旧法令体変換用辞書『官報』・『奉還』
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『官報』・『奉還』とは何か

 日本国憲法はまさしく戦後の民主化の流れの中で、国民にとつてヨリわかりやすくヨリ滲透しうるやうにとの考へから、それまでの公文書や法令が漢字・片仮名交じり文で書かれてゐたのを廃し、一転漢字・平仮名交じり文によつて表記されるやうになりました。然し翻つて考へてみれば、それ以前の法令は片仮名のままなのでありますから、すは日本近代の法制を繙かんとするに障碍となることは必定でありませう。本辞書は、さういつた日本近代の旧法令を現代化(平仮名化)するための変換用辞書です。

 実を云ふと、平仮名を片仮名化するといふスノッブなお遊びのために作つたのですが、「逆もまた真なり」。スノッブの逆は学術もどきだつた訳です。

凡例

・本辞書では、日本語で書かれたすべてのテクストを平仮名は片仮名片仮名は平仮名に変換します。
・従つて、たとへ外来語であらうとも確実に平仮名化されます。柳田・折口流の新国学派のやうに傍綫を入れて区別するといふ方法もあります。
・なほ、附属の「Kanpou_x.dic」を使ふことで、法令に或る程度の句点を付け、ヨリ読みやすくすることもできます。

「Kanpou.dic」及び「Kanpou_x.dic」による変換例
    勅語
朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ済セルハ此レ我カ国体ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳噐ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ独リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顕彰スルニ足ラン斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶に拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
    明治二十三年十月三十日
 御名御璽

  これが、次のやうになります。

   勅語
朕惟ふに我か皇祖皇宗国を肇むること宏遠に徳を樹つること深厚なり。我か臣民克く忠に克く孝に億兆心を一にして、世々厥の美を済せるは此れ我か国体の精華にして、教育の淵源亦実に此に存す爾臣民父母に孝に兄弟に友に夫婦相和し朋友相信し恭倹己れを持し博愛衆に及ほし学を修め業を習ひ以て智能を啓発し徳噐を成就し進て公益を広め世務を開き常に国憲を重し国法に遵ひ一旦緩急あれは義勇公に奉し以て天壌無窮の皇運を扶翼すへし。是の如きは独り朕か忠良の臣民たるのみならす又以て爾祖先の遺風を顕彰するに足らん。斯の道は実に我か皇祖皇宗の遺訓にして、子孫臣民の倶に遵守すへき所之を古今に通して、謬らす之を中外に施して、悖らす朕爾臣民と倶ニ拳々服膺して、咸其徳を一にせんことを庶幾ふ
  明治二十三年十月三十日
 御名御璽
「Houkan.dic」による変換例

  以下のやうなテクストがあるとします。(イヤ、実際あるんだが。)

   第2章 戦争の抛棄
  第9条〔戦争の抛棄、戦力の不保持、交戦権の否認〕
 (1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを抛棄する。
 (2)前項の目的を逹するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

  これが、次のやうになります。

   第2章 戦争ノ抛棄
  第9条〔戦争ノ抛棄、戦力ノ不保持、交戦権ノ否認〕
 (1)日本国民ハ正義ト秩序ヲ基調トスル国際平和ヲ誠実ニ希求シ国権ノ発動タル戦争ト武力ニヨル威嚇又ハ武力ノ行使ハ国際紛争ヲ解決スル手段トシテハ永久ニコレヲ抛棄スル
 (2)前項ノ目的ヲ逹スルタメ陸海空軍ソノ他ノ戦力ハコレヲ保持シナイ国ノ交戦権ハコレヲ認メナイ

使用上の注意
 本辞書で変換した文書が原典の仮名遣ひと異なつてゐて論文をリテイクされたとかいふやうなクレームは御寛恕下さい。

『官報』・『奉還』のダウンロード
(kanpou.lzh)約9kバイト

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