Entry List -98年ラインナップ-

データ及びコメントは全て98年開幕時点でのものです。

ただしシーズン途中にドライバーなどの変更があった場合は、そのつど該当部分のみ修正します。

事実誤認などありましたら、メールでご指摘いただければ幸いです。

(修正日:98/07/26 スチュワート


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ウィリアムズ  フェラーリ  ベネトン  マクラーレン  ジョーダン

プロスト  ザウバー  アロウズ  スチュワート  ティレル  ミナルディ


ウィリアムズ Winfield Williams Mecachrome 非公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:123(1位)
通算出走回数:379回(1973年〜) 通算優勝回数:103回 タイトル獲得:9回
代表者:フランク・ウィリアムズ エンジン:メカクローム 
タイヤ:グッドイヤー マシンの色:赤地のストライプ
  

1 ジャック・ヴィルヌーヴ(26歳/カナダ/エントリー3年目)

昨年度獲得ポイント:81(1位) 通算優勝回数:11回

チャンピオン獲得回数:1回(97年)

2 ハインツ−ハラルド・フレンツェン(30歳/ドイツ/エントリー5年目)

昨年度獲得ポイント:42(2位) 通算優勝回数:1回

ひとこと…自動車事故で半身不随となりながらも鉄のような強い意志と行動力でチームを率い続ける「車椅子の闘将」フランク・ウィリアムズのチーム。故アイルトン・セナが最期に所属したチームでもある。今年のマシンは従来の青を基調としたカラーリングから一転、フェラーリのような(トーンはやや暗いが)深紅のボディに生まれ変わった。エンジンは昨年で撤退したルノーをベースとしたメカクローム社にバトンタッチした。

 ドライバーについて言えば、ジャックは非運の死を遂げたジル・ヴィルヌーヴの息子であり、カナダでは国民的英雄である。昨年参戦2年目で世界チャンピオンとなり、亡き父の果たせなかった夢を実現させた。しかし本人は「父は父、僕は僕」とあくまでクールだ。またいきなりスキンヘッドにしたり、金髪に染めたりと、一風変わった面を持つ。フレンツェンはかつて「シューマッハと並ぶ天才」と言われたが、精神面でモロいところがあるのか、今一つ勝負強さに欠ける。ついでに言えば、彼は恋人をシューマッハに奪われた過去を持つ。

 今年は厳しい戦いになるだろう。メカクロームのエンジンは、いくらベースが昨年まで最強だったルノー製とはいえ、参戦初年度から技術面で高いレベルを維持できるか。またこのチームは、タイヤ交換や給油といったレース中のスタッフの作業や、天候による状況判断などに不手際がときどき見られる。僅差の争いになったときには、そうしたミスが致命傷になりかねない。ドライバー的にはジャックがタイトルを防衛できるか。またフレンツェンにはジャックに肉迫するようなレースをもっと見せてほしい。二人が1年を通じて切磋琢磨を繰り広げられれば、チームの3年連続コンストラクターズ・タイトルは見えてくるだろう。 チーム名一覧へ戻る

 

フェラーリ Scuderia Ferrari Marlbolo 公式ホームページへ

チーム本拠地:イタリア 昨年度獲得ポイント:102(2位)
通算出走回数:587回(1950年〜) 通算優勝回数:113回 タイトル獲得:8回
代表者:ジャン・トッド エンジン:フェラーリ
タイヤ:グッドイヤー マシンの色:
  

3 ミハエル・シューマッハ(29歳/ドイツ/エントリー8年目)

昨年度獲得ポイント:(はく奪) 通算優勝回数:27回

チャンピオン獲得回数:2回(94、95年)

4 エディ・アーバイン(32歳/イギリス/エントリー6年目)

昨年度獲得ポイント:24(7位) 通算優勝回数:なし(最高2位)

ひとこと…イタリア人にとってのフェラーリとは大阪人にとってのタイガースのようなものか、あるいはそれ以上の存在であるのだろう。その成績が良かろうが悪かろうがマスコミはセンセーショナルに報じ、国民は一喜一憂する。フェラーリのドライバーになることは、イタリアの英雄になることである。彼の国籍は関係ない(事実、イタリア人がフェラーリからエントリーすることは近年まれである)。ちなみにチーム内のお家騒動が多いのも、阪神と似ている(?)

