世の中は「そういうことになっている」

 目に見えないまま、世の中のそこここに潜んでいる「ジェンダー」。それは社会の暗黙のルールとなっているようです。

それに気がつく「力」(ジェンダー・センシビリティ)というのを持ちたいものですね!

ジェンダー(gender)・・・社会的文化的性差。生物学的な性差(sex)に対して用いられることば。「女らしさ」「男らしさ」といわれるものに代表される。文化や国、時代によってその内容は異なる。

実例1

東芝のパソコンを買うと、東芝PCメンバーズクラブというのに登録することができ、希望するといろいろな情報が載せられたメールマガジンが定期的に来ます。これはいろいろな情報を得ることができ、ふだんは、便利に楽しく読んでいます。

しかし、このメールマガジンのある号に気になる表現があったので、事務局にメールで質問をしてみました。

気になった部分

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「その「駅前探検倶楽部」に今回女性向のページが新設されました。いかにも

女性が好みそうなページです。

「占い」「グルメ」「ショッピング」「イベント」と言ったものが集まってい

ます。一度覗いてみて下さい。もし気に入ったら是非「お気に入り(ブックマ

ーク)」のページへの登録をお忘れなく!!」

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(TOSHIBA PC Member's Club Magazine [ 第32号]より引用。東芝PCメンバーズクラブ事務局発行1999.12.15)

▲▲▲「いかにも○○が好みそうな」という表現が、多少でも上から見下ろす視点が入っているのではないかと気になったのです。
○○に男性を入れたりはしなくても女性や子どもなら入れてしまうというなら、問題ですよね。
また、女性向きのページをわざわざ作るということは、今までのもの、ノーマルな対象は男性と考えていたのではないかとも受け取られ、男女の取り扱いに対するコンセプトについても聞いてみました▲▲▲


事務局からのお答え(抜粋)

 さて、お問い合わせいただいた件ですが、今回のご回答はメンバーズクラブマガジン32号に関しての表現にのみ限らせていただきます。ご了承ください。

メンバーズクラブマガジン32号における「「駅前探検倶楽部」に今回女性向のページが新設されました。いかにも女性が好みそうなページです。」の表現についてですが、当事務局のライターが本ページを参照した際の印象をそのまま記事にしております。

特に当メンバーズクラブ事務局においての男女の違いのコンセプトとしては特別定義しておりません。

 一般的に女性が好む情報、男性が好む情報、共通の情報などが雑誌、TV、その他の情報機関で出回っておりますが、今回の表現はそのような一般的見地からのライターの率直な感想を記事にいたしました。ご了承願います。

 (後略)

東芝PCメンバーズクラブ の返信より引用(Re: TOSHIBA PC Member's Club Magazine [ 第32号]1999年12月16日 17:47)

▲▲▲「一般的」だから、「率直な感想だから」と、無意識に使われていることろが問題だと思うのです。
きちんと検討という経緯があって、必要だから、もしくは広報戦略として使われたということならいいと思いうのです。全然考えてくださってない、気づいてくださっていないとすれば、そちらが問題で、「率直だから」(悪気がなかったから)いいということにはつながらないと思います。▲▲▲

強調及び改行位置の変更はこちらでしました。 
その後

この事務局宛に、再度、重ねての質問として「そのライターの方は、男性ですか女性ですか?また、メンバーズクラブ事務局とされては「率直な感想である」というこで、今回の表現については全く問題意識を持たれていないという解釈でよろしいですか?今回、一般表現としても「いかにも好きそうな」という表現は気になりましたし、(実際問題として「いかにも男性が好きそうな」という表現を使われますか?率直な感想だとしても)、このようなお返事だったことは大変ショックでした。今後も方針は一切お変えにならないということですよね?」という内容のメールを1999年12月16日19:03に出しましたが、2000年1月4日現在返事は一切ありません。

なお、駅前探険倶楽部のウェブマスターの方からは、駅前クラブに女性用ページをつくることについて男性と女性の求める情報が違うというリサーチに基づいている旨の丁寧なメールをいただいていることを申し添えます。(『駅前探険倶楽部のTOPページの下のほうに「広告について」というリンクがあります。その中のまた下のほうに年代、性別にみた駅の使い方のアンケート結果があります。そこでも年齢、性別で興味の違いが出ているかと思います。』ということです。)


雑 感

先日日経新聞主催の女性向けのセミナーに参加したところ、「経済はもはや女性を抜きにしては語れない」とおっしゃってました。パソコンやインターネットにしても女性をターゲットにして市場の拡大を図ってはいるのでしょうが、どうも取り扱いが旧態依然としておりちぐはぐな感じがします。

市場経済に、「経営者の人権意識」や「企業の環境への取り組み」などへの評価が少しずつですが入りこみ始めているという新聞記事を読んだことがあります。その場合ナショナル・トラストのように大勢の人が少しずつ投資していました。

例えばこの場合も、パソコンを選ぶ場合に、スペック、価格を検討して最終候補に○芝の製品と、I○Mの製品が残った場合、女性の管理職の登用などに積極的なI○Mの製品を買おう、という評価が入ってくる世の中になってもいいのではないかと思います。そうすれば社会も変わるのではないでしょうか?


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