源平合戦

11.6.20更新

☆神戸に都があった(福原京)

★源平合戦長田の史跡

☆孝子『平知章(たいらのともあきら)

★鵯越えの坂落とし

☆平敦盛の史跡(須磨寺)

★青葉の笛

源平合戦

合 戦 名 平 氏 兵数・大将 源 氏兵数・大将
石橋山の戦い1180・8 3千人 平氏一門 8百人 源頼朝
富士川の戦い1180・10 7万人 平維盛 20万人 源頼朝
1181年3月4日、平清盛  高い熱にうなされて病死
倶利伽羅峠の戦い1183・5 10万人 平維盛 5万人  源(木曽)義仲
一の谷の戦い1184・2 8万1千人 平氏一門 7万6千人 源義経・範頼
屋島の戦い1185・2 6千人(200そう)平氏一門 4千5百人(150そう)源義経
壇ノ浦の戦い1185・3 1万5千人(500そう)平氏一門 2万5千2百人(840そう)源義経







神戸に都があった!
〜その名は 福 原京(ふくわらきょう)〜

1180年、源氏が各地で挙兵した。そこで、平清盛は後ろには山、前には海が広がる福原(神戸)が安全であると判断し、都を京から福原に変える決心をした。


◆福原京の中心は、現在の雪御所町(兵庫区)が中心と考えられている。

◆福原京の東は、旧生田川(市役所)、西は妙法寺川(板宿)、と考えられている。

◆1180年6月に、遷都したが、「源氏に京都を渡すわけにはいかない」と、同年11月に京都へ都をもどした。





                         
源平合戦ゆめのあと(神戸新聞社出版センター)




源平合戦  長田の史跡




源平合戦ゆめのあと(神戸新聞社出版センター)







明泉寺





平知章の墓(明泉寺)




平知章の碑



監物太郎の碑




源平勇士の碑



『孝子(こうし)』平知章(たいらのともあきら)


清盛の息子である新中納言知盛(しんちゅうなごんとももり)は、生田の森の大将軍であった。

その軍勢はみな逃げ去って、息子の知章(ともあきら)と家来の監物太郎頼方(けんもつたろうよりかた)の主従三騎となってしまい、助け舟に乗ろうと波打ちぎわのほうへ逃げていった。

そこに児玉党の旗をさした者たち十騎ばかりが、かん声をあげて追いかけてきた。監物太郎は弓の名手であったので、先頭をきって走ってくる旗持ちの首を矢で射ぬき、馬からさかさまに落とした。

追ってきた児玉党の大将が、知盛と組み討ちしようと馬を走らせてきた。知章が、そのなかに割ってはいり、大将とむずと組んで、どうと落ち、大将を組みふせて首をかき落とした。立ちあがろうとしたところに大将の童(わらわ)がやってきて、知章の首を斬りおとした。

それをみた監物太郎が走りよって、この童の首をはねた。

その後、監物大郎は、矢をすべて放ち、それがつきると太刀をぬいて戦った。が、敵は多勢で左のぴざ頭を射られて立ちあがることができず、すわったまま討ち死にした。

このすきに知盛は、馬に乗って海を二十余町も泳がせ、大臣宗盛の舟についた。

舟には多くの人が乗っていて馬をのせることができず、馬を岸に追いかえした。

「あの名馬が敵のものになってしまうのはおしい。射殺しましょう。」

阿波の民部重能(みんぶしげよし)が矢を弓につがえた。

「だれのものになってもよい。わたしの命を助けてくれた馬なのだ。射るな。」

知盛が制止したので、重能は矢を放つことをしなかった。

この馬は、主人の知盛との別れをおしんで、しばらくのあいだ、舟からはなれようとせず、沖のほうまで泳いで追ってきた。が、しだいに遠くなったので、やむなく海岸にむかってもどっていった。脚が立つところに達すると、なおも舟のはうをふりかえって、二、三度いなないた。

海岸にあがった馬を河越の小太郎重房(こたろうしげふさ)が捕らえて、後自河法皇に献上した。

この馬は、もともと院のご秘蔵の馬で、平宗盛(たいらのむねもり)が、内大臣になったときにちょうだいし、さらに宗盛から知盛にあずけられたのである。

舟に乗った知盛は、宗盛の前に立った。

「息子の知章に先に死なれ、家来の監物太郎も討ち死にし、心細いかぎりです。知章は親であるわたしを助けようとして敵と勝負し、わたしは、息子が討たれるのを助けようともしないで、このように逃げてきました。命がおしかったのです。恥ずかしいかぎりです。」

知盛は、袖を顔に押しあててさめざめと泣いた。

「息子の知章が、父の身代わつになったのはりっぱなことだ。動きがすばやく意志の強い大将軍であったのに、おしいことをした。わたしの息子の清宗と同じ十六歳であったな。」

宗盛は子の清宗のほうに目をむけて涙ぐんだ。まわりに居ならんでいた平家の侍たちも、ひとりのこらず涙をながした。

『孝子』平知章の墓は、現在長田区の明泉寺内にある。






次へ

このHPへのご意見・ご要望