 ドライバーは2人とも移籍して3年目。史上最強のドライバーとの呼び声も高いシューマッハと、強引なドライビングでセナにぶん殴られたこともあるアーバイン。シューマッハは昨年最終戦でのジャックとの衝突事故がさまざまな波紋と後味の悪さを残した。結局昨年度の優勝(5回)は記録に加えられたものの、稼いだ78ポイントは全て取り消された(チームには責任なしということで、アーバインの24ポイントと合わせた102ポイントがそのまま生きている)。名声に自ら傷をつけてしまった格好の彼は、今年の走りで汚名を返上するしかない。アーバインはシューマッハとの力の差をよく知っており、ナンバー2ドライバーとしての役割をしっかり果たしている。マシンの信頼性に恵まれれば、もっとコンスタントにポイントを獲得できるはずだ。

 今年はまさに勝負の年だ。チームもミハエルもタイトル奪取に燃えている。伝統のV型12気筒からV型10気筒エンジンに切り替えて3年目。信頼性もパワーも確実に上げてくるだろう。悲願達成への環境は整った。開幕早々、ウィリアムズと激しい戦いを見せてくれるはずだ。ただし万が一もたつくようなことがあると、上に書いたように内部のゴタゴタが多いチームだけに、政治的な裏の動きが表面化し、肝心のレースにも影響が出る可能性がある。 チーム名一覧へ戻る

 

ベネトン Mild Seven Benetton Playlife 公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:67(3位)
通算出走回数:251回(1981年〜) 通算優勝回数:27回 タイトル獲得:1回
代表者:デヴィッド・リチャーズ エンジン:プレイライフ
タイヤ:ブリヂストン マシンの色:空色のツートン

5 ジャンカルロ・フィジケラ(25歳/イタリア/エントリー3年目)

昨年度獲得ポイント:20(8位) 通算優勝回数:なし(最高2位)

6 アレクサンダー・ヴルツ(24歳/オーストリア/エントリー2年目)

昨年度獲得ポイント:4(14位) 通算優勝回数:なし(最高3位)  

ひとこと…シューマッハが抜けて以降、停滞を続けている。今季はベテランのベルガー(長期休養へ)とアレジ(ザウバーへ移籍)に替え、若い2人を起用。エンジンはウィリアムズ同様、ルノーからメカクロームへ(ただし名称は、ベネトンのグループ会社プレイライフの名前を使用)。またタイヤは急きょブリヂストンに変更。昨年まで指揮をとったフラビオ・ブリアトーレも去った。何もかもが新しい船出である。

 フィジケラはジョーダンから移籍。昨年は2年目ながら表彰台に2回上がり、あわや優勝かというシーンもあった。ヴルツは昨年の夏、鼻の手術で欠場を余儀なくされたベルガーの代役としてデビュー。3戦のみのエントリーだったが非凡な走りを見せ、イギリスグランプリでは3位をゲット。みごと今季のレギュラードライバーの座を手に入れた。

 大きな体制変動があった上に、若いドライバーではチームをまとめるのは難しいのではないか。落ち着いてレースに挑める状態ではないと思う。しかし実力のあるチームであり、ドライバーが慣れてくればコンスタントに入賞圏内には入ってくるだろう。今年は復権へ向けて地固めのシーズンか。 チーム名一覧へ戻る

 

マクラーレン West Mclaren Mercedes 公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:63(4位)
通算出走回数:460回(1966年〜) 通算優勝回数:107回 タイトル獲得:7回
代表者:ロン・デニス エンジン:メルセデス
タイヤ:ブリヂストン マシンの色:

7 デヴィッド・クルサード(26歳/イギリス/エントリー5年目)

昨年度獲得ポイント:36(3位) 通算優勝回数:3回

8 ミカ・ハッキネン(29歳/フィンランド/エントリー8年目)

