摂食障害回復実践法

今実践している方法や服用しているお薬達についてご紹介します。
あくまでも個人的な方法です。


・はじめに

拒食症になって2年、その後拒食・過食嘔吐を繰り返して半年、思えば壮絶な毎日だった。一昨年の入院経験からずっと何時かは治さなきゃって思ってたけど、絶対に太りたくなかった。だけど去年の8月、とうとう私の体力・気力の限界が来たようだ。もう運動もできないし疲れちゃったよう、死にたい、こんな人生嫌いと心が叫んでいた。
そこから真剣に元気になろうと思いはじめた

・過食嘔吐に悩まされて

一度元気になろうと思った私は、痩せてるんだから食べてもいいんだ、いや食べなきゃだめなんだと決心して頑張ろうとする。しかし、相変わらず食べ物が恐い、けど食べたい私は、毎週初め主人が出かけた後過食をするようになる。朝食は普通に食べて主人を送り出す。その後の空虚感・寂しさ・元気にならなきゃという思いが募り、「じゃあ少し食べよう。」という気にさせた。が、一度食べはじめると止まらない。朝食用のパンを片端から食べる。当時大量購入し冷凍していた菓子パン類を5−6個頬張る。普段絶対に避けてるものなのに。。。でも甘くて美味しい。その時は狂ったように冷凍されたままのパンをひたすら食べ続けるがもう自分では歯止めがきかない。そして食べてしまったことへの恐怖が今度は吐く為の摂取に変わっていく。「吐かなきゃ、吐かなきゃ。」と狂ったように水をがぶ飲みしてトイレに駆け込む。一生懸命食べたものを全部出そうとするが時には成功しない。そしたらまた食べて飲む。吐くのに夢中になっていたら、手には歯形と血がべっとり、おまけに喉も傷つけて痛い。顔は涙と浮腫みで醜すぎる。

・治療第一期

夫もそれに気付き、一緒に改善策を考えた。ここで取った方法とは:

・まず、生活リズムをつける
朝食を食べたら私も出かけて、夫の帰宅まで家には戻れない様にする(家の鍵は持たない事に)。
私の過食は家の中だけだったし、夫の出掛けた後の孤独を埋めたかったから。睡眠剤がまだ残って眠い中、図書館に行って摂食障害・心理学関連の本を読みあさり、ちょっと勉強。それから少し散歩したりして昼食にはお弁当。また、図書館に戻ったりして一日を過ごす。それから夕食をとってすぐ入浴し、後は寝るまで新聞を読んだり、テレビを見ながら夫と過ごし、睡眠剤を飲んで終身。
・食事日記をつける
『過食症を自分で克服する』本を見つけ、早速食事日記をつける。毎日正直に自分が何を大体どれくらい食べたか、いつ食べたか記入することで、食事に対する自分の態度が見えてくる。また、正直に過食したものも記入することで自分に必要のないものだとだんだん判ってくるし、3食きちんと食べた時は達成感があった。約2ヶ月ぐらいで、食事パターンが決まったので今はつけていない。同時に如何なる環境・食べ物が過食につながっているかを分析することが出来て、解決法を編み出しやすい。
・人と一緒に食べる
何を食べて良いのか分からないから、人が食べてる物を真似して食べる。後、適量が分からないから市販のお弁当を一人前食べる。最初の頃はお弁当も怖かったけど、過食するよりはましだと思って食べた。出来るだけ、夫と同じ物を食べようと努力するが好みの違いとかもあり、好きなもの(野菜ばっかりじゃなくて)を食べていくが、慣れないうちは無難なもので良いと思う。こうして3食必ず、一人前を食べるとそれ以外のものを口にするのははばかられる。
・嫌なものは食べない
時に、差し入れなど急に食べ物を貰った時、食べるのが怖かったら捨てちゃえばいい。それか、他人と一緒に食べる。家もたまに貰い物をしたら、その管理は夫に任せてしまう。だから、食後に1個とか量を決めてもらって、それ以外は与えてもらえない。どうしても、食べたかったらその分だけを貰う。言ってみれば、子供のおやつみたいなもの。
一人でいる時
きっとこの時が一番不安だと思う。そういう危険な時は、なるべく外に出る。でも、出られない時は私の場合、夫は冷蔵庫にテープを貼り付け、開けたら判る方法で禁止した。
・お金はなるべく最小限を持つ
お金があると、買い食いしたくなるから、必要最低限(電車賃と食事費など)しか持ち歩かない。私は今でも基本的に財布は主人に預けてあるし、自分で持っていても会計をするのは夫だからばれちゃう。欲しいものがあったらその代金だけを貰ったり、週末買い物に出掛ける。
・マッサージに行く
多分これは気分の問題でしょうが、整体に行き始めて自分の身体を見つめるようになった。要は他人に身体を揉み解してもらう快感と贅沢さがいいんじゃないかな。
・お医者さんに行く
幾つかの精神科に行ったが、結局自分で治す気がなくてはだめ。でも、薬を貰う事でよく寝られたり、精神状態も安定する気がする。気の合うカウンセラーとかいたらきっといいだろう。
・時間をつぶす方法を考える
ある程度する事があるのは大切。ストレスにならない程度の趣味や仕事をしていれば、時間は経つし意外と食べる事への執着心も減る。現在の職場はちょっと仕事があってあとの時間はこうしてHP作ったりしている。

