山岳写真館
  ほんわか山岳写真館へようこそ
ここにはちょっと素敵な山岳写真が展示してあります。ゆっくりとご覧ください
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蝶ヶ岳・常念岳
 蝶ヶ岳と常念岳には平成12年8月26日に登りました。須砂渡渓谷の奥の三股から周回コースを試みたのです。
 常念岳は深田久弥の百名山にも数えられ、その著書の中で山名の由来について、ウェストンが常念岳に初めて登った時に道案内の猟師から聞いた話を記述しています。昔密猟者がこの山の谷間で野営していると、頂上から風に乗って夕べの勤行のお経と鐘の音が聞こえてきて、それが夜通し続くので、密猟者は良心の呵責にあい、再び山に近づかなくなったというのです。それが村人の噂するところとなったそうです。
常に念じる僧のいる山、常念岳となったというのです。一方蝶ヶ岳はピークのはっきりしない山ですが、そこからの槍・穂の展望は抜群で人気の高い山です。山名の由来は蝶の雪形が山肌に現れることからついたようです。
 朝5時に三股を出発し、整備された登山道を行くと8時半に蝶ヶ岳山頂に到着しました。ピークに到着するのと同時に槍ヶ岳や穂高連峰の荘厳な姿が視界に飛込んで来ました。朝の澄んだ大気を貫いて、梓川の抉った谷の向こうに日本アルプスの中枢ともいえる岩の殿堂が鎮座しているのです。
 特に蝶ヶ岳からは穂高連峰は真正面に見えます。私が穂高に登ったのは6年前、涸沢から北穂に登りそこから奥穂、前穂と縦走したスカイラインが手にとるように展望できました。28mmレンズのカメラのシャッターを何度も切りました。
 さて進路を北に常念岳に向かって縦走路を歩きはじめました。蝶槍というピークを過ぎるといきなり高度をグンと落とし、樹林帯に入っていきました。常に穂・槍を眺めながらという安易なイメージをしていた分、視界が悪くただ暑い道は疲れました。小さなアップダウンを繰り返すうちに、常念への最後の登りの鞍部に着きました。そこから仰ぐ常念は途方もなく巨大に見えました。松本から見た常念岳は極めて端整な三角錐です。三角錐の頂上に立つには、例え縦走路を歩こうが例外なく三角錐の傾斜を登る必要がある訳です。標高差400m程を何とか登りきると、山頂の岩の上で疲労困憊で動けなくなってしまいました。
 下山は三股へ向かって降りていきます。花崗岩質の山なのか、長大な岩場が連続していました。5年前に一ノ沢から往復した時の優しい印象からは信じられないほど、ごつごつした山肌です。なんとか岩場を抜けると暫く尾根歩きをしたと思うと、やがて山肌を駆け降りるように三股まで一気に急降下します。
 
薬師岳・黒部五郎岳
 薬師岳と黒部五郎岳には平成12年8月8日から9日にかけて登りました。マイカーで有峰林道を走り、登山口折立についたのは朝7時少し前。天気は最高で、太郎平までの登り道は快適で大変展望がよく、北に劒岳が時折姿を見せていました。
 太郎平は広々した尾根上で交通の要所です。背後に薬師岳がデンと聳えて、さとしくんがポケモンバトルしてそうな風景です。黒部の渓谷を隔てると雲ノ平で、その向こう一際立派な水晶岳が聳えていました。
 太郎平から意を決して巨大な薬師岳の頂上を目指すと正午直前に薬師岳山頂に到着しました。頂上からの眺めは最高で、雲ノ平のまわりに山々が連なっていました。遠くには槍ヶ岳や穂高岳といった名峰の姿もありました。
 その日は太郎平小屋に宿泊をしました。翌日は午前4時に黒部五郎岳をピストンすべく出発しました。天気は快晴の様子で星空が広がっていました。富山平野から富山湾が望まれ、イカ釣船の漁り火が輝いていました。日出は北ノ俣岳付近で、雲ノ平の向こうの水晶岳とか裏銀座の山々のシルエットが幻想的でした。
 小さなピークを幾つか越えて行くとだんだん黒部五郎岳の姿が大きくなってきました。左手には水晶岳と薬師岳が姿を見せ続けています。右手には笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽が並んで見えています。黒部五郎岳の本体にとりついて一気に登り詰めて行くと、縦走路から頂上へ向かう分岐につきました。そのへ荷物をデポして頂上を踏みました。午前8時到着でした。素晴らしい展望で東には槍・穂高連峰が猛々しい姿を見せています。北には薬師岳や水晶岳の向こうに劒・立山連峰や後立山連峰まで望めました。眼下には地上の楽園のようなカールが広がっていました。

