神様の宝石でできた島
〜2004屋久島旅行記〜





プロローグ

 僕の旅は思い付きが多い。今回屋久島に行こうと決めたのは、思い付き以外の何物でもな
い。2004年のこの夏は、仲間とだったらインド、一人でだったら沖縄に行くつもりだった。仲間
との夏休みの予定が合わなかったので、じゃあ行き先は沖縄と、僕は島を車で一周しようだと
か、ヤンバルにある有名な店でソーキそばを食べようだとか、いろんな計画を立て始めたの
だ。
 それなのにどうして行き先が屋久島に変わったのか、実はよく分からない。たぶんどこかで
『屋久島』の文字を目にしたからだろうとは思う。とにかく何かのきっかけを境に、僕は屋久島
に是非行こうという気になっていた。毎日のようにガイドブックや屋久島のホームページを眺め
ては、どこ行こう、どのくらいで縄文杉トレッキングは回れるかな、後何の準備をしておけばい
いんだ?料理は何がおいしんだろう?などとあれやこれやと思いを巡らせた。
 屋久島に抱いていたイメージ。世界遺産の原生の森が広がり、その象徴として縄文杉が立っ
ている。数千年の間ずっと同じ場所に。すごい生命の力だと思う。彼に会ってみたい。やはりそ
れが一番の惹き付けられた理由だろう。
 屋久島へはまず鹿児島まで行って、そこで大学時代の友人に会って一泊。翌朝高速船で屋
久島に行き、その日は映画『もののけ姫』のモデルとして有名な白谷雲水峡に行く。縄文杉トレ
ッキングを翌日行って、また一泊してから鹿児島経由で帰宅と、全部で三泊四日の旅程を計
画した。本当は7月15日に出発しようと思ってたけど、飛行機のチケットが取れず、14日に変
更。しかしこれが後でちょっとした幸運を招くことになる。

一日目
二日目
三日目



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