タチウオ釣り


 ●釣期

  この魚は基本的に一年中釣れますが,東京湾では例年8月ころから下浦〜久里浜周辺の船宿が狙い始め,湾奥からは11月ころから本格的に乗合船が出るようになります(一部の船宿は9月から出船する).湾奥でも一部の船宿では8〜9月から出船しているようです.終期は年が明けて2月〜3月ころで,シーズンによって違います.


 ●釣り場

 初期は三浦半島南端の下浦沖周辺も狙いますが,秋が深まるにつれて久里浜〜観音崎に移ります.年によっては横浜沖の浅場にまで群れが回遊してくることもあり,狙うタナが浅くなるために,条件が良ければ大釣りができます.


 ●タックル

  釣り方にはサバやコノシロの身を使った「エサ釣り」と擬餌バリを使った「カッタクリ釣り」があります.カッタクリ釣りはタナが50mを切る浅場でないと攻めるのが難しく,加えてエサ釣りのほうが平均して型の良いものが釣れるため,近年はエサ釣り専門で攻める船宿が多いようです.

 竿は穂先が敏感で胴に腰があることが求められるので,ヤリイカやスルメイカ用の竿が最適です.リールは新素材の5〜6号を300m巻ける両軸型で,これもアジやイカを釣るときに使っているものを流用すれば間に合います.テンビンは腕長40センチ以上の頑丈なものを使用し,これに100号前後のオモリをつけます.

 仕掛けはハリス8〜10号に大型のタチウオ専用バリを結んだもので,全長は3mほどです.


 ●釣り方

 船長からは「60mから40mくらいまでを探ってください」というように指示が出ます.この場合はいったん指示ダナの下の65mまで仕掛けを下ろし,上限の40mまでをシャクリながら誘ってきます.

 誘いかたはまず竿先を水面まで下げた状態から目の高さまでしゃくり上げ,そこで一呼吸待ってアタリがなかったら頭上までしゃくり,ここで再び待ちます.ここでもアタリがなければしゃくった分のラインを巻きながら竿先を水面まで下げ,再びしゃくりの動作に入ります.なお,どんなしゃくり方がベストかはその日によって違うので,釣れている人がどうやっているかは常に注意しておきます.日によっては小刻みな誘いが有効なこともあり,逆に頭上まで一気にしゃくって長めに待つのがよい場合もあります.

 タチウオはえさを見つけると立ち泳ぎのまま下から接近し,大口を開けて食いつきます.しかし,よほど活性の高い日でないかぎり「ガツンッ!」という大きなアタリが出ることは少なく,たいていは竿先にモタ〜っと感じる程度です.ここで気持ち竿先を上げてやると,エサを逃してたまるかとばかりに本格的に食いついてきます.その場合はモタ〜ッという感じがより大きくなるので,ここで大アワセを入れます.

 タチウオの引きは強烈ですが,時として大きく食い上げてくる場合があり,バレたかと思うほど竿が軽くなる場合もあります.このとき油断するとミチイトに食いついて噛み切られることがあるので注意してください.

 タチウオ釣りはタナを掴むことが大切で,条件のよい日はタナさえ合えば入れ食いになります.周りの人たちと釣れたタナを教え合うことは欠かせません.


 ●テクニック

 ・食いが悪いときは孫針をつけると効果がある.市販のタチウオ仕掛けのチモトにはハリスを通す穴が開いている(ゴム管を上げると見える)ので,ここにワイヤーでつけるとよい.

・最初のアタリだけで食い込まない場合,アタリがあったところで竿先を水面まで下げると食い込む場合がある.それでも食い込まない場合は,アタリがあった棚まで小刻みに上げてみる.

・身エサの先ばかり食いちぎられる場合は,身の上の部分(背中の黒いところ)を切って短くするか,縫い刺しにして遊びを短くする.

・身エサは新鮮なもののほうが食いはよい(海中でよく光って目立つため?))ので,前日にスーパーで生サバの切り身を買っておき,それを持ちこむという手もある.アジ釣りなどで小サバが釣れたら,三枚におろして身エサ用に冷凍しておくと便利.


 ●食べ方

 ・ホイル焼き

1)タチウオは身の厚い部分を15センチほどのぶつ切りにする.背ビレの下には鋭い骨がついているので,気になる人は両側から包丁を入れて切り落とす.

2)アルミホイルにバターを薄く塗り,1センチ厚に輪切りにした玉ねぎを敷き,その上にタチウオとキノコ(しいたけやエノキなど)を乗せる.塩コショウをしたら少し酒をふり,アルミホイルの上下左右を畳んで密閉する.

3)フライパンに乗せ,ふたをして弱火で加熱する.焦げるのが心配な場合は,フライパンにアルミホイルをもう1枚しく(まるめてから広げ,凹凸をつけておくとよい).

4)10分ほど加熱したらアルミホイルを少し広げて酒を少々ふりかけ,再び閉じて5分ほど加熱する.

5)アルミホイルごと皿に盛りつけ,食べるときにレモン汁としょう油をかける.

 ・塩焼き風の酒蒸し

1)タチウオは15−20センチほどのぶつ切りにし,強めに塩をしてグリルで焼く.身崩れを防ぐため,皮が焦げるまでは裏返さない.

2)両面をよく焼いたら少し深めの皿(スープ皿など)に移し,酒を振り掛ける.

3)ラップをしてレンジで加熱する.

 大型のタチウオは身が厚い上に脂が乗っており,単なる塩焼きでは中まで火が通りにくいことがあるので,この調理方法がおすすめです.

 ・刺身

1)タチウオは3枚におろす.そのままでは長すぎて面倒なので,20−30センチに切ってからおろすとよい.

2)背ビレにそった鋭い骨を除く.

3)皮を下にして,皮と身の間に刺身包丁を入れて剥ぐ.皮をまな板に密着させて端を押さえ,その上を包丁で滑らせるような感覚.

4)身は縦に裂けやすいので,糸造りにして盛りつけるとよい.


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