CD レビュー

この一枚を買って欲しい!という、CDばかり紹介しています。
()内の文字は、私以外の評者を表しています。(い)・・・某助教授、(う)・・・某コンサルタント。


ちょんまげ天国 -TV時代劇音楽集- ソニー 2002

最高である。「水戸黄門」は里見、横内でなく、杉良バージョンだったり、「銭形平次」、「江戸を斬る2」と来て、御三家揃い踏みとなる筈の、橋幸夫「子連れ狼」が無かったり(「ててご橋」の方はある。)、親分子分ズの「遠山の金さん」が無かってりする(杉良のすきま風は入っている。彼がCBSソニー所属だからだな。)のだが、他はほぼ完璧
70年代以降の時代劇ファンや必殺ファン(「必殺仕事人3」の鮎川いずみ「冬の花」はパクリだけど、名曲に変わりない。)は、必ずや感涙にむせぶであろう。「大江戸捜査網」の5拍子のテーマ曲も最高だ!

松たか子  home grown , Universal 2003

出色の出来だ。おそらく、彼女の最高傑作だろう。アレンジが巧く、15年ほど前のナローレンジの音作りが、何とも懐かしい。移籍後ようやく、レコード会社も彼女の本領を理解した感じだ。ただし当の本人は化粧が濃くなったな(笑)
なお、初回盤はCD内部にCDROMが加わった、CDExtraでお得である。

イブ・ボズウェル 「ザ・ウォーイヤーズ」, 東芝EMI 1957

戦時中のヒット曲をイギリス人のボズウェルが歌っている。正統派だが、飽きのこない声だ。昔の録音だが、昔だからこその味がある。
それから、ジャケ写が有名だ。ボズウェルが汽車に乗り込む軍人さんに抱きつき、キスするシーン。迫真の演技(笑)。「ベサメムーチョ」、「センチメンタルジャーニー」、「アズタイムゴーズバイ」など名曲ばかり12曲。

サントラ 「永遠と一日」 ECM 1999

映画はアンゲオプーロスのグランプリ作品。死を宣告された老作家が、いろいろな 思い出と再会する、一日の物語。 各シーンが思い出されるなあ。
作曲は、女流作家のE・カラインドル。 たしかに叙情的ではあるが、レコード会社がECMなので、そんなに臭いわけではないよ。推薦。

サントラ「アンダーグラウンド」1995

クストリッツァ監督の問題作。音楽もすばらしい。バルカン音楽をベースにしながら、非常に現代的な感覚がある。バルカン音楽ってのは、イスラム音楽っぽいが、ロシア音楽や西欧音楽にも影響を受けていて、世界最高のミックス音楽かもしれない。

中島美嘉 「True」 2002(い)

5年ぶりくらいの買う「旬」のもの. ハマのタワーレコードでは,いま一番売れてるCDのようだ. ファルセットのときの声の鼻への抜き方がものすごく特徴がある子だ. 同系統の歌い方をする小室系シンガーよりは声が出てるが, 小室系シンガーと同様に音程が悪い(わざとかもしれんが). ただ,そうした特徴は,心地悪いとは必ずしもいえず, かといって心地よいのかなあ,どうなのかなあ, と自問自答しながら,つい聞いてしまう感じ. 一曲だけ,Birdのアレンジャーがアレンジを担当してて, 詞も松本隆で,その曲はかなりよい.

矢野顕子 「reverb」(い)

いつもの矢野ワールドだが,二つのリズム隊の使い分けが聴き所. 一つは,このところいつも使ってるAnthony Jackson+Cliff Almondという メリケン超絶リズム隊.Cliff Almondはあまり有名じゃないかもしれんが アンソニー+ガッドのリズム隊のイメージだ. もう一つが細野晴臣+鈴木茂+林立夫という 往年のティン・パン・アレーのリズム隊.アムで儲け飽きた林立夫の ひさびさのドラムが懐かしい.

タワー・オブ・パワー「Back to Oakland」(い)

彼らの作品の中でもソウル色が強い作品ってことになってるが, そうであればあるほど,EWF対比で, 白人のホーンの使い方が浮き出てくる気がする. 黒っぽくやろうとすればするほど, 白人のロック的だささが出ちゃうみたいな感じ (うまい表現じゃないかもしれんが). ブレッカーズにもそのだささはある. もちろんそのだささに味がある.

ニール・ヤング「アー・ユー・パッショネイト」 2002(う)

おやじの年齢になっても元気で頑張れ、と言っているようなCD。 ストレートなロックで、素朴なギターロックにブッカーTジョーンズのオルガンがかぶっている。これは、この秋の心の元気の素として超おすすめ。

ジョー・サンプル「渚にて」(い)

曲名をみるかぎり,西海岸のリゾート地,モントレー半島の 景色をテーマに作ったアルバム(輸入版なので ライナーノーツがついてない).Stix HooperとAbraham Laborielというリズム隊の組み合わせが楽しい. ラボリエルのシュアな職人芸で,フーパーのヘタウマ 味出まくりドラムが上手に聴こえてくる.

チョン・キョンファ「フランク、ドビュッシー、バイオリンソナタ」1977(い)

77年録音。選曲が好みのうえに、 この頃のキョンファ姉は、何ひかせても 俺の心の琴線にふれる気がする。 まさにこう弾いてほしいんだよ、って感じ。 でも、何が琴線に触れるか自分ではよくわかってない。

ムター(マズア指揮NYフィル)「ベートーベン Vn協」 2002(う)

カラヤンとの共演以来23年ぶりのベートーベンコンチェルト。 カラヤン版は、例の重厚なオケと完璧にシンクロしつつ実に繊細で美しい音を出していた。今回のは、独奏がオケを従えている感じ。ライブということもあり、とにかく自由かつ流麗に厚く飛ばしていて気持ちいい。録音のせいか、オケも含めて、がぶりつきで聞いているような感じで、狭い空間で楽器直接音ががんがん出てくる。ということで音的にも、カラヤン版の完成された形式とはちがうな。バイオリンも、特に中域以下の音はバイオリンの胴鳴きがもろ太くひびく音。繊細さより元気いっぱいの音。楽しいベートーベンのバイオリンコンチェルトです。オケはもうちょっとしずしずとまとまっていてもいいかなぁ。ちょっと今風。


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