseason Results & Reports

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League Championship Series

★20世紀最後のワールドシリーズは、NYっ子が待ち焦がれたヤンキースとメッツの激突となった。NYを本拠地にするチーム同士の戦いは1956年のヤンキース対ドジャース戦以来となる。当時ブルックリンを本拠地としていたドジャースにとって、LA移転前最後のワールドシリーズとなったこの時の戦いは、2勝2敗で迎えた第5戦で、ヤンキースのドン・ラーセンが完全試合を達成するというドラマも生まれた末、結局ヤンキースが4勝3敗で勝利している。本拠地が同じチーム同士のワールドシリーズは1906年にカブスとホワイトソックスが覇権を争ったシカゴ決戦が1回、ヤンキースに対してドジャースとジャイアンツが交互に挑戦するパターンでNY対決は1921年から1956年も含めて14回もあったが、ドジャース、ジャイアンツがそれぞれ西海岸に移り、1962年にNYを去った両チームのカラーを身に纏ったメッツが誕生しても、ヤンキース対メッツの対戦は実現しなかった。メッツは今年を含めて6回ポストシーズンに駒を進めているが、その時はことごとくヤンキースがポストシーズン進出を逃がしている。メッツがワールドチャンピオンに輝いた1986年も、ヤンキースは東地区2位でフィニッシュしているが、首位レッドソックスとの差は5.5ゲームだった。最も両者が接近したのは、やはり昨年ということになる。NLCSでブレーブスと対戦したメッツは3連敗の後2連勝と巻き返し、歴史に残るシリーズとなったが、第6戦で敗れ去っている。NY同士ということで好みも似てくるのか、ヤンキース、メッツの両チームで指揮を執った監督は4人もいる。メッツの初代監督ケーシー・スティンゲルは、1960年にヤンキースの監督を退任した後、1962年にメッツの監督となり、小説にもなった1964年のヤンキースを指揮したヨギ・ベラは1972年から4シーズンの間メッツの監督に就任、1985年に再びヤンキースの監督に復帰している。そして90年代最強と言われた現在のヤンキースを築き上げたジョー・トーレも1977年から5シーズンに渡ってメッツの監督を務めていた。この3人はどちらかのチームでワールドシリーズを戦っているが、たった一人だけどちらのチームでもポストシーズンを経験していないのがダラス・グリーンで、両チームそれぞれの通算成績で負け越している唯一の監督経験者でもある。1989年のシーズン途中にヤンキース監督を解任され、1993年から就任したメッツの監督の座も、1996年8月に解雇、ヴァレンタインにその席を譲っている。両チームを経験した選手も通算で67人いるが、ヤンキース、メッツで最も素晴らしい時間を過ごしたのがグッデンとストロベリーということになる。二人は両チームでワールドシリーズに出場している。また今回出場する可能性のある選手の中でもコーン、ヴィスカイーノ、ライアン・トンプソン、アル・ライターが両チームに所属していた経験がある。余談だが、現在過去を問わずNYを本拠地にした4チーム全てに所属したのはストロベリーとヴィスカイーノで、これもまた珍しいと言えば珍しい。また1シ−ズンで両チームに所属した選手も歴代で10人いるが、最も最近のケースは1999年のアレン・ワトソンということになる。

ヤンキース

( )内はポストシーズン成績

メッツ

37回 リーグ優勝 4回
25回 ワールドチャンピオン 2回
ヤンキースタジアム
(5万7546人収容)
本拠地 シェイスタジアム
(5万6521人収容)
87勝74敗 今季レギュラーシーズン成績 94勝68敗
.277(.263) 打率 .263(.238)
205(7) 本塁打 198(7)
833(50) 打点 761(40)
4.78(3.80) 防御率 4.16(3.07)
99(12) 盗塁 66(10)
109(3) 失策 118(4)

