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平成10年6月に改正された「男女雇用機会均等法」には、「セクシュアル・ハラスメントの防止に関する雇用主の配慮義務」が初めて規定されました。この規定が来年の4月から施行されることから、現在各企業などでの研修をはじめとする取り組みが行われるようになってきています。しかし、まだまだ「セクハラ」が揶揄としてしか受け取られないなど、理解が充分でない様子が見うけられます。

次の告白は、本当にあった出来事です。Mさんという女性が、事件から半年以上過ぎてやっと客観的に見られるようになったということで、気持ちの整理をつける上からも、投稿されたものです。

「加害者」は軽い気持ちで行ったかもしれない、しかしそのセクシュアル・ハラスメントが、どんなに「被害者」を、その心を傷つけるものであるか、わかっていただきたいと思い、ちょっと長いですが全文掲載することにしました。

セクシュアル・ハラスメントとは・・・相手が望まない性的な言動を相手に迫ること。酒席でのカラオケやチークダンスの強要も含まれる。

 
Mの告白

 

 私は、就職して7年目のOL。4月に、今の職場に異動してきた。

以前の職場は、一度そこに配属されると、5〜6年はいるというので、有名な所だった。同じ人間達が何年も同じ所で勤務するというのは、あまり好ましいとはいえない。そこには中年男性が多く、私は就職と同時に、そこへ飛び込むことになった。「変わり者が多い」といううわさの高い、その部署で、個人的なことだから関係ないと言えば無いのだが、さまざまな人間関係を目にしてきた。そこには争いがあり、色々な不条理が存在していた。

 一部の中年男性は、「友達」というのは、「手をつないだり」「抱きついたり」「キスをしたり」して良い存在だと思っているらしい。「俺達は友達だもんなー。仲良いもんなー。」といいつつ、彼らーおやじは、私の手を握りたがり、体に触りたがった。嫌がる素振りを見せようとすれば、すぐに不機嫌になって、仕事で頼み事をしようとしても気まずい雰囲気になる。信じられないかも知れないが、本当にそういうオヤジは存在するのだ。下ネタ等を言うだけなら、ずっと良い方なのだ。触られないで済むではないか。私は勿論、彼らのセクハラを嫌っていたが、その職場の雰囲気がセクハラを認めていたと言える。潤滑油・・のように考えていたのかも知れない。

私はそこで、6年を過ごした。一日も早く、ここから抜け出したかった。異動が決まったとき、行く先には明るい光が見えたように感じた。6年はあまりに長かった。そして・・・不安と期待に揺れる私に、その事件は起こった。

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