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マペットとマペティア
 セサミ・ストリートって見たことあります?NHKが現在も放送しております、子供向け教育番組であります。ビッグバートやエルモ、クッキーモンスターといった独特なキャラクターがふつうに話しているだけという驚異的な内容で、どこをどうしたら教育的なのかさっぱり分からないが(英語の会話を真似してもらうのが狙いなの?)かなりの人気長寿番組である。夢も希望もありゃしない皆さんだから言いますけど、あれ、ぬいぐるみですからね。しかし今でも私は彼らが本当に生きているのではないかと思えてしまう。くれぐれも言っておくが、それは私が馬鹿だからではない。あのぬいぐるみを動かしている人たちの巧みな技術によってもたらされたものなのである(ビッグバードは中に人が入ってるだけなのでどうでもいい)。騙されたと思って一度見て頂きたい。あのぬいぐるみはマペットと呼ばれている。そして彼ら操演者はマペティアと呼ばれている。NHKの爆笑オンエアバトルという番組に何回か出場したことのあるお笑い芸人にパペットマペットという人がいるが(授業中自己紹介で好きな芸能人に挙げた人もいたな)、おそらくここから取って名づけたのだろう。マペットという言葉は「セサミ・ストリート」の製作者ジム・ヘンソンが造った。パペット+マリオネットという意味だという。マペティアは少ない人数しかいないため、一人で何体ものマペットを操る。そして同時に声も演じているのだ!これはジム・ヘンソンの「マペティアとマペットは一体であるべき」という言葉に基づいている。そして彼の死後も貫き通されている。そういったマペティアの中にフランク・オズという人がいる。彼は映画「スター・ウォーズ」の中でヨーダを演じている。そう、動きも、声も。ヨーダはマペットなのだ。昨年7月に公開されたエピソード2ではヨーダは全編CGとなり、声だけとなっている。しかし驚いた。CG製作者もマペットの動きを模倣して造っているのだ。もしかしたらマペットはCGの基礎にあたるかもしれない。いっこく堂という人をご存知だろうか。腹話術の域を越え、ボイステクニックがかなりの評判を博している。「声が遅れて聞こえてくる」をはじめ、彼のボイステクニックには驚かされるばかりだが、あまり目を向けられない人形の操演もまたすごい。五本しかない指を器用に操り、人形の手、目玉、果ては指までも操る。トークバラエティに出ていたときに人形の中を見たことがあるが複雑な造りになっていた。
「本当に生きてるんじゃないの?」ドキュメンタリーでさえも嘘の塊のように思える私の心を洗い落としてくれたマペットであった。