 

南アルプス
 私は北アルプスより南アルプスを比較的頻繁に登っています。数多い山旅で南アルプスといえば「ばてる」という印象が私にはあります。どっしりした山が多いのが特徴で、岩稜険しいといったイメージはありません。
 最近の南アルプスは登山口までマイカーで行けてしまうので、日帰りで山頂を踏破することも容易になりました。鳳凰山も日帰りで登りました。南アルプス入門の山とされていますが、比較的人里近いのに変化に富み、いろんな角度から山の魅力を感じることのできるので、誰にでもお薦めの山だと思います。
 上は観音岳頂上から、甲府盆地と富士山を撮った写真です。地蔵岳のオベリスクに象徴されるように鳳凰山は花崗岩でできた山で、燕岳や甲斐駒ケ岳のように白砂青松の山頂です。ちょうど紅葉のシーズンで、古式ゆかしい古都の秋がそのまま開放感溢れる山の上にきたという感じでした。
 右は観音岳からの白峰三山の写真です。間近に迫って臨まれました。バットレスは大樺沢の上部に屏風のように切立っていました。
 甲斐駒ケ岳は全国の駒ケ岳の最高峰にあたります。諏訪盆地から眺めると麓から聳えている俊峰です。伊那谷からは木曽駒ケ岳と東西に対をなし東駒と呼ばれています。
 北沢峠までバスが入り頂上を踏破するのは比較的容易です。北沢峠から登のに二筋の登山道があり、私は仙水峠から登り双子山から降りました。錦秋の仙水峠はまさに絶景で、摩利支点は白い悪魔のようでした。
 この山の伏流水は名水だそうです。サントリーの宣伝では雪を纏ったこの山の姿が印象的です。
 北岳に最初に登ったのは水不足のひどかった夏の盛りでした。しかも仙丈岳から仙塩尾根を通過してきたので大変な苦労でした。その時には間ノ岳と農鳥岳にも登りました。
 右は日帰りで北岳だけを登った時の写真です。天気も体調も万全でした。大樺沢から登り草すべりから降りました。山頂では日本中の全ての山が眺められているような愉快な気になりました。富士山に次ぐ日本第二の高峰、またいつか登りたい、何度でも登りたいと思わせる懐の深い素敵な山でした。
 白峰三山を南方の塩見岳から撮った写真です。南アルプス中央に位置する塩見岳は、孤高の姿で聳えています。マイカーなら伊那谷から簡単にアプローチできるので日帰りで二回登る機会がありました。
 同じ時期に登ったのに一方は好天に恵まれ、もう一方は吹雪のなかバットレスで道を見失いひどい目に遭いました。秋山の恐ろしさを体験しました。
 また塩見岳の魅力は富士山の眺めがあります。遠すぎも近すぎもせず日本一の雄姿が聳えているのです。
 荒川中岳から塩見岳を撮った写真です。悪沢岳から赤石岳まで椹島を拠点に縦走をしたのは10月のことでした。秋山の天候は変わり易く晴れたり吹雪いたり変化をしました。
 シャッターチャンスにもなかなか恵まれず、南アルプスの北部の山々が姿を現したのは、私が荒川中岳を通過していた一瞬だけでした。
 ところで千枚小屋のおっちゃんは変な人でした。登山客から巻き上げたレミー・マルタンを別の登山客に振舞って人生を語っていました。また会ってみたいです。
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