認める時計と笑っちゃう時計


では機械式ならどんな時計でも諸手を挙げて「好き」か?そんな訳ないですよね。アルファが 好きなら欧州車みんな好きか?ってことと同じです。「認める時計」と書きましたが 、まぁ要するに予算を考えなければ直ぐにでも欲しい時計って解釈でしょうか?欲しい時計? また例えがアルファロメオですが、ジュリアクーペが欲しくなると何時の間にかアルファな車なら 大抵の車種が好きになります。これと同じ。だいたい好きな時計は好きなメーカーからデリバしている ことが多いです。じゃあどんな姿勢のメーカーを認めるか?

1:バーゼルなどで確固たるメーカーの方向性を技術で見せている。
2:宝飾に逃げない。
3:所有の喜び(華)がある。
以上は最低条件ですが、案外これだけで多くのメーカーが落第する訳です。落第どころか100点に 近いメーカーもかなりあります。例えばパテック・フィリップ、バセロン・コンスタンチン、 ブレゲ、オーデマ・ピケ、IWC、ジラール・ペルゴ、ジャガー・ルクルト、ブランパン、ユリス・ ナルダン、ゼニス、セイコー、オリス、ブライトリング、モーリス・ラクロアなどなど。 これに天才マイスター達のブランドであるアラン・シルベスタイン、フランク・ミュラー、 ジェラルド・ジェンタ、ダニエル・ロートetc。
あ!それと今から注目しているのはジャケ・ドローとパルミジャーニです。J・ドローは70年代 ブレゲ復興の立役者F・ボデが放つブランド!パルミジャーニは時計修理では右にでるものが 居ないマイスターで新式ムーブメントも今までに7種類以上考案しているのです! これだけでワクワクものですがどちらも創業3年目では方向性が見えないんですよ。

では辛口行きます!笑っちゃう時計とは?もちろんG・ジェンダのミッキーマウスが笑っちゃうとか そんな話じゃないです。要は認めるメーカーと正反対をしていることです。

1:あっちもこっちも。方向が見えない、技術も??
2:宝飾好き。
3:所有する喜びが見出せない。
4:不当に高い
ね?みんな思っていることですよね?要するに「売れればなんでもいい」メーカーです。 技術もないのにあっちもこっちも売れればよし。看板になる新技術や複雑時計作ったら?作れないか? 安直にエタ社のムーブ乗っけたり性能いいからって無改造でエルプリメロ入れて知らん顔してるし。 なにかってーとトップモデルにジュエリーの嵐!リューズにサファイア?それ、カッコイイのかな? 軸受けのために使うルビーで十分でしょ?誤解しないでもらいたいですが「ジュエリーウォッチ」と 言う市場やメーカーを否定しているのではないのです。「オートマチックウォッチ」とは明確に 違う市場だと言いたいのです。さらに言っちゃうと、きらびやかな夜会の習慣がある欧米で、 その手の貴婦人が観衆に見せるための本当の意味の「宝飾」です。畳で宴会な日本人がちょっとした スーツで着けてるの見るとそれだけでセンスを疑います。オイラの周りには居ませんが。当たり前か。 あ、ケースの材質でゴールドとかプラチナとかはこの範ちゅうに入りませんよ。あれは金属アレルギーや 腐食などの問題ですから立派な工業材料です。
代表格は○○oシリーズ、あと酷いのが××x××全部。

3,4はよく勘違いしている方が居るんですが、「偽物が出回るほどいいモノなんだよね!これ!」。 「売れる」モノには「偽物」が出回る。これはある意味「真」です。しかし「売れる」モノと 「いい」モノは=ではありません。そして世に「偽物」が出回るのは2つのタイプがあります。 1つは骨董美術品のような本物が唯一無二に近いもの。買う人も写真や文献でしか知らないことが 多い訳です。取り引き額100万〜天井知らず、偽物作るにも金掛けますよね。これじゃ。 2つ目は大量生産品の偽物、みんな持ってるから!で欲しくなる人に狙いを付けます。大量生産品の 偽物だからこちらも大量生産。売価は本物の10〜100分の1。もともと中身なんてさして気にしない 人向けだから偽物と解ってても流通がある訳です。あぁ〜あ・・・ 普通の機械式時計は価格に見合う職人の技術がある訳で、例えばパテを買いに来た人はリューズの 巻心地を、ビートの音を、質感を、仕上げを拘る訳です。この(買ってもらえる)偽物を作るのは オリジナルブランドで商売出来ることになりますね。
つまり、日本人の得意技!この「いい」と「売れる」モノをごっちゃにして急に欲しくなる。 そしてバブリーな値段の出来上がり。またまた(勘違いした)ステータスが上がる。ご愁傷様です。