「テープリライターのたまご」の閉鎖に
寄せて
 
 2002年6月5日(水)
(7月16日完全に閉鎖されました)


5月末日
「テープリライターのたまご」の「みんなの広場」に寄ってみて、
驚きました。
管理人さんがホームページを閉鎖するという
コメントがありました。

あれだけたくさんな人たちが、みんなの広場を慕って、
集まってきているのに、ほんとうに残念に思います。

どのような事情なのか、
全くわかりません。

私の印象としては、
もうテープりライターとしてのお仕事も
やめられる感じを受けました。


いろいろな人たちが、
これからテープ起こしを勉強しようとしている人も、
今勉強中の人も、通信講座であれ、独学であれ、
もう卒業して、これからどうしようと思案している人も、
バリバリ仕事をしている人も、

                        「残念」の一語につきることでしょう。                           

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私の近辺には、
管理人さんの生き方そのものに感化され、
また、この方のHPをとおして、
テープ起こしへの
並々ならぬ熱意を感じて
「私もホームページを作ろう」と思い立った人が、
私も含めて、たくさんいると思います。

いま、制作中の人や、
もう作ってしまった人や、
これから作ろうとしている人が、
あちこちにいるように思います。

もうすでに、ホームページを立ち上げた人で、
「みんなの広場」を「私の原点」とまで、
言い切る人もいます。

管理人さんが、ホームページを閉鎖されて、
今日で5日目。
あれから、毎日150名以上の人たちが、いまだに
管理人のいない、抜け殻となった
「みんなの広場」にやってきている。
その数は日増しに増えている。

管理人さんのホームページの閉鎖を
多くの人たちが残念に思い、寂しく思い、離れがたく思う、
背景にはいったい何があるのでしょうか。



それは、やはりこの方が、
ご自身のスタンスをしっかりと
「テープリライターのたまご」たちに
向けられていたことにつきる、と私は思う。

2000年の2月16日、
ご自身のホームページを
公開された直後でしょうか、
おっかなびっくりの「テープリライターのたまご」たちに、
力強lく、語りかけておられます。

「『継続は力なり』です。
この仕事が好きだ、やりたいと思える限りは
頑張りましょう。」

(その気持ちの裏には)
「志を立てたのだから、よほどのことでない限り、
望みを捨てちゃダメですよ。」(という意味があるように思う)

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最近、「みんなの広場」に及び腰で、
トントン、トントンと扉をたたいて、
おっかなびっくり、忍び寄るように
入ってくる若い人たちが
増えてきていたように思います。

その気持ちはよくわかります。

第一、私がそうでしたから。
和気あいあいとした、こんな家族的な
雰囲気の中に入っていいのかな
と正直思いました。

今の若い人の中には、それプラス
「周囲は、皆ベテランばっかり」
というような引け目意識みたいなものが
あったりするでしょう。
おまけに、プロも時々顔を出す
「みんなの広場」でしたから。

そのような人たちにホッと、安堵感というか、
安心感を与えることができたのも、
この方の
ざっくばらんなところだったのではないでしょうか。

それはこの方の、ホームページの作成作法にも
現れている。
そんな気がしています。



こで、もう一つ忘れてならないのは、
この方のスタンスがしっかり
若い学徒たちに向けられている背景には、
なんとしても、テープ起こしを取り巻く
客観的な情勢の中に(それを意識しようが、しよまいが)
様々な厳しい状況があることです。

この状況が、若い人に必要以上の
焦りや不安や悩みや苦しみを与えている側面を
否めないと思う。

そのような認識が、この人の意識にあろうと、
なかろうと、です。


そのような社会不安の事例を
思いつくまま挙げれば

テープ起こし通信講座の受講生の争奪合戦、
しかり。
広告の内容に、本当に行き過ぎはないのだろうか。

上質なテープ起こしをあまり期待しているように思えない
社会の全体的な風潮
しかり。
先日も、「みんなの広場」で、ある若い人が
会社の社員の意識の低さを嘆いていた。
(「みんなの広場」が閉店された日の書き込み。
ダニエルさんだから、男性かな。)

また、60分テープを、1分、100円、1日でやる労働力を
求めている企業のチープな体質。
(上質なトランスクライバーを養成して、
社会的に貢献しているのだ、
というプライドなど、カケラもない)

同じく、テープ起こしに入札制度を取り入れて、
安く上げようとする官公庁の体質。

(もっとも官公庁によって、事情は違うようだが
私が知る限り、判を押したように60分、6000円である。
一度60分テープを自ら起こしてみるといい。
それが安いか、高いか、
値打ちがわかるはずである)


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テープ起こしの人材を育成する側の、
教育者としての資質の問題。

適切な難易度を配慮した、段階的な教材の提示と実習
そして、そのような学習の内容に見合った、
修了認定試験のあり方。難しいだけが能ではない。

いまは、あらゆる試験が、
大学のセンター試験はもちろん、
難関の司法試験までが、現に、見直しが迫られているのである。

一度、どこかの自動車の教習所へでもいって、
問題の出し方でも教えてもらったほうが、
よろしい。
運転免許状取得の試験問題のように、
初歩的、基本的な問題で、十分適性が検査できるように
なっているのである。
 
一度適当な専門機関で、
教育心理学や教授法や、またテストのあり方などを
勉強をすればよろしい。



そして、最後に、
皆がもっとも知りたいと思っている、営業としての
テープ起こしの需要と供給はどうなっているのか。
巷の教育機関が言うように、ほんとに需要はあるのか。

若い女性はもちろん、家庭の主婦が片手間にやれて、ほんとに
値打ちのある仕事なのか。
若い男性はどうなのか。


こういう問題は、
政府の音頭で、市場調査などという前に、
巷の教育機関が、
まず自分ところの
受講者、卒業者、中途退学者、家庭での待機者などの
統計数字の情報開示を
率先してするべきである。

若い女性や家庭の主婦から
高い受講料を支出させて、儲けているのだから、
それぐらいの社会的責任は存在する。

パンフレットで、抽象的に、漠然と、需要が増大していることを
歌うのではなくて、
統計資料に基づいて広告しなさい。

(80歳まで)生涯教育と言われて、久しいけれど、
今の若い人は、今にもすぐやって来る将来に向けて
何を勉強していけばいいのか、
テープ起こしは勉強するに値するのか、
という問題を抱えて、
悩んでいるのである。

テープ起こしに将来を託していいのですか。
テープ起こしには適性が必要だと、
いろんな人が言っているが、
適性がなくても
一生懸命努力して、少しは報われるのでしょうか。
その答えを資料に基づいて答えなさい




私が挙げた数少ない事例からでも、
上質なトランスクライバーを育成する文化的風土が
この国では
十分とは言えないということが
言えると思います。



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