昨年度獲得ポイント:27(5位) 通算優勝回数:1回  

ひとこと…かつてセナとプロスト、そしてホンダエンジンを擁し、88年は16戦で15回優勝というおそらく不滅となるであろう記録を打ち立て、その後も長くF1の王座に君臨した。しかし92年ウィリアムズにその座を明け渡し、ホンダもF1を撤退、低迷期に入った。その後95年メルセデスエンジンを搭載、着実に戦力は向上。昨年は開幕戦でクルサードがチームにとって実に50戦ぶりの勝利をもたらした。中盤は停滞したものの、終盤になって上昇気運に乗り、最終戦ではハッキネンが悲願の初優勝、クルサードも2位に入り、完全復活を印象づけた。今季はタイヤをブリヂストンに変更。

 ドライバーは3年続けて同じラインナップ。特にミカは在籍6年目となり、すっかりチームの顔となった。95年の最終戦では大事故を起こし生死の境をさまよったが、翌年は何と開幕戦から登場、しかも5位入賞という奇跡のカムバックを遂げた経歴を持つ。デヴィッドは94年、事故死したセナの後任としてシーズン途中にウィリアムズからデビュー。派手さはないが、安定感のある走りには定評がある。

 昨年終盤の勢いが持続できれば、今季はかなりの戦果を残すだろう。チャンピオン争いでも、大穴どころか本命視する声さえ上がっている。 チーム名一覧へ戻る

 

ジョーダン Benson and Hedges Jordan 公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:33(5位)
通算出走回数:114回(1991年〜) 通算優勝回数:なし
代表者:エディ・ジョーダン エンジン:無限-ホンダ
タイヤ:グッドイヤー マシンの色:黄色と黒

9 デイモン・ヒル(37歳/イギリス/エントリー7年目)

昨年度獲得ポイント:7(12位) 通算優勝回数:21回

チャンピオン獲得回数:1回(96年)

10 ラルフ・シューマッハ(22歳/ドイツ/エントリー2年目)

昨年度獲得ポイント:13(11位) 通算優勝回数:なし(最高3位)  

ひとこと…オーナーはかつて国際F3000やイギリスF3ではアレジやハーバートに、そして近年F1ではシューマッハやバリッチェロといった才能あふれる若いドライバーにチャンスを与えてきたエディ・ジョーダン。商売人としても知られ、むかし格下のレースに参戦していた頃、ある有名なタバコのステッカーを勝手に自分のチームの車に貼り、そのレースで優勝。即スポンサー契約をとりつけたというエピソードもある。今季はエンジンをプジョーから日本の無限-ホンダ(社長はホンダの創始者である故本田宗一郎の息子、博俊)へスイッチ。96年世界チャンピオンのヒルを迎え、今季こそ初優勝を狙う。

 ヒルはかつての世界チャンピオン、グラハム・ヒルの息子である。父はレース中には大事故に遭わなかったが、後に自分のチームを率いて世界を転戦するさなかに飛行機が墜落してチームスタッフもろとも亡くなるという非運の人であった。残された家族は亡くなったスタッフ達への賠償金の支払いもあって貧しい暮らしを強いられ、デイモンもバイク便のライダーなどをして生計を助けたという。しかしその後彼もバイクレーサーを経てF1の世界へ。30歳を過ぎてからのデビューだったが、96年、史上初の親子2代世界チャンピオンの座に。遅咲きの花はみごとに開いたのだった。しかし97年は契約が折り合わずアロウズへ。健闘したもののチームの力不足はいかんともしがたく、結局1年でジョーダン入りとなった。ラルフはミハエルの実弟。96年フォーミュラ・ニッポン初代チャンピオンとなりF1入り。表彰台にも上がったが、若さゆえかここ一番で無茶をしてレースをぶち壊しにすることも。今年はベテランから多くを学んで、ステップアップしたいところだ。

 このチームも戦力は上向きだ。無限エンジンは信頼性に恵まれているし、何より世界タイトル経験者がチームに加わったのは大きい。その豊富な経験が、1年を通じた戦いに生かされるだろう。ベテランのヒルと若きラルフ。ラルフの生意気さや無謀さが表に出なければいいコンビになれると思うのだが、どうだろうか。 チーム名一覧へ戻る

 

プロスト Gauloises Prost Peugeot 公式ホームページへ

チーム本拠地:フランス 昨年度獲得ポイント:21(6位)
通算出走回数:343回(1976年〜) 通算優勝回数:9回
代表者:アラン・プロスト エンジン:プジョー
タイヤ:ブリヂストン マシンの色:

