靖国神社


 明治国家(1867〜1945年)が近代日本国家の隅々を覆うべく創立した国家神道は双峰のヒエラルヒー(左図参照)によってなりたっており、忠魂碑−護国神社−靖国神社という縦のつながりは、その一方のヒエラルヒーを貫徹する軍事的・政治的原理に他ならなかったと言っても過言ではありますまい。

 明治国家が行った諸戦争において戦死・戦病没した軍人軍属等を招魂し神として祀るためのこれら施設に、わたしは一方ならぬ関心を持っています。というのも、靖国神社を頂点とする国家神道ヒエラルヒーは、伊勢神宮を頂点とするそれと比べ、明治国家が近代日本国家を形作るために採った人民支配(=国民創造)の方法における矛盾をより強くあらわにしていると思うからなのです。


鳥居三作

靖国神社大鳥居

鋼鉄製の巨大な鳥居。世界一らしい。傍らの観光客と比較していただきたいと思う。

九段坂の上にあるために疑似地平線が見える。中央にあるのが、兵部大輔大村益二郎の像である。

靖国神社中鳥居(銅製)

これも大きい。

靖国神社本殿

 正月になると「錦旗(錦の御旗)」が飾られるが、8月なので飾っていない。いつでも参拝者が多い。はとバスツアーのコースにも入っているくらいだから、観光の名所なのであろう。いや、それは論理的に因果が逆ではないか? まぁいい。


謎の鳩
−東京九段坂周辺における生物分布についての考察−

右は靖国神社の中鳥居の外にいる鳩。都会の鳩にふさわしく黒い。真っ黒である。
左は中鳥居の内側にうろうろしている鳩。あくまで白い鳩である。

アリストテレス的三段論法で解釈すると、
1)都会で自然に住んでいる鳩は真っ黒である。
2)靖国神社境内の鳩は真っ白である。
3)ゆえに、靖国の鳩は不自然である。

ちなみに、三段論法は何事も云うものではないという話もある。


そのほか

 靖国神社附属軍事博物館「遊就館」前庭

 靖国神社には、遊就館という博物館がある。館の周辺にも旧日本帝国軍の兵器が並んでいる。左手にあるのが高射砲。男性が見ている陳列ケースには南方で回収した旧軍兵士の遺品がある。

巨大石灯籠

 靖国神社入口にある巨大な石灯籠。レリーフを見る男性と比較していただきたいと思う。なにゆえに、これほど巨大な祭祀施設を作らねばならなかったのかを考えるわけである。


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