ハムスター地下二階(6)


NHK出版
コンパニオン アニマル

NHK出版の 『コンパニオン アニマル』 は、ペット(コンパニオン・アニマル)に関する情報を集めた雑誌です。
ですから、ハムスターの専門書という訳ではありませんが、特集として、ハムスター、フェレット、ウサギのページを設けています。

まず、写真やイラストの美しさ、かわいらしさに目を引かれます。
ハムスターページのすべてがカラーになっているので、見るだけでも楽しめます。
特に難しい文章もありませんから、お子様にも読んでいただけるでしょう。
漫画調のイラストは、写真よりもわかりやすい場合が多いですね。

ただし、内容は簡単で、全体的に大雑把ですので、この本だけでハムスターを飼育できるとは思わないでください。
完全に副読本レベルです。
(同じ今泉忠明氏の監修なら、スコラの 『ハムスター倶楽部 《飼育編》』 のほうが、もう少し詳しく書かれています)
非常に大切な飼育ポイント・・・例えば、水分の与え方などですが、このような部分がまったく書かれていないのは、非常に残念なことです。
(給水ボトルの写真すら載っていません)

また、やや気になる文章もいくつか認められます。
この本は、ヒマワリの種を主食と呼んでいますが、これに関する筆者の考え方は、『餌は本当にヒマワリの種を?』 をご覧ください。
ハムスターを冬眠させる方法についても書かれていますが、こちらも、筆者の考え方 『冬眠させると長生きするの?』 をご覧いただけると幸いです。

あと、細かい部分で、説明不足が多いような気がいたします。
紙面の都合上、仕方がなかったのかもしれませんが、初心者さんに向けて書かれたものだとしたら、大変危険な文章もあります。
補足説明さえきちんと付いていれば、とても親切な記事になるのですが・・・。
(上記の部分につきましては、皆様からメールでご質問等をいただくようなことがありましたら、詳しくお答えいたします)

この本はハムスターのページだけでなく、フェレットやウサギ、その他の動物たちのページにも、不適切な文章が見受けられます。
もちろん、本当に少しなんですけれども、こういったミスの数や程度によって、その本の信頼度が変わってくると思います。
『コンパニオン アニマル』 は、少々チェックが甘いかな・・・という感じがいたします。

特にペットは命あるもので、プラモデルのように失敗を重ねる訳にはいきませんから、念には念を入れた紙面作りをしていただけると、飼い主さんたちに喜んでもらえることでしょう。

最後に、ハムスターとは何の関係もありませんが・・・111ページの 『ベルツノガエル』 の写真は、大変感動いたしました。
特異的な美しさと張りのあるみずみずしさにハッとさせられ、衝撃的なイメージが、次元を越えて強烈に迫ってきます。
ページをはずして、ピンナップにしたいくらいですね。
(好みはあるでしょうね・・・)

他の記事も、面白くて勉強になることがたくさん書かれていますから、単純に読み物として購入されるのでしたらおすすめです。
動物たちの魅力あふれる行動、表情には、我々人間を快活にさせる力がありますね。


NEZUMI家 ハムチェッカーズ


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