11 オリビエ・パニス(31歳/フランス/エントリー5年目)

昨年度獲得ポイント:16(9位) 通算優勝回数:1回

12 ヤルノ・トゥルーリ(23歳/イタリア/エントリー2年目)

昨年度獲得ポイント:(15位) 通算優勝回数:なし(最高4位)  

ひとこと…かつてフランスの富豪ギ・リジェが率いていたチームで、名前もリジェといった。昨年アラン・プロストが買収して今のチーム名となった。プロストは現役時代、セナと「セナ・プロ時代」を築き、通算51勝(セナは41勝)、世界タイトル4回(セナは3回)獲得という輝かしい記録を誇る。昨年までの無限-ホンダからプジョーエンジンに変更。ルノーが撤退した今季、フランス製エンジンの盟主の座をメカクロームと争うことになる。フレンチ・ブルーのマシンにフランスのエンジンとフランス人ドライバー。多国籍化が常識となっているF1の世界ではめずらしい形になった。

 ドライバーは堅実な走りにおいてはおそらく現役トップランクと思われるパニスと、昨年パニスが事故で欠場した際にその穴を埋めたトゥルーリが、中野信治に替わってエントリーした。

 プジョーエンジンは昨年ジョーダンでその実力を証明した。ときどき派手に煙を吹き上げ壊れるが、それさえなければ他にはさしたる不安材料もない。ドライバーにも恵まれており、それなりの、少なくとも昨年以上の成績を残すだろう。 チーム名一覧へ戻る

 

ザウバー Red Bull Sauber Petronas 公式ホームページへ

チーム本拠地:スイス 昨年度獲得ポイント:16(7位)
通算出走回数:81回(1993年〜) 通算優勝回数:なし
代表者:ペーター・ザウバー エンジン:ペトロナス
タイヤ:グッドイヤー マシンの色:青緑のツートン

14 ジャン・アレジ(33歳/フランス/エントリー10年目)

昨年度獲得ポイント:36(3位) 通算優勝回数:1回

15 ジョニー・ハーバート(33歳/イギリス/エントリー10年目)

昨年度獲得ポイント:15(10位) 通算優勝回数:2回  

ひとこと…スイスとF1。ちょっとピンとこない組み合わせだが、新参チームが1年もたずに資金が底をついて撤退の憂き目に遭うことも多いこの世界でこうして生き残っている。エンジンはフェラーリの旧型をベースにしたものだ。

 ベネトンから移籍のアレジは後藤久美子のダンナとして日本でも有名(ちなみにバツイチ)。ドライバーとしてはもうベテランの域に達しているが、マシンにさえ恵まれればまだまだ優勝できる力がある。ハーバートはケガで苦労した時期もあったが、笑顔を絶やさない明るい性格の人気者だ。彼もかつてベネトンに在籍し、2回の優勝を果たしている。

 劇的な戦力向上は望めないが、経験豊富な2人のドライバーを擁しており、チームの士気は高まるだろう。毎年期待されながらパッとした成果を出せないチームだが、今季はいけるかもしれない。 チーム名一覧へ戻る

 

アロウズ Danka Zepter Arrows 公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:(8位)
通算出走回数:305回(1978年〜) 通算優勝回数:なし
代表者:トム・ウォーキンショウ エンジン:アロウズ
タイヤ:ブリヂストン マシンの色:

16 ペドロ・ディニス(27歳/ブラジル/エントリー4年目)

昨年度獲得ポイント:(16位) 通算優勝回数:なし(最高5位)

17 ミカ・サロ(31歳/フィンランド/エントリー5年目)

昨年度獲得ポイント:(16位) 通算優勝回数:なし(最高5位)  

ひとこと…バブル華やかな頃、日本のフットワーク社が買収し、チーム名もフットワークと名乗った時期があった。その後同社は去り、名前も元に戻った。昨年はヤマハエンジンと世界チャンピオンのデイモン・ヒルを迎え、凄腕ディレクター、ウォーキンショウの下で新生アロウズがスタート。しかし予想以上にマシンは不振を極め、結局ヒルには1年で逃げられてしまった。今季はエンジンをどうするかで最後までもめたが、結局ハート社のエンジンをベースに自社開発の方針を決定。マシンカラーは白と青のさわやか路線から一転して黒一色へ。台風の目となれるか。

