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54 高校生の就職

平成12年7月11日(火)

やっちゃん
今年の夏は、今までと違って就職する生徒の多い学校なので大変だ!
まーちゃん
何を騒いでいるの?
やっちゃん
今年、転勤したのは言ったよね。
まーちゃん
うん、なんだかそんなことを言っていたね。
やっちゃん
今までの学校は、どちらかと言うと進学希望者が多いと言うか、ほとんどだよと言う感じの学校だったので就職指導なんてしばらくしたことも無かったんだよ。ところが、久しぶりに就職の指導の手伝いをしなければいけないので、なんだか戸惑っているんだ。
まーちゃん
そんなに就職指導って大変なの?
やっちゃん
そんなことも無いのかもしれないけれど、しばらくやっていなかったことなので、ちょっとつらい。特に今の時期は、求人票を見ながらどこの会社を希望するかとか、就職面接の練習などをする時期なんだ。この面接の練習に付き合っているんだけれど、苦手なんだよね。
まーちゃん
えーっ、あなたが面接の練習の手伝いをしているの? それは無理だよね。自分が面接を受けたってうまく答えられそうも無いのに、どーやって人に指導するの?
やっちゃん
そー言うなよ。自分だって困っているんだ。大体自分が就職の面接なんてあまり経験していないし、やったのもはるか大昔。昔のさわやかな自分なんてどこかに消えてしまって、ただの小父さんなんだもんね。
まーちゃん
あれ、昔はさわやかだったの。
やっちゃん
そんな風に、まぜっかえすなよ。でも、先生も大変だけど、高校生たちも就職しようというと、結構大変だよ。
まーちゃん
なーに、どんな風に就職するの?
やっちゃん
5月・6月の段階で、去年の求人票を見て、どの企業に就職したいのかを探すことから始まるんだ。
まーちゃん
高校生の段階で自分がどんなところに就職したいなんて、わかるのかな?
やっちゃん
どーかな。分かる人は少ないよね。僕なんか未だに、自分がどんな仕事に向いているのかなんてまるで分からない。今の仕事も、天職なんて思うことも無いし、それじゃー他に何をやりたいのかなと言われても、困るもんね。まして高校生の段階で決めることは、難しいよね。
まーちゃん
聞くところによると、ドイツなんかでは基本的に親の仕事の後を継ぐようになっているらしいけれど、日本ではそーはいかないのかな。
やっちゃん
そーだよね。日本でもそれこそ戦前までは親の仕事を継ぐのは当たり前だったんだろうと思うよ。でも、明治から始まった富国強兵の影響や、さらに戦後の民主主義が影響を及ぼして、親の仕事の後なんて子供も親も考えなくなっていているものね。
まーちゃん
昔と今では、どっちが良いのかね。
やっちゃん
どーかな。自分自身でも、父親が町工場をしていたんだけれど親族中ではじめての公務員になったし、自分の子供に教員になって欲しいなんて思っていないし、後継ぎなんてあまり考えないよね。自由だというのは良いことなので、今のほうが大変でも好きだな。
まーちゃん
でも、実際に就職先を決めなければいけない高校生にとっては、大きな問題だよね。今までどんな職業でも自由に選べるぞと言っておいて、卒業したらほとんど人生が決まっているなんて、落差が激しいものね。
やっちゃん
うん、どこを受けるか決まったら、今度は夏休み中に会社見学をして、本当にその会社を受けたいのか、自分で納得できるようにしなくちゃいけない。もちろん希望者が多かったりで、逆にその企業から断られてしまうことの多いけれどね。秋の入社試験までには、受験の準備をしなければいけない。これも結構きついかもね。
まーちゃん
高校生じゃなくても、就職は大変だね。若い人はフリーターなんてかっこ良いと思っているらしいけれど、そんなのは一生やるものでもないだろうし、就職しなくても済む人は少ないものね。まして、高校生なんて自分で生活費を稼ごうという意識なんて、まず持てないでしょ。就職するには、若すぎるよー。
やっちゃん
まあ、そんなこと言っても実際には高校生で就職するのは当たり前。先生はそれを面倒見なくちゃいけないのも当然だよね。ただ、十分な指導を出来ないのが残念で、ちょっと申し訳ないな。
まーちゃん
そんなこと言っていないで、面接の練習、頑張って。少しでも応援してあげてね。
やっちゃん
そーですね。がんばりまーす。
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