今度は、アトピーの体験談です       
1,乳幼児性湿疹・・
  かつて、詩人の中原中也は、3歳の時の記憶がある、とのたもうたそうですが、残念ながらわたくしはいたって凡人、そのような記憶はございません。
母の話ですと、3歳ぐらいの時に湿疹が出始め、医者からは乳幼児性の湿疹といわれたそう。
ま、デリケートな、乳児の肌にありがちな湿疹と見られていたのでしょう・・・

2,小学生時代
  さて、ここからが、記憶に昇ってくる体験談です。小学校の不思議と1〜2年生の頃はあまり、かゆかった記憶がないのです。しかし、3年生で、転校して、あまり新しい環境になじめなかったストレスが強かったせいか、このころから、頻繁に、ステロイドを塗り始めた記憶があります。引越しして、母が、仕事先を診療所(栄養士)に変えたせいもあって、かゆくなると処方もなしに、母の職場の薬局で、リンデロンなどの強い軟膏をもらってきてもらい、ぬっていました。腕のひじ、首、顔の目や口のまわり、足のひざの裏。などのよく動かす部分がかゆくなって、引っかくと、象の肌みたいにゴワゴワした、黒ずんだ肌になるのです。小学生って、体育の時間にブルマーとかはかなきゃならないので、もろに足の湿疹が露出して、よく、クラスの男子に「こいつ皮膚病だ〜」なんてからかわれて、まさに、拷問でした。鉄棒とか大得意で、先生から「みんなの前で模範演技をしなさい」と言われ、いさんで演技してたら、そんな風に言われるのですから、たまったものではありませんでした。だから、体育のある、前の晩にはたっぷり、ステロイドを塗って、包帯をまいてねていたものです。
医者からは「もうじき、中学に入れば治る、治る」なんて、気軽に言われていた・・

3,中学時代

 スポーツ根性ものの漫画みたいな、熱血バレー部に所属して、日夜汗を流していた為、それほど、ひどくなかったかな・・・新陳代謝もよかったのかもしれません。
が、やはり、夏は、汗をかきますと、かなりかゆみました。小学校時代から愛用してきたステロイドの影響か、皮膚の表面の皮が、やたらと薄くなって、よわくなっているような感じ。冬は冬で、今度は大乾燥。顔の額のあたりが、乾燥で、粉をふいて、我ながら、コフキ芋みたい・・なんて感じ。自分で潤う力を肌は持っているはずですが、その機能も正常に働いていなかったのですね・・・
しかも、これもステロイドの副作用か、やたらと疲れ易く、常に眠気とだるさがつきまとっていました。
そのおかげで、部活の友人から「いつでも、スリーピー、どこでもゴートゥーベッド!」と言われていました(-_-;)
                                  
4,高校時代
 もう、限界〜!医者は中学生になれば治ると言ったけど、全然治る気配はなし。なおるどころか、今度はももの裏や腕の第1関節の裏あたりまで、湿疹が広がってきた・・かゆみに夜も自分の体をかいているのに目がさめる。ろくろく眠れないよー。このまま一生治らないの?
ステロイドを塗るしかすべのない毎日。時々、切れたように、やりきれなさが爆発して、猛烈に大きな声で泣いたりしていました。丁度我慢も限界の高校2年の始めごろ、「顔つぶれても輝いて」という本をよみました。母が買ってきたんですけどね。その本は医療ミスでステロイド軟膏を顔(通常顔の皮膚は弱いので、強いステロイド剤はぬってはいけないことになっている。)に塗りつづけ、顔をつぶされてしまった女性の訴訟のドキュメントの本で、彼女のかいてかいて、血にまみれた顔の写真などものっていたのです。衝撃的な写真でした。そして、なんと、彼女が使っていたステロイドは私が使っていたものと同じでした。これは、人事ではない。私もこのままいったら副作用で皮膚がボロボロになってしまう・・・と。それから、薬は一切止め、いろんな療法を試みるのですが・・
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5,大学時代
 高校時代からはまり始めた文学の世界に影響を受け、自分でも、日記や随筆みたいなものをノートに書き殴っていたのですね・・その当時「生きてはいたい、けれどこの体はわずらわしいなあ・・」なんてよく書いていました。死ぬのは怖いし、生きていたい、でもこの肉体はもうこりごり、かゆくない新しい肉体に着替えて、生きなおすことが出来たらどんなにいいか・・アトピーって、勿論男性も辛いでしょうけれど、女性にはほんとうに悪夢のような病気です。女性はだれでも、赤ちゃんのようなすべすべの肌にあこがれるものです。しかし、どんどん、かさかさになって、おまけに色素沈着して、段々肌が黒くなるので、私も、もともとそんなに色黒ではないのですが、よく「自黒?」「焼けたね」とかいわれました。焼けてるわけでも自黒でもないんですけど。ほんとは・・・
                          ってな感じで日々は過ぎ・・
大学時代に大きな転機がやってきて、よくなっていったのですね〜