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家庭学習

平成10年11月30日(月)

早いもので、この前中間考査が終わったと思ったら、もうすぐ期末である。いや、自分の仕事もそうだが、長男の中学の方である。去年までは小学生だったので、まとめて試験をするということも無かったが、中学に入って中間・期末試験を受けている姿を見ていると、毎回毎回、大変だなーと思ったりする。

我が家には3人の子供がいるが、あんまり勉強していないようだ。[お父さんが子供のときは、毎日毎日きちんと勉強していたぞ」と子供に言っているが、実は誰も信用していない。日頃からあることないこと、いい加減な話をしているから、仕方ない。実際には、小学校・中学校と家庭学習には縁が無い。なぜか? 小学校の時の校長先生が、何かの集会のときに、「学校でしっかり授業を聞いていれば、家に帰って勉強しなくても良い。」と言っていたような(そんなわけないか。多分、勉強しなくても良いではなく、授業を聞いていれば良く分かるようになるよと言ったんでしょうね。)。

素直な私は、授業中は、先生をにらみ付けるような(ひどい表現だね)感じで授業を聞いていた。それはそれは、熱心だった。その代わり、家では全然勉強しなかった。中学3年のとき、担任の先生に職員室に呼ばれた。


「君はなぜ宿題をやってこないんだ。」
「やりたくないからです。」
「やりたくないでは、分からない。昔からなのか?」
「いえ、小学校の時の校長先生が、‥‥‥」
「しかし、家で勉強しなければ、授業の内容がわからないだろう。」
「そんなことはありません。聞いていればみんな分かります。」(ちょっと嘘が入っているかも)
「うーーーーん。君はどこの高校を受けたいんだ。」
「良く分からないのですが、一応○○群を受けるつもりですが。」
  私、都立高校の学校群制度の第1期生。当時、東京都北区に住んでいた。
「○○群を受ける他の生徒は、みんな一生懸命に勉強しているぞ。」
「はあ、‥‥‥」
  内心、自分は運が良いから何とかなるだろうと、かってに決めている。
「明日から、ちゃんと家庭学習をしろよ。」
「はあ、‥‥‥」

結局、悪運に頼りながら試験の当日を迎えた。同じ中学から男子8人女子3人の計11人が、受験した。教室に入ってすぐ欠席者の数を数えてみた。「全部で○教室使っているから、どこもこの教室と同じ欠席率ならば、受験倍率から考えて、ほとんどみんな合格するじゃないか。」。そんな風に考えていたら、気が楽になり、合格してしまった。ただし、学校群というのは、何校か(私の場合は2校)の学校が組んで共同で生徒募集をするわけで、合格した生徒は、本人の希望とは関係無く振り分けられる。中学の仲間は全員合格していたが、9人は私の行くつもりでいた学校に合格、私はもう一人の女子と二人だけ、考えていない方の学校に決まった。発表は希望校に見に行ったが、発表の掲示を見たら、みんなの番号が並んでいる中二人だけ番号が無い。「ありゃ、不合格だ」と思ってボーっとしていたら、発表の掲示板がもう1枚、離れたところにある。念の為にと見てみたら、そちらに自分の番号を見付けることが出来た。嬉しいような、悲しいような、複雑な心境。帰り道では、その学校に受かった生徒には入学関係の書類があり、我々には特に何も無かったように思う。寂しいなと思いながら、家路につく。

そんな感じで高校に入ったから、高校でも、家庭学習はあまりしなかった(おいおい)。授業の進度が早いので、全然やらないで、というわけにもいかないが、ほとんど英語の予習くらいかな。基本的には予習は嫌いなのだが、そんなことも言っていられない。毎日せいぜい1〜2時間(これでも多い?)。辞書を引くだけで、時間が過ぎていく。数学なんかはほとんど授業の場で考えることにした。これじゃー、大学に受かるわけは無い。4月に入ってふと気がつくと、どこにも行くところが無い。こりゃーいかんと、慌てて予備校の入学試験を受けたが、なんとこれも落ちてしまう。「ありゃりゃ、大変だ」と、別の予備校を受験してやっと行き先が決まった。(疲れたー)

2年目にやっと合格した大学に入った。入学当初は「よし、夢は博士だ(ちょっと言い過ぎ?)」と思ったのだが、なんせ、勉強の習慣が出来ていない。卒業する頃になって、なんとなくすごしてきた大学生活に後悔しきり。「やっぱり、子供の頃から家庭学習の習慣を身につけておけば良かった」とも思うが、そんなのは後から思うもの。「やれば出来る。」という気持ちが強かったが、言いかえると、「やらないから出来ない」ということだね。結局出来ない人間だっんだ(自分で納得)。

数日後に期末試験を控えた息子は、両親から交互に「勉強しろ」「勉強しなさい」と言われ、いやいやではあるが、ノートに向かっている。よく見りゃ、自分の中学時代に比べれば、はるかに勉強しているではないか。「うん、偉い。」

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