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NISSAN NEW FAIRLADY Z

北米ではZカー、
国内ではフェアレディZ。
このふたつの名の持つ神話性は今さら語る必要もないでしょう。
プアマンズポルシェ(貧者のポルシェ)
と呼ばれた初代から数えて五代目の新型は
歴代のどのモデルにもなかったステータス性と
真のスポーツカーならではの
洗練されたスタイリングを持ち合わせています。
それはまさしく鮮烈の貴婦人と呼ぶにふさわしいでしょう。
カルロス・ゴーン氏率いる新生ニッサンの切り札として、
RX−7もスープラも存在しない
スポーツカー市場に打って出る新型Zカーのスタイリングを
第35回東京モーターショーに出展された
プロトタイプをもとに
紹介していきます。

ここでは鮮烈の貴婦人を
デザイン面から徹底的に分析することで、
新生ニッサンの未来を占ってみました。

このグラマラスなフロントセクション!
歴代Zカーを連想させる顔つきにも納得。
巨大なラジエターグリルにも精悍さが漂います。
これぞまさしくZカー!

サイドプロポーションを見ると、
ボリューム感のある
フェンダーラインが目につきます。
塗装と照明の演出も手伝って、
至高の芸術作品のように見えます。

リアセクションはやや凡庸。
ポルシェやアウディTTを連想してしまいます。

ドア開口部下のエッジに注目!
ソリッドな塗装色なら
ボリューム感のあるボディのアクセントになります。

フロントオーバーハングの短さも特徴的ですが、
東京モーターショーで同じブースに展示された
GT−R コンセプトに近い印象を受けます。
この雰囲気は近日発表予定のスカイライン2ドアにも
感じることができるはずです。

ルーフラインもすっきりしています。
Tバールーフの採用でせっかくの流麗なラインが
ズタズタだった先代に較べると美しすぎる!

逆台形型のリアウィンドウが新鮮です。
この角度から見れば、
ポルシェやアウディTTとの類似性は
希薄になるようです。

ドアハンドルの造型は
好みの別れるところでしょうか?
リアゲートとドアの接合部に違和感あり。

やや煩い印象のテールランプ周辺。
顔つきと同印象のお尻は今や定石ですが、
線が多すぎるかもしれません。
三次局面の給油口が目につきます。

先代との共通性や歴代Zカーの伝統を引き継ぎながら、
それでもどのライバルとも違うデザイン。
新型Zは間違いなく世界規模の成功を掴むでしょう。
これを期にニッサンが自信を回復し、
世界最高の自動車メーカーとして
国際舞台に華々しく復活することを
信じることができそうです。

ZにはGT−Rにはないエレガントさがあります。
貴婦人を名乗るだけあって、ワインディングを駆け抜けるというより、
ハイウェーを悠然と流す方が似合っているかもしれません。
しかし新型Zにはそれ以外のシチュエーションも連想することができます。
たとえばサーキット。
ニッサンは本気でこの新型をレースの世界に投入するつもりです。
サーキットで暴れまわるのもよし、
美女をサイドシートに収めて湾岸を走るもよし。
オールマイティーな新型フェアレディZはアメリカはもちろん、
世界中でタフさとエレガントさの両方を原動力にして
ヒットすることでしょう。
省資源や環境対策も自動車には必要ですが、
それだけが自動車の未来を明るくするものではありません。
クルマ、それは夢を原動力にして進化するものなのです。
そのへんも含めて量産型Zの成功に期待しましょう。