・自分なりの方法を試みて
この方法を取ってから既に3ヶ月が過ぎようとしている。10月から始めて11月上旬までは過食・嘔吐をする時もあったが、その回数も徐々に減っていた。大抵月・火曜日が不安定な日だったからその時はなるべく注意してお金を持たないようにした。その後もどうしても甘い物が食べたくなったりしてアイスを3本ぐらい食べることもあったが、嘔吐はしなかった。 そうして何時の間にか過食嘔吐が止まっていた。右手についた吐きだこも今は消えている。夫もたまに右手を確認して傷がないのに喜んでくれている。勿論、今でも過食・食べ物への恐怖が消え去った訳ではない。過食しそうと不安になることはしばしばあるが、この間の経験や生活を続けようという気持ちでかろうじて抑えている。食べ物への恐怖はまだまだ。揚げ物や油、肉、魚に対する恐怖はまだまだある。でも、本当にお腹が空いた時とか調子が良い時は食べられるようになった。無理して食べて、その後気分がめちゃくちゃになるよりも安心していられる量や物をまずは食べることが大切だと思う。本当に身体が欲していたらそういった物が食べたいと自然に思うから、その時まで敢えて食べない。ただ、一日3食はきっちり食べている。私の場合、ご飯は好きだから必ず一膳は食べている。それから甘い物が好きだが、下手すると過食してしまいがちなので、出来るだけパック物ではなく、個々にお団子とかを買うようにしている。突然食べたい時は甘いコーヒーとかで我慢して次の日に買う。
お陰で甘い物も適度に食べているし、食事内容には満足している。驚いたことに最近は空腹感・満腹感を感じることが出来るようになったし、お通じも良くなった。それから今まで”ある程度で残す”ことが出来なかったのだが、大好きなお菓子とかでも翌日まで取って置けるようになったし、無茶食いがなくなった。さらに、これまで一人でスーパーに行ったら買おうか買うまいか悩んだものだが、最近は欲しい物がすっと買えるようになってきた。一番進歩かなと思うのはある程度普通の食事が作れるようになったこと。これまでは、肉料理なんてとんでもなかったし、お米を炊くのも過食しそうで嫌だった。でも12月頃から料理をちょっとずつするようになった。ミートソースや鍋、カレー、そぼろなど作り置きが出来るものが多い。まだ、油を入れて調理するのには抵抗があるし脂身を出来るだけ除去しているがとりあえずどうにか出来ている。
まだまだ精神的・肉体的にも治癒していないが、自分では改善に向かっていると思う。もちろん、また繰り返してしまうかもしれないが、なるべく自らをそのような状況に置かないように工夫し、ストレスや不安には出来るだけ早く対処して追い詰めないように心がけている。

・最後に
この方法は私の場合、夫の協力無しには出来なかったことを付け加えておく。彼は母親のように時には厳しく、時には暖かく私の心と身体を気遣ってくれた。今でも私は彼のサポート無しにはこの状況を脱することが出来ない。もし彼が居なくなってしまったらその時の私はどうなるか判らないが、今はこれでも仕方がない。いつか私も自立できる日が来るかも知れないし、気長に人生を歩んでいこうと思う。このように思えるということが最高の幸せかもしれない。摂食障害に悩んでいた時はそんなありがたさも判っていなかった。気持ちにゆとりがあるのは素敵なことだ。そして幸せを見つけられたことも…