万葉−平仮名相互変換用辞書『ますらを』『たをやめ』


 『万葉集』とは万の言の葉を輯めたもので、日本における現存最古の歌集(全二〇巻)であります。仁徳天皇皇后の歌といはれるものから淳仁天皇時代の歌(七五九年)まで約三五○年間の長歌・短歌・旋頭歌・仏足石歌体歌・連歌、更に漢文の詩・書翰などを含め約四千五百首を収録してをりますが、本来国字の存在しない日本においては漢字の音訓を借りて日本語の音を表記したのであります。このやうな仮名遣ひは六世紀頃の太刀銘・鏡銘に固有名詞を表記するものとして見え、奈良時代には、やまとことばや日本語の助詞の表記等に広く用ゐられました。特に万葉集に多く用ゐられてゐるので万葉仮名と呼ばれてをります。

 しかし、万葉仮名は真仮名とも呼ばれるやうにすべて漢字で表記されてをります。そのやうな仮名遣ひを手軽に、気楽に読み書きすることが出来れば宜しいであらうと思つて作られたのが本辞書『ますらを』であります。

 早い話が今時日常では誰も使はないやうな仮名遣ひをわざわざ、ご苦労なことに遣つてやらうぢやぁないかといふ酔狂な変換用辞書です。

 なほ、「ますらを」とは云ふまでもなく、加茂真淵の「ますらをぶり」からきてをります。「たをやめ」は弟子の本居宣長ですが、師弟で全く逆のことを云ふのは結構珍しいと思ひます。プラトンとアリストテレスみたいですね。
■万葉仮名−平仮名変換用辞書『ますらを』(Masurawo.dic)について

 例へば『古事記』でヤマトタケルが

 夜麻登波 久爾能麻本呂婆 多多那豆久 阿袁加岐 夜麻碁母礼流 夜麻登斯宇流波斯

 と、詠ひますが、この歌を
 
 やまとは くにのまほろぱ たたなづく あをかき やまごもれる やまとしうるはし

 と、平仮名化してくれるといふことです。

■平仮名−万葉仮名変換用辞書『たをやめ』(Tawoyame.dic)について

 宣命書きにいいかも知れません。しかし、今時誰が祝詞を書くのだらうか…。(^_^;)

■使用上の注意

 
本辞書で変換した文書が原典の万葉仮名遣ひと異なつてゐて論文をリテイクされたとかいふやうなクレームは御寛恕下さい。特に『たをやめ』では、上古音韻とずれが生じてゐることがあります。日本語の展開による自然現象とお諦め下さい。

『ますらを』&『たをやめ』
(masurawo.lzh)
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