PCと文学(木曜)レポート3 2ABG1115中尾 麻衣子


酷い。
一番早く片付きそうだと思って選んだテーマであったが、ついつい引き込まれて長時間見入ってしまった。どちらのサイトも非常に面白い。
まずは、共通項から挙げていこう。莫大な情報量ではあるが、容量の関係なのかそもそも興味が無いのか、どちらも画像はほとんど使われていない。
非常にシンプルな作りになっている。

次に、それぞれの特色を挙げてみる。

●wad's 読書メモ

シンプルの極みである、愛想の無いサイト。
読書のみならず、映画、音楽など「この人はちゃんと寝てるんだろうか」と人にいらぬ心配をかけさせるほどの情報量。
リンクを開いた時に、スクロールバーの小ささにげんなりとするが、検索を使用することが出来る。評価から検索出来るところが面白い。
評価は★の数によって行われ、題名、★の数、傾向のみの表記が羅列したページから、各々の感想ページへとリンク出来る。
情報の収集と整理が、理数的に行われている印象がある。

●Memory Hole

シンプルではあるが、前者に比べると色合い、文字の大小、カウンタ等にサイトを作る楽しさ、が見受けられる。
所有のコレクションをメインとし、しかしメインよりも読書日記の方が情報量も多く面白い。(メインは自分用なのだそうだ)
読書日記では、その名の通り日付ごとに読んだ本の情報と感想が書かれている。
元になるページからは日記を捲るように、年月の指定から過去の感想を読むことが出来る。検索は出来ない。
前者と比べると、文系的な印象がある。

理系的、文系的、という言葉は、全く逆の意味合いとして使われることが多い。
理系的、というとまず男性のイメージがあり、理性的でドライであると分類される。
文系的はそれと真反対に、女性的で感情的、ウェットなイメージがある。
二つのサイトは、各々が行った読書の感想という文系的である同じ素材を、パソコンに記録し、更にはインターネットで発信する、という理系的な
手段を用いて消化している。
これらのことから、この二つのサイトを理系、文系と真っ二つに分類するのは難しい。
しかし、過程から見る印象と、結論から見る印象は時として違ったものになるのだ。

では何故、私は先述のような感想を持ったのであろうか。

wad's 読書メモを、もう一度検証してみる。
同じ大きさ、同じ色の文字の羅列の中、リンクのある文字列だけに色がついている。色が付いているといっても、その前後もまた同じ色であるから、見やすくなる、というわけではない。しかし、そこで新たな感想が浮かんだ。wad's 読書メモには、リンクが非常に多い。それぞれの読書メモの中では、 
また、別の読書メモへと次々とリンクが貼ってあることが非常に多いのだ。

Memory Holeはどうであろうか。こちらもリンクは貼ってあるが、それは大抵美術館や博物館、という外の世界へのリンクである。内部での、あの網のようなリンクは、こちらには無い。

色や文字の変化だけではなかったのだ。wad's 読書メモは、一つの情報データベースとして完結しているのである。大してMemory Holeは、外界との接触を積極的に取り入れ、自己の輪郭を固まらせずにいる。このことは、工事中とはいえMemory Holeにだけリンク集が設けられていることや、自己紹介を掲載していることからも窺える。

同じカテゴリに分類されるであろう両サイトであるが、このように、性質としては基本的な部分が正反対のところにあるのではないだろうかというのが私の意見である。