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コンピュータ

平成10年11月5日(木)

私が始めて自分用に買ったコンピュータは、シャープの 80K2Eだった。

私は数学科出身であるが、大学時代はコンピュータには縁がなかった。入学してしばらくした頃、いろいろなサークルの中でコンピュータ研究会とやらを選んで、見学に行ってみた。しかし、扉の前に「男子の新入部員の募集は終了しました。」という張り紙が、貼ってあった。うーーん、どう見ても私は女子には見えないだろうな。残念ながら素直にあきらめるしかなかった。

大学時代の仲間は、コンピュータに興味のある人間は少なかった。数学科で、みんな純粋数学をやろうと考えていたので、応用数学とかコンピュータという言葉にも、抵抗があったのかもしれない。理学部の棟の4Fが数学科のフロアだったが、その端にコンピュータのある教室があった。冷房が効いている部屋で、ガラスの向こうに見える大きなコンピュータを見ていると、近寄りがたい印象がした。夏の集中講義で、「数学基礎論」の授業を受けたとき、1週間ほどその教室を利用したなあ。でもコンピュータなんて触ったことも無かった。

そんな大学生だったから、勤めてからも始めの学校での5年間は、コンピュータに触るつもりはなかった。ところがなぜか、転勤してからいきなり「これからは、コンピュータの時代だ。」と思った。当時の管理職に、「ぜひ、コンピュータを導入しましょう」といきなり話したのだが、頭の硬い校長がすぐに「うん」というわけも無い。交渉の末、当時有名だったNECの8801は高いと言われて買ってもらえなかったが、カシオのFP1100という機種を購入してもらうことができた。このコンピュータは、成績処理のプログラムを作って遊んでいたものである。

FP1100は、大変良いコンピュータだった。ベーシックのプログラムを作っても、結構作りやすかったと記憶している。10個のプログラムを同時に作れるし、行番号が5桁分だったか最初からそろっているんで、とても見やすかった。当時の私にとって、自分でプログラムを作って、人に使ってもらえることが楽しかった。人に使ってもらって、少しずつ手直しをしていると、何かを育てる楽しみみたいなものを感じていた。ペットを可愛がるよりも、はるかに楽しいかもしれない。

自分でも 80K2E を買ってきて、色々とBasicの勉強をした。なんせ周りに聞ける人なんかいないので、雑誌に載っているプログラムを打ち込んでみたり、こんなことをするにはどうすれば良いかと悩んだり、ロスの多い勉強だったけれども、楽しかった。

しかし、その後PC9801の上で、漢字が使える、市販ソフトのワープロ・表計算が使える、という状態を見て、考え方が変わった。特に成績処理は、実は今でも当時自分で作ったソフトは使いやすかったと思うが、入力後の処理やプログラムのメンテナンスを考えると、表計算ソフトを使うほうが良いと判断した。それからは「マルチプラン」一辺倒の状態になった。

表計算ソフトは「マルチプラン」から「Excel」へ、ワープロは「一太郎」から「松」そして「クラリスワークス」へと好みが変わり、成績処理も基本的にはデータベースの「桐」で処理することが一番気に入っている。ハードも98からMacに変わり、インターネットは富士通の上でWindows95で処理するようになった。いや、今でもMacが一番好きなのだが、ラップトップの方が普段は使いやすいので、仕方なくWin派に、なっている。

おっと、忘れてた。最初に買った 80K2E は、色も使えなければ記録はテープ。コンピュータ用の10分テープを、沢山買いこんでいた。2台目のPC6601ではおしゃべりをさせたのも、懐かしい。ラップトップも始めの頃のは大きく思いので、結局使いにくかったし、PC9801は時代の波に乗り遅れてしまった。ただ、それぞれの機械が与えてくれた楽しみも大きかった。コンピュータを使ってやりたいことも多かったし、次々に新しい経験ができた。しかし、今はコンピュータを使って何をしたいのだろうか? 自分でも良く分からない。もう一度原点に戻って、楽しみを見つけたいものである。

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