VS

★大苦戦の末、ようやく辿りついたワールドシリーズだ。今年のヤンキースは昨年までの4年間で3回もワールドシリーズを制覇したチームとは思えないほど、チーム力は著しい低下を見せている。6月中旬にもたつくチームを見て、キャッシュマンGMは大規模な補強を敢行、これが功を奏した結果何とかここまでやってこれたというのが実情だ。ポストシーズンではアスレチックスに苦しめられ、NYとオークランドを1往復半、NYに戻ってALCSがスタートすれば、再びシアトルへと1往復し、ここまで北米大陸を3往復もしている。ワールドシリーズは飛行機での移動のないNY対決となって、この点ではヤンキースナインはほっとしているかもしれない。今季のインターリーグでメッツとは6試合を行い、4勝2敗と勝ち越しているが、7月8日の試合で先発したクレメンスがピアザの頭部に死球を与えたため、メッツナインには遺恨ムードが高まっている。仕方なくペティートを第1戦の先発に起用、クレメンスには第2戦、第6戦を投げさせ、敵地シェイスタジアムでの登板が巡ってこないよう配慮しなければならなくなった。あまりに過剰な報道に、クレメンスもたまらずピアザに謝罪の言葉を投げかける事態となり、果たして平常心でシリーズに臨めるかが疑問視されている。ポストシーズン8勝負けなしのヘルナンデス兄はシェイスタジアムでの最初の試合となる第3戦に先発、駒のない第4戦はコーンが先発するのではと見られているが、ネーグル、ないしはペティートが投げるにしろ、シリーズの鍵はこの試合という見方が強くなっている。打線の方はポストシーズンに入って好調のソーホーがラッキーボーイ的な存在としてクローズアップされている一方、ALCS第6戦で起死回生の逆転3ラン本塁打を放ったジャスティスが、再びその打棒に火をつけられるかどうかにも注目だ。ウィリアムス、ポサダの両スウッィチヒッターが、メッツのライター、ハンプトンの看板左投手を右打席でどう攻略するかで、シリーズ序盤の展開は大きく変わりそうな気配だ。
★ついに頂上決戦に到達した。ヴァレンタイン監督、ピアザ、ハンプトン、ヴェンチュラら中堅どころにとっては、恋い焦がれた初めてのワールドシリーズということで、それぞれ感慨深いものがあるだろう。ワイルドカードから勝ちあがってきたのは97年のマーリンズ以来2回目のことで、最高勝率のジャイアンツ、自慢の打線で難なく中地区を制覇したカージナルスを葬り去ってきた勢いが、そのままヤンキースにも向けられれば、もはや怖いものは何もない。戦前からクレメンスがピアザに当てた死球の恨みを選手たちが口にし、ヴァレンタイン監督も表面上は穏やかながらも、そうした空気を助長する発言を行って、結果ヤンキースにクレメンスの登板をずらさざるを得ないようにした点は、チャレンジャーとして上々の専制攻撃だったと言える。しかし、遺恨という意味では守護神のベニテスがオリオールス時代の98年にヤンキースのウィリアムスに本塁打を浴びた後、マルティネスの背中に死球を当て、大乱闘となった因縁もある。メッツ側の口撃に応酬していないヤンキースナインだが、再びベニテスが死球を当てるような場面が訪れれば、何が起きるか分からない。注目の選手は現在絶好調のペレスで、NLDS第1戦でベルが負傷して得た1番ライトの座が嬉しくて仕方がないというプレイが全て好結果を生んでいる。振ればヒット、出塁すれば即座に盗塁とチャンスはことごとくペレスから生まれており、守備でもファイトあるプレイを随所に見せて投手陣をフォローしている。昨年のポストシーズンで大活躍したアルフォンゾのバットも好調を維持、ポストシーズンでの勝負弱さが指摘されてきたピアザも波に乗るチームの勢いに押されて2本塁打を放つなど、ペレス効果がチーム全体を押し進めている状況だ。先発陣も第1戦のライター、第2戦のハンプトンに加えNLDS第4戦で1安打完封を果たしたB・J・ジョーンズが第4戦に先発とはいえ完全に三本柱の一角を占める存在となているのが大きい。唯一第3戦先発予定のリードがNLCSで打ちこまれたことが不安材料と言える。先発がしっかりした投球をすれば、仮に競った展開になっても終盤に驚異的な粘りを発揮する打線が勝利をもぎとる可能性が高い。

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