裁判所への営業は予想外に厳しい
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(「裁判所への営業を断念した経緯」に続きます)

                                                                                                         (12月5日)
自分の脚力で営業するとなると、だれしも、最初に思いつくのが、弁護士会とか裁判所、それに市議会の事務局や市役所さらに、各市にある社団法人の人材シルバーセンターや、高齢者雇用促進協議会などではないでしょうか。一つには、こういうところには、仕事が必ずあるということがあります。市役所主催の講演会とか、婦人対象の人権研修会とか、いろいろ開催されているな、と確かに実感できます。
(弁護士会・裁判所の裁判記録などについて)

弁護士会や裁判所などは、扱う素材が「裁判記録」ということもあって、テープ起こしのレベルとしては、ハードルが高いことはある程度想像がつきます。だから、入札制度などは「安かろう、悪かろう」になる可能性が大きいのでやっていないようです。ということは、速記会社などに発注しているわけです。弁護士会も同じようなことが言えます。今から割って入って受注するということは、かなり難しいようでしたので、そのあとは、営業していません。係りは、それは不可能ではない、という言い方をしていましたが、私にはあまり魅力はありませんでした。


裁判所も弁護士会も本部や支部があります。営業するときは、必ず本部に行くことです。両方とも本部が統轄しているので支部から始めると、時間と労力を無駄に使うことになります。アポを取っていきましょう。裁判所に関しては、あとで詳しく扱います。
(市議会について)

市議会だから、議事録が素材になります。私の住む近隣の三つの市議会について言えば、すべて登録制と入札制度を取り入れていました。これは、各市によって状況は違うのではないかと思います。場合によっては、速記会社に発注しているところもあるかもしれません。なるべく、近隣の市関係は、できるだけ相互に歩調を
合わせているといいますか、そうせざるを得ない面もあるように思えました。


だから、あらかじめ、登録制度や入札制度を確認しておくことが必要でしょう。これも私の市の近隣では、登録の受付期間や、登録に必要な書類もみな違っていましたので、確認することが大事です。管財課とか理財課という部署が管轄でした。私は、近隣の二つの市に登録しましたが、費用などは、納税証明書(市民税、国税)とか、書類一式の用紙費用、印鑑証明など全部で3000円ぐらいでした。登録するだけではだめで、さらに、営業が必要です。いわゆる「自己PR」です。待っておれば仕事がもらええるというものでもありません。登録は、登録であって、資格を得たにすぎないわけです。
(市役所関係について)

これは、市議会よりもっとパライアティがあり、チャンスがあるように思います。教育委員会が学校の教師対象の研修会をするとか、人権委員会(昨年までの同和推進委員会のこと)の各種研修会や市民対象の講演会
など、婦人を中心とした夫婦別姓の問題の講演会なり、それから各種パネルディスカションとか、シンポジュウムなど、いろいろあるように思います。
(人材シルバーセンターなど)

これも、センター独自の研修会や講演会など、その他、人権問題の講演会などが、特にセンターに発注するということです。わたしは、今のところ、ここの専属になっているわけです。ここの会員ですので、仕事があれば回ってくるということです。
(地方裁判所本部の経理課長の説明を聞いて)

裁判所のテープ起こしのいろいろな条件を聞いて、少し疲れが出ました。あまり希望がもてないということからくる疲労感だと思います。それにしても、掲示板で裁判記録を起こしているという人ありましたね。その人は、会社の下請けかあるいは、社員としてやっておられるのでしょうか。もし個人としてやっておられるのでしたら、
次のいくつかの関所を突破されたわけで、すごいの一言ですね。
今から厳しい状況を述べることになりますが、会社の下請けや会社の社員としての仕事ではなく、一人の営業している個人としてなら、このような厳しいことは、あるいは当然かもしれない、と最近思えるようになりました。会社の社員がテープを起こす場合は、社長が責任を取るということですから、そういう意味で、その社員は社長に身元保証されているという考え方ができるわけですね。個人にはとても厳しい裁判所でしたが、納得しました。そしてこれは、裁判所ですから、全国一律の話です。地方の裁判所は中央に統轄され、中央は東京高等裁判所に統括されているわけです。そこには、矛盾があってはならないということですから、私は信用しました。
  • (1)裁判記録の秘密を守れるか(皆最初に「守る」と、誓約するが、守られているためしがない、とまで課長は言い切っていました。裁判の記録から、「どこで、だれが、いつ、だれに、どのような犯罪を犯したか。犠牲者はだれか。」が皆筒抜けだ、と嘆いていました。したがって、「秘密厳守の担保」ということを強く言われました。「担保」とは、おわかりですね。もし万一口外すれば、どんな犠牲を払ってもいい、ぐらいの覚悟でしょうか。法律的には、何か物品を預けることになるのでしょうか。)
  • (2)あなた以外にだれか代替者はいるか(「ダイタイシャ」と発音していました。あなたの健康状態がどうであろうと、あなたはテープ起こしの途中で倒れるかもしれない。その場合、テープ起こしの期限を守れないことになる。これは一大事!だれか、あなたのあとを継いでやってくれる人がいますか。 キツイ!)

  • (3)書き起こしのスピードはどうか2時間ほどのテープを1日で消化できるか(やれやれ。そのようなことも、場合によってはあるということか・・・手書きの人は絶対ダメですよ.。私は手書きでなくてもダメです。これについては、テストがあると言っていました。実際に、テープ起こしをさせるのでしょう、多分。)

  • (4)原稿を正確に作れるか。原稿に間違いがあっても、「謝って済む問題」ではない。(普通なら、「1文字について、何円返還します」ですみそうですが・・・(あー、こわ・・・)

  • (5)身元調査をしますが、よろしいか。(もう、何でもやってください。あれ大丈夫かな?・・・)

  • (6)最低一度は東京へ、面接を受けにこられるか(往復1000キロの旅・・・3万円以上かかる?)
  • (7) これだけやっても、注文がある保証はない。(アジャー!)
       (需要や注文の不確実性)
ひょっとして、私の意志を試されているのでは、とも思いました。でも考えてみれば、会社なら、社長が部下の
社員を厳しく指導するでしょう。個人をだれが、指導できますか。私が同じ立場なら、個人に頼むときは、おそらく
不安感を抱くに違いありません。ことほどさように、個人で営業するということは、大変なことなのです。これなら、
テープ起こしの会社の下請けのほうがいいかもしれない、と「弱音の虫」が頭をもたげそうになる。ところが、
どっこい!ここが、踏ん張りどころ。ここが剣が峰!と思って頑張りましょう。

私は、「貴重な情報を、どうもありがとうございました」といって、深々と頭を下げて、裁判所を去りました。
私の家内は、「そんな無理せんでも、いいんちゃう?」と言ってくれましたが、私の頭は、クルクル回って、まだ、
fifty,fifty です。

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