肥満治療薬の意味。

     

    

 最近asahi.comのニュースにも取り上げられております、日本ではまだ承認されていない医療用医薬品の「肥満治療薬」とやらを、個人輸入かなにかして「栄養補助食品」として利用する人が増えているとかいないとか。国内のダイエット食品系メーカーが注意勧告しておりますが、個人的な経験から語らせていただくと、使ったところで
絶対に結局は痩せない(笑)
から、やめておいた方がいいと思います。お金の無駄です。ああいうのは、医者の組んだプログラムのなかに組み込まれて初めて意味があります。個人で服用して、「これでケーキ食べても太らないわっ」というのは絶対にあり得ません。そしてこういう医療用医薬品の「肥満治療薬」っていうのは、たいてい神経に作用させたり、体内の何かに影響を与えるわけですから、当然体の健康バランスを崩します。しかもこういうのは大抵が化学薬品です。副作用があるのです。専門知識のある医師の診断なしにこういったものを服用するのは、とても危険です。例え服用を開始してから体重が減ったとしても、それは体のバランスが崩れた結果であって、絶対に脂肪だけが減ったとは限りません。最悪の場合は、生活するのに必要な筋肉が衰え、そのおかげで体重が減っただけという可能性もあるのです。

 私もかつてはシステムシックスだの、ファットバーナーだのの、自称「脂肪を燃焼させるダイエット薬」を利用した経験があります。でも本当にしかしなにも起こらなかったのです(笑)いくらダイエット薬で食事をどーにかしたところで、運動しなかったらまず意味はありません。いま、この時点で、服用するだけで痩せるは、医療薬・漢方・ハーブ全部ひっくるめて
この世の中に存在しません。
あったらそれは薬ではありません。
毒です。
まあ、世の中には「毒を使ってでもナントカしたい」という方もいらっしゃいますかもしれませんが、薬にもなっていない毒を使ったところで待っているのは、副作用と中毒です。それで体重を減らせたところで、期待していた健康と美容とはほど遠い現実が待っているだけです。
 多分、服用するだけで痩せる薬っていうのは、バカが治る薬くらい非現実的なものだと思います。それくらいあり得ないのです。

 そんな中、医療用医薬品の「肥満治療薬」というのは何故存在しているのか。これは、これそのものが肥満の治療になるわけではありません。あくまで、治療というプログラムをサポートする、肥満治療薬と言う言い方よりは、肥満治療補助薬とか、肥満治療応援薬みたいなものです。ゲームのRPGにでてくる「補助魔法」とか呼ばれるような、スクルト(ドラクエ)とかプロテス(FF)とかその戦闘シーンにだけ役に立てくれるだけの、それ自体がさして重要なわけではない(笑)……んー、もっといい例えないかなあ……あ、サンドイッチにときたまついてくるパセリっていうのはどうだろ、とにかく肥満治療薬というのは、肥満治療における引き立て役でしかないのです。そんな引き立て役だけを楽だから、とかこれなら手軽だから、とかでピックアップしたところで大して意味はありません。「それだけで○キロ痩せました!」とか特集で言う人っていうのは、絶対ウソついてます、他に何かやってます。それか特異体質の人か、もしくは前述の本当に脂肪が落ちていない可能性のある人です。普通の人で、これだけ服用して痩せる人っていうのはいません。

 肥満治療のプログラムでも、一番威力があるのは本人(当事者)の根気と努力です。肥満治療薬なんて、それに比べたらあろうとなかろうと大して差はありません。せいぜいがお守り程度のものです。これで安心して良い命綱だと思えば、絶対に谷底へ落っこちます。

 でも、最近の雑誌のダイエット特集の過剰な見出しみたいなものって、何とかならないでしょうかね。私は面倒なのと、その手の雑誌にはもともと疎いのとで殆ど見たことがないのですが。過去を遡っても、クロワッサンとかいう雑誌とか、壮健なんとかいうマイナー健康雑誌を一冊買ったことがあるかないか程度です。ダイエット特集の過剰な見出しや、ダイエット補助薬の過大広告って、本当にその手の専門知識がある人間がやってるようには思えません。どこぞの権威ある偉大な教授に推奨されたところで、多分その人に相談したら全く別のプログラムを提示させられそうです(笑)

 肥満治療薬買うお金があるのなら、平日半額のファーストフードなんて食べないで、そのお金でもっといいもん食べた方が、ずっと体にも美容にも体重にもいいと思うんですけどねえ。そういうわけにはいかないのでしょうか。


コンサイダレーションに戻

トップに戻