マダコ釣り


 ●釣期

 神奈川県側の釣り場では1月〜6月が禁漁期間であるのに対して,千葉県側には禁漁期間はありません.千葉県側ならば一年中狙えることになりますが,実際はこの方面でも夏から年末あたりにかけてしか出船しない宿が多いようです.


 ●釣り場

 神奈川県側の小柴〜八景,中ノ瀬,海保の周辺,千葉県側の大貫〜竹岡などがポイントです.小柴沖は8月1日,富岡沖は9月1日からの解禁で,竹岡方面は終期(年末)に狙うことが多いようです.

 解禁当初は比較的海底に障害物が少ないところを狙いますが,中期以降は岩礁帯の周辺を攻めることも多く,注意しないと根掛かりしやすくなります.潮周りとしては,大潮の場合は船が大きく流されすぎてタコがテンヤを追いきれなくなるので,小潮が有利とされています.


 ●タックル

 タコは基本的に専用のテンヤを使った手釣りで狙います.ラインは渋糸の24〜30号くらいの太い物(糸巻きに巻いてある)を使いますが,使い込んだもののほうが滑らずに扱いやすいので,かなりのベテランでも船宿で借りる人が多いようです.糸は無料で借りられる場合が多いですが,テンヤは船宿によっては買い取り方式だったり,根掛かりでなくした場合のみ料金を払う方式だったりするので,船宿の受付で確認してください.

 テンヤの30センチほど上に白または赤の布切れを結ぶとタコをおびき寄せる効果があるとされています.気休め程度だという人もいますが,念の為に切れ端を持参するとよいでしょう.ない場合はコンビニのビニール袋を切って結んでもOKです.

 エサは冷凍のカニで,普通は一日1〜2匹あれば間に合います.取り付けかたはテンヤの形状によって違うので,分からない場合は船長に聞きます.縦または横につけますが,いずれの場合も腹を上にします.

 1991年は東京湾のマダコが異常発生し,乗合い船では半日で100匹以上釣る人がいました.このとき,胴付き竿に両軸受けリールをセットしたタックルで攻めてみましたが,手釣りの人が入れ乗りだったのに,自分にはポツポツ程度しか乗りませんでした.やはりタコは手釣りに限ります.


 ●釣り方

 釣り方の前に船の乗り方の違いがあります.マダコ釣りでは「片舷流し」というスタイルがあり,この場合は乗船者が全員で左舷または右舷に並び,潮の流れに対して船を直角にして流し釣りを行います.一方,両舷に乗船者を乗せて通常の流し釣りをする場合は「両舷流し」と呼びます.

 片舷流しの場合は全員が潮上にいるのと同じことになるため,釣り座による有利/不利の差はあまりありません.仕掛けを投げる必要もなく,真下に落とすだけで十分です.一方の両舷流しではミヨシ方面が絶対に有利になります.乗船する前にどちらのスタイルで流すのかは必ず確認しておきます.

 テンヤが海底に着いたら糸を張り,1秒に2〜3回くらいのリズムで小突きます.このときテンヤを海底から浮かせてしまうのではなく,オモリの部分だけ上下させてタンヤの先は海底に接したままであるようにイメージします.ただし,岩礁地帯では根掛かりを避けるため,一定間隔でテンヤを浮かせるようにすることもあります.

 タコがテンヤに乗ると「ジワーッ!」という独特の重みが伝わるので(ゴムを引っ掛けたような感触),一呼吸待ってから腕を大きく上げてアワセを入れ,間髪いれずに糸を手繰ります.船が小型の場合は取り込み時に腕を前に伸ばさないと,タコが船縁や船底に吸い付いてしまい,外すのに苦労します.その場合は船長になんとかしてもらうか,ダメモトで少し糸を緩めると(あくまでも糸は張っておく)離れてくれることもあります.

 釣ったタコをバケツに入れただけでは,ほぼ100%の確立で脱走してしまいます.船宿ではタコを入れる網袋を売っている(100〜300円くらい)ので,これを買ってタコを入れます.タコは氷で冷やし過ぎると味が落ちてしまうので,沖あがりの時間まではバケツの水をまめに交換して生かしておきます.

 なお,マダコ釣りではクーラーとタオルだけを持参し,食料や飲みものは途中で買うようにすれば,帰宅してから後片付けや道具の手入れをする必要がなくなり,たいへん手軽に済ませられます.


 ●テクニック

・アワビの殻を3cm角くらいにカットしたものを裏返してテンヤにつける(穴を空けてタコ糸で結ぶ)と効果がある.

・太い糸を掴んで小突くため,指にゴム製のサックをはめたほうがよい.釣り具店で売っているが,ない場合はバンドエイドでもそれなりに使える.

・テンヤにカニを結ぶタコ糸に「ケミホタル」をつけると効果がある,と主張する人がいる.


 ●食べ方

 ・ゆでダコ

1)タコは多めの塩を振りかけて,表面と胴の中(タコのこの部分は頭ではない)をよくもみ洗いしてヌメリをとる.その後,よく水ですすぐ.

2)大鍋に湯を沸騰させ,タコを足からゆっくり入れる.こうするとタコの足がクルクルッ!という感じで丸まる.

3)中まで日が通ったらざるに上げ,自然に冷ます.冷めたら冷蔵庫に入れ,適当な大きさにブツ切りしてワサビ醤油で食べる.

タコを塩でもんだ後,よく水で洗わないと塩気が残ってしまいます.また,ゆでる時間が長すぎたり冷ますときに水に入れたりすると皮がむけてしまうので注意してください.

 ・タコ刺し

1)1)ゆでダコと同じ容量でタコを洗い,沸騰した湯に入れる.

2)タコの大きさにもよるが,20〜30秒でざるに上げる.タコの表面のゼラチン質に火が通るだけでOK.

3)自然に冷まして,冷めたら冷蔵庫に入れる.

4)薄切りにして皿に盛る.

タコの表面だけ火を通す方法ですが,全体が生でも気にならないという人はそれでも構いません.その場合は身に歯ごたえがあるので,削ぎ切りにするのがよいでしょう.

 ・タコの洋風炒め

1)タコは洗ってから適当な大きさにブツ切りし,水気をよくとっておく.

2)フライパンにオリーブオイルを注いで熱し,ニンニクとエシャロットを微塵切りにして焦がさないように炒める.辛いものが好きな人はトウガラシも入れるとよい.

3)タコを入れて炒める.途中でワイン(または日本酒)を軽くふり,塩コショウで味付けする.火を止める直前に醤油を少したらし,パセリの微塵切りを加える.

コツはやはりタコを炒め過ぎないことです.味見をして,タコの中心にやっと火が通ったくらいでOKです.


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