更新情報  04/1/23―TOP
草模様

田園の居心地


―――――――――――――――文士の詩―――――――――――――――

古風な庭

王冠草と 紅い芍薬と
あれは魔法にかかっているに違いない
父も母ももう此の世にいないのに
あれはなぜひとりで咲いているのだろう

噴水はいまも絶えず呟いている
あのたのしかったむかしの時を
そこに眠ったまま女がひとり座っている
彼女の黒髪がその衣装をおぼえている

手には琵琶をもって
彼女は眠りながら語っているようだ
いちど見たことのあるような女だが
黙って行こう 彼女をおこさずに

すると夕闇が谷にそってひろがり
彼女がそっと琵琶をひくと
不思議な音色をひびきだす
夜通しその庭のなかで

           アイヒェンドルフ

―――――――――――――――文士の詩―――――――――――――――

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