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T. 糖尿病と栄養指導の必要性 現在、日本では糖尿病が増加しています。成人の約60%(糖尿病予備軍も含めて)、特に男性に多いと言われています。 糖尿病は膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンの分泌量の減少、作用不足などを起こし、消化吸収された各種栄養素の利用不足を起こす代謝障害です。代表的な代謝障害としては、糖代謝に異常が生じ、体のエネルギー不足となり、倦怠、疲労になりやすくなります。 また糖尿病は、遺伝的体質がもとになって起こることが多く、発病後は軽快、改善することは可能ですが、全治することは難しい慢性的な疾病であり、病気の経過に伴い各種の合併症を起こしやすい病気です。 したがって、発病の初期に適切な食事療法を開始する事が必要であり、同時に日常生活の中で自己管理を継続することが必要です。 U. 糖尿病の分類と合併症 糖尿病はWHOにより、次のように分類されています。 @ インスリン依存型(IDDM) T型糖尿病 A インスリン非依存型(NIDDM) U型糖尿病 B 栄養障害関連性糖尿病 C その他の型(特定の疾患や症候群に伴って発症する) この中で最も多く発症している型は、インスリン非依存型のU型糖尿病です。これは、肥満、老化、ストレス、栄養摂取のアンバランス、妊娠、感染症などが主な原因と言われています。 合併症としては、血管障害、神経障害、糖尿病性白内障、感染症、皮膚病、脂肪肝などを起こすことが多く、糖尿病が直接の原因となり、合併症を引き起こし、それが原因で死亡する例が多くあります。 V. 糖尿病の食事について 糖尿病の献立を作成するにあたっては、一般的には食品交換表を使用します。 まず、個々の基準摂取エネルギー(例えば1日1200kcal)を決め、これに不足エネルギーを追加し、1日の摂取エネルギー、糖質、タンパク質、脂質などの量を決め、食品交換表によって単位数(1単位80kcal)で表現していく方法をとっています。 @ 三大栄養素 糖質・タンパク質・脂質の三大栄養素の適正な配分をすることが必要です。 A ビタミン・ミネラル ビタミン、ミネラルは体内代謝をスムーズにするために、十分な補給が大切です。中でもビタミンB1は末梢神経障害に効果があり、健康者以上の摂取が必要です。 B その他 食物繊維は栄養素の吸収阻害、整腸作用、空腹感を満足させるなど、糖尿病患者のエネルギーの過剰摂取を防止する意味からも有効です。 今までは糖尿病の治療食では、「甘いものを食べてはいけない」との観念が一般的でしたが、現在では禁じられる食品は無く、何を食べても良いことになっています。 しかし、栄養のバランスを取り、指示エネルギーが決定したらその枠を守り、量を取り過ぎないように注意して、日々の食生活を送ることが大切です。 |
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編集 : 管理栄養士 滝澤邦子
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