俳句が文芸として永い命脈を保ってきたのは、天才も市井の人も、575
の枠組みを共有して、それぞれのもっているものを、天才は天才なりに、
凡才は凡才なりに、自己表現を許されてきたからだと思っています。俳句
の素晴らしさは、実に懐の広い文芸であることでしょう。
また、俳句の深さは、それだけを極めようとして出来るものでは無く、磨か
れた豊かな感性やそれぞれの人生の襞の深さが詩になって顕われたとき、
自分にとっても名状し難いものになり、人を感動させ得るのだと思っています。;重陽