★印;心に残ったフレーズ  ※印;しば子のコメント

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アンヌ・ガリグ

「自分らしさとわがままの境で  日本女性の静かな革命  」  草思社

※日本に住んでいたフランス人女性ジャーナリストが書いた日本の社会論。都会に住んでいるフツーのOLって感じの人なら「おぉー、わかるわかる!」ってことが多いんとちゃうかなぁと思った。

★「戦後の50年間で、日本の社会システムは非常に窮屈で、閉鎖的になってきました。フレキシビリティーがないのです。」信田さよ子はそう批判する。
「日本の社会で生きていくためには、このようなシステムに過剰に反応することが要求されます。それと日本の社会の中では、自分自身で選択し決定するのではなく、たえず世間や親や学校といった他者の視線で見て、他者の期待に沿うように生きていかなければなりません。さらに、大人になると、そこのい会社という大きな束縛が加わります。いまの若い人たちは、細い1本のレールの上を歩いているようなものです。そこからはずれてしまうと、すべてを失うのではないかという恐怖感がある。ですから、レールに乗れる人はいいけれど、乗れない人はさまざまな問題をかかえてしまう。それが、精神的な疾患になることもあれば、行動障害になって表れることもあります」


※なるほどな。この意見がすべて正しいとは思わないけれども、わたしが感じる息苦しさの一因は、ここにあるのかなーとも思う。

★しかし、出生率の急激な低下は、自然に生じたことではない。それは、まさに母胎がストライキを起こした結果なのである。日本の女性達は、子供を作ることをためらうようになってきている。―(中略)―
 女性達が子供を産まなくなったのには、さまざまな原因があるという。住宅事情が悪いうえ、住宅費や教育費が家計を圧迫していることも原因のひとつである。また、日本人は以前よりも老後の面倒を子供に見てもらおうとはおもわなくなってきている。さらに経口避妊薬であるピルの承認は遅れたものの、一般に避妊も普及している。そして、最も大きな原因は、子育てのほとんどすべてを担っている女性達が、母親になることに喜びよりもむしろ責任を感じておリ、子供を産むことで自分の生活が束縛されると考えていることである。


※わたしも今のところ、子供を作る気はないねんけど、その理由はやっぱり、子供を産むことで自分の生活を束縛されるのも嫌やし、子供を産むことが社会的経済的に大きなハンデになるってことやなぁ。それに今、子供を産んでもその子が幸せに育つ社会であるかどうかに大いに疑問を感じるし、しっかり育てられる自信もない。なんせ自分のことで精一杯やし。

★現在の日本の家庭がかかえる大きな問題は、家庭に父親がいないということである。日本の男性は先進国のなかでも、子供と過ごす時間がとびぬけて短い。韓国の父親でさえ、日本の父親よりは子供といっしょにいる時間が長い。父親が週に何時間子供のために時間を費やすかを比べてみると、アメリカでは6時間25分、イギリスでは5時間50分なのに対して、日本の父親はわずかに1時間30分しか子供の面倒を見ない。

※うちのおとんは、わたしがある程度大きくなるまでは自営業やったし、めっちゃくちゃ子煩悩やったから、「もーーー、ベタベタせんといてーーー」っていうくらい、子供と一緒に過ごしたがる父親やってんけど、サラリーマンのお父さんを持つ友人の話を聞いてたり、会社の男性達を見てると、確かに父親不在の家庭が多いのかなーと思う。
 しかしなー。おとんが家庭をほったらかしっていうのは、想像つかんな。将来、こあらが家庭不在の夫になったら、私はぶち切れるで。