おぼえがき

下半身不随の猫の世話について、
これまでいただいたアドバイスや、経験から得た工夫をまとめました。
下半身不随といっても、いろいろな場合がありますので
獣医さんにしっかり診ていただいて、
その子にあった世話のしかたを教わってくださいね。





黒い文字は獣医の先生方からのアドバイス、
青い文字は私とミミの毎日からのメモです。

皮膚のただれ、床ずれの対処法

・患部は常に清潔にし、適度に乾燥しておくこと
・赤く炎症がひどい場合は極端に乾かさないほうが良い場合もある
・薬用シャンプー剤で部分的に洗い、できれば保湿リンスをする
・ドライヤーは強く当てないほうが良い
・患部に物理的な衝撃が加わらないよう、包帯かガーゼを当てて保護する
・ガーゼをあててからストッネット(網状で伸縮性のあるカバー)で足全体を覆うとむれにくい
・100円ショップで包帯やガーゼ、テープを買い占めました。
 ミミは自力排泄でおしっこを漏らすため、包帯はすぐに汚れるので使い捨てでした。

・ビランや潰瘍ができて出血があるようなら、抗生物質の投薬をして感染を抑える
・傷が小さければ、塗り薬を使う事もできる
・体の同じ所がずっと床についていると血行が悪くなり「床ずれ」が起きる
・自分で動けないのなら時々動かし、床面は堅くせず軟らかなものにかえる
・お尻を洗った後はきちんと乾燥させる
・少しでも外気にあてる時間をとること
・尿で皮膚がただれることもある
・きちんと乾かすのはとても大変でした。すぐにおしっこで濡れてしまうからです。
 日中、おむつのなかでむれたままにしておくのは良くなかったと、反省しています。
薬用シャンプーについて

・のみ取りシャンプーは刺激が強いので厳禁
・仔犬・仔猫用か、動物病院で取り扱っている薬用シャンプーがよい
・薬用シャンプーは、皮膚の表面にある細菌類を洗浄する効果があり、感染症を
 起こしている皮膚に使われる場合が多いが、洗浄力があるので却って皮膚が
 乾燥することがある。その場合リンスを併用して調整できる
・オートミール成分の入った保湿効果の高いシャンプー剤もある
・これらは、動物病院で販売している
・最初は知らずに市販ののみ取りシャンプーを使っていました。
 薬用って書いてあるけど、まぎらわしいですよね。
・次に使ったのは、ベビーソープです。泡立ちやすいし、泡が切れやすいし、
 洗いやすかったです。
・動物病院で購入したシャンプーは、泡立ちにくかったので、手にとってのばして
 なでるようにして洗いました。
・ぬるま湯で洗うだけでも随分違います。
排泄について・下痢

・お腹はいつもパンパンでオシッコとウンチが常に溜まった状態なら定期的
 (朝と晩など)にオシッコとウンチを押し出す
・下半身不随による消化管の運動障害で下痢になっている場合は、食事の
 変更を動物病院に相談する(例えば、繊維質の多い食事など)
・寄生虫やその他の原因での下痢の場合は、病院にて治療を行う
・腸の動きがよくないために下痢になったり便秘になったりしやすい
・膀胱に尿がたまっている状態が多く、膀胱炎や膀胱結石にもなりやすい
・下痢ならばおしりまわりが汚れ、ただれやすい。
 けれど、便秘よりは軟らかめのほうが排泄しやすいという利点もあります。
引っ越し・転勤について

・信頼できる先生とはなるべく長くコンタクトをとっておくとよい
・またその先生に紹介してもらう、というのもよい
・今までの治療経過や使用した薬などをメモしておく
・とても良い先生に出会ったならば引っ越した後も連絡をとれるようにして
 おいた方が良い
・ミミは、引っ越しの準備をしている間に亡くなってしまいました。
 「ミミ」と書いた段ボールが残されました。そこには、赤ちゃんのおしりふきや、
 ティッシュ、包帯、ガーゼ、新生児用の紙おむつ、タオルが入っていました。
おむつについて

・ペット用も市販されているが、高価なため新生児用のおむつを
 使用している人が多い
・生後1ヶ月くらいだったミミには、新生児用でも大きかったので
 ペット用おむつのSSサイズを使っていました。
 1枚100円くらい。
・少し大きくなって、新生児用のおむつが使えるようになりました。
 ギャザーの部分を切り、しっぽの穴をあけて使いました。
・下半身不随の犬を飼っている方で、女性用生理ナプキンとネットを
 使って工夫している方がいました。
・ペット用パンツも買ってみましたが、おしっこを漏らすとすぐにびしょびしょに・・

・おむつは湿気がこもるのでただれやすい
・排尿のコントロールができコロコロとした硬い便が出るのならば、
 おむつははかせない方がいい


鍼灸・漢方薬・指圧

・「犬・猫に効く指圧と漢方薬」 
   シェリル・シュワルツ著 世界文化社
・「フォックス先生の猫マッサージ」 
   マイケル・W・フォックス著 成星出版
そのほか

・冬、ミミはとても寒がりでした。体重も体力も落ちていたからです。
 室温には気を使いました。温度計は、ミミのいる高さの壁につけていました。
・のびをするのと、なでてもらうのが大好きでした。自分で手が届かないからかもしれません。
・食事のたびに、食べ具合を気にしました。食欲がないときは好物を出しました。



最後に、世話をするすべてのひとへ

「頑張りすぎないでほしいと思います。
下半身不随の猫の世話は、
肉体的な負担、物理的負担が大きすぎます。
これに精神的負担が加わったら、辛すぎます。
上手に手抜きしてください。
最低限やれること、やんなきゃなんないことだけして、
撫でて可愛がってやれば猫は幸せだと思います。」



下半身不随の猫を世話しておられた先輩から
いただいたアドバイスです。
私をとても助けてくれている言葉です。

少しでも、がんばるあなたと猫さんの力になれますように。
私とミミが応援します。