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コメディに見る映像と活字の差異
 レンタルビデオ屋の分類がいけすかない。そもそも分類なんて安易にするものではない。簡単に分類できないものがごまんとあるではないか。分類は個々人の感性による。(要は私が相当なひねくれ者というだけだが)。レンタルビデオ屋は五十音順に切り替えるべし。
 コメディ映画は特に分類を疑うことが多い。私はコメディ映画は馬鹿映画(ほめているんです!)と信じて疑わないたちなので(完全な少数派だが)、たびたび痛い目にあってきた。
 私の言うコメディ映画とは「ライアー・ライアー」や「TAXi 2」、「ドクター・ドリトル」といった類であって、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はSFアドベンチャーであり「十二人の優しい日本人」はサスペンスのである。
 「洒落たセリフがあるではないか!」といわれるかもしれないが、それはあくまでアドベンチャーを盛り上げるための要素であって、コメディではない。「パロディ物じゃないか!」といわれるかもしれないが、それは[サスペンスの域を超えない]パロディであるので、コメディではないのである。
 この理論でいくと、とんでもない事実が浮き彫りになる。
コメディものは活字(漫画など絵柄の多いものは除く)にはできない。コメディものと謳った活字本は"洒落たセリフ"や"文字遊び(パロディ含む)"で構成されているのみであり、それ以上のものはない。しかし、漫才の文字起し本も数多く出ているし、それはそれで面白い。なぜだ?
 この理論を推し進めるためには、こう結論付けるよりない。
洒落たセリフの類は〔コメディ以外の分類〕ものには有効、そしていかなる活字本も〔コメディ以外の分類〕に含む。強引に思われるだろうが、活字の持つ真面目くさったような雰囲気にコメディの雰囲気は出せないと思う。
 いかがだろうか、この理論。コメディは馬鹿な映像(ほめているんですよ)という位置づけ、あながち間違いではないのでは?