荒天のときはどうする?


 ・天気が悪くても船は出る

 普段,家や職場で過ごしているときに大雨だったりすると,「こんな日は船も出ていないだろうなあ」と考えるものですが,翌日のスポーツ新聞の釣況欄にはけっこう多くの船宿の成績が載っていることがあります.週末や連休の前など,集客のためにあえて船を出して成績を載せる……ということもあるかもしれませんが,実際のところ,向かい風さえなければ大雨でも船は出るものなのです.もちろん,悪天候にもめげず通ってくるお客さんがいればの話ですが.

 天候が悪そうで心配な場合は,前日の夕方に目的の船宿へ電話して確認することをおすすめします.「天気が悪そうですけど,明日はアジの船は出られますか?」とか聞けば,「追い風になるから,釣り場までは行けますよ.波で釣り辛いと思うけど大丈夫です」とか,「予報どおりの風だと湾口までは行けないから,明日は近場の小物釣りの船だけ出船します」とか教えてくれるはずです.なお,船宿はどこも朝の暗いうちから仕事を始めているので,電話は遅くとも午後7時ころまでには済ませてください(寝るのも早いため).


 ・荷物はどうする?

 とりあえず風の心配がなくても,雨に対する防御は忘れてはいけません.まず雨具ですが,これは多少効果でもしっかりした上下セパレートのレインコートを購入することをおすすめします.コンビニなどで売っているビニール製の簡易コートでは,船上では風にあおられてパラシュートのようになってしまい,体を動かしづらくなるだけです.また,作業中に隙間から雨水が簡単に染み込んでしまうものが多く,気休めにもなりません.

 使わない道具はリュックやバックに閉まって船室に入れておくのが原則ですが,それができない場合(船室が船尾にしかないのに釣り座がミヨシのときなど)のため,大き目のゴミ袋を常に携帯しておくとよいでしょう.また,雨中でも最低限の道具は手元に置いておく必要があるので,缶ビールを数本冷やせるスポーツバック型の小型クーラー(1つ1000円くらい)を用意すると便利です.


 ・荒天での釣りとは?

 湾奥の小物釣りの場合,船長は状況に応じて風の影響のなるべく少ないポイントを狙ってくれます.必ずしも潮通しのよいポイントになるとは限りませんが,風の強い間は岸よりの波の少ないポイントで待機して,風が収まったのを見極めてから沖のポイントへ移動するこもあります.

 湾口のアジやイカ釣りでは水深100mクラスのポイントを狙うため,風除けになるものがありません.通常,船を風上に向けて大揺れするのを我慢しながら釣ることになります.たとえ海上が大シケであっても,潮の具合さえよければ魚は食ってきます.せっかく掛けた魚を水面まで寄せてきたところで大波のショックで逃げられる危険が多く,あまりにも水面でのバラシが多い場合は多少強引に魚を寄せて,一瞬でタモ取りしてしまうほうが確実です.また,アジの口は横と下部がたいへん弱いので,こんなときこそ真タナで食わせて上唇にガッチリ針掛かりさせるテクニックが重要になります.

 荒天のときは上潮が速い日が多く,たとえ底潮がゆるくても,海面では激流になることがあります.こんなとき何も考えずにミチイトを出してしまうと,トモ寄りの人と一発でオマツリします.オモリ(ビシ)が底についたら何度かソコダチを取り直して仕掛けを寄せる,周囲の状況を見てヤバそうだったら投入を見送る,などの配慮は大切です.


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