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のど自慢

平成11年 2月 1日(月)

先日、妻と二人で池袋に映画を見に行った。いつもならば東口からサンシャインの方向に向かうなり、南の方へ進むのであるが、今回は西口(というか、実は北口から出たのであるが)方面で、ロサ会館の方へと足を進めた。

ロサ会館はまだ独身の頃に、友人と二人でよく飲みに行ったところである。ビルの上の方に何軒かの飲み屋が入っており、行きつけの店もその中にあった。思い起こすと、友人の彼女と初めて会ったのも、その店だった。その彼女もすでに臨月で、やっと友人も子持ちとなる日が近づいてきた。

1階のゲームセンターでは、夢中で遊んでいるうちに、終電が終わってしまうことも、あったっけ。仕方がないので、深夜喫茶にいって、トーストを食べながら朝が来るのを待っていたものである。とは言っても、もう随分昔の話しで、さすがに結婚してからそんなバカな事はしていない。(違う件で夜中の3時に「ごめん、これから帰る」と妻に電話をして、タクシーで飛んで帰ったのはご愛嬌)

今回、映画を見に行ったのは、そのロサ会館の1階、入り口はぐるっと回った駅とは反対側の方にあった。開始時間に少し遅れてしまい、もう始まっている中でやっと入りこんだ。

「のど自慢」という映画は、主人公の室井さんが、テレビの番組で「アジアの歌姫」として演歌のテープを売りながら、あちらこちらを歩いているのを見て、妻が妙に気に入ったようだ。私も他に見たい映画もなかったので、お付き合い。地方の町で、のど自慢に出ることを夢見ている人たちの、さまざまな生活模様と一緒に楽しい歌をいろいろと聞かせてくれる内容であった。

そう言えば、私の父親も、よく「のど自慢」を見ていたなー。私はどうも好きになれないので、結婚以来、ほとんど見ていない。父方の祖父などは、2回ものど自慢に出ているそうである。父も歌が大好きで、私たち子供の前でも、いつもいろいろな歌を歌っていた。祖父にならって、自分でも出場してみれば良かったのに。

私は、小さい頃から弟・妹からも「お願いだから、お兄ちゃん、人前では歌わないで!!」といわれているくらい、歌には自信はない。しかし、やっぱり歌は大好きなので、子供の前でもよく歌っている。さすがにのど自慢に出ようなんぞと、大それたことは考えないが、映画を見ているうちに、あんな風に大勢の人の前で歌を歌えたら、さぞ良い気持ちなんだろうな、と思ってしまう。

子供の頃、西部劇を見た後映画館から出るときには、なんとなく腰を落とし、いつでも腰の拳銃を抜ける態勢で歩いていたっけ。映画は、見る人に夢を与えてくれる。久しぶりに思いっきり歌を歌いたくなったが、今度カラオケにでも行くのは、いつのことか。金もないが、時間がないのが、残念である。

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