 ディニスはブラジルのおぼっちゃま。スポンサーがたくさんバックについているので、チームとしてはそのお金目当てに契約しているようなものだ。しかし本人もそうした冷評はよく知っており、それをはね返すかのように実力を着実につけてきている。恵まれた環境に甘えているわけではないことは、もはや多くの人が認めるところだ。サロはティレルから移籍。かつて「もうひとりのミカ」と呼ばれ、イギリスF3時代はハッキネンのライバルであったが、その後は明暗が分かれてしまい、F1でも表舞台には出てきていない。

 とにかく今季は自社開発のエンジン次第だ。確かにヤマハは欠点も多かったが、経験は豊富であったし、時折光るレースを見せてくれた。そんなヤマハと開幕ぎりぎりになって縁を切って、いくらベースになるエンジンはあるとはいえ、今から新しく造って開幕までに満足な仕上がりにもってこれるとは考えがたい。まぁ策士ウォーキンショウのことだから、何か隠し玉があるのかもしれないが…。 チーム名一覧へ戻る

 

スチュワート Stewart Ford 非公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:(9位)
通算出走回数:17回(1997年〜) 通算優勝回数:なし
代表者:ジャッキー・スチュワート エンジン:フォード
タイヤ:ブリヂストン マシンの色:白地タータンチェックのストライプ

18 ルーベンス・バリッチェロ(25歳/ブラジル/エントリー6年目)

昨年度獲得ポイント:(13位) 通算優勝回数:なし(最高2位)

19 ヨス・フェルスタッペン(26歳/オランダ/エントリー5年目)

昨年度獲得ポイント:(順位なし) 通算優勝回数:なし(最高3位)  

ひとこと…オーナーのスチュワートは現役時代、優勝27回、世界タイトル3回という偉業を成し遂げた名ドライバー。昨年から自分のチームを率いてF1に参戦。タバコ広告をつけないことで有名。エンジン、ドライバーなど体制面の大きな変化はないまま2年目を迎えたが、6月末のフランス・グランプリから不振のヤン・マグヌッセン(デンマーク)に替え、フェルスタッペンを起用した。

 バリッチェロは「セナ2世」との呼び声も高かったが、ここ数年は目立つ活躍もなく、中堅どころとして安定してしまったようである。フェルスタッペンは94年ベネトンでデビュー。その後は中堅〜下位チームを渡り歩いている。一発の速さはあるが気分にムラがあるのか、安定感に欠けるのが気がかりだ。

 チームの方針として、ドライバーを育てながら戦っていくというのがあるようだ。新参1年目からあえて経験豊富なベテランを雇わず、若い2人にのびのびレースをさせたことからもそれがうかがえる。しかし今季はシーズン中でのマグヌッセン解雇に見られるように、そろそろ結果を求め始めているのは明らかだ。まずは完走率を上げることだろう。 チーム名一覧へ戻る

 

ティレル Tyrrell 公式ホームページへ

チーム本拠地:イギリス 昨年度獲得ポイント:(10位)
通算出走回数:402回(1970年〜) 通算優勝回数:23回 タイトル獲得:1回
代表者:ハーベイ・ポスレスウェイト エンジン:フォード
タイヤ:グッドイヤー マシンの色:白地に黒のストライプ

20 リカルド・ロセット(29歳/ブラジル/エントリー3年目)

昨年度獲得ポイント:なし(順位なし) 通算優勝回数:なし(最高8位)

21 高木 虎之介(24歳/日本/エントリー1年目)

主な経歴:95年全日本F3000選手権 総合2位

ひとこと…かつての名門も、経営難から今年末での身売りが早々に決定。90〜91年には中嶋悟が、93〜96年には片山右京が在籍し、日本でもよく知られたティレルの名も今季限りとなった。そんな中、開幕直前になって、創設以来チームを率いてきた「ケンおじさん」ことケン・ティレルが突如引退を表明。最後の1年を残してチーム運営はマシンデザイナーのポスレスウェイト博士に引き継がれた。エンジンは昨年と同じフォード社製だが、非力なV8からV10ヘスイッチ。パワー不足に泣かされてきただけに、期待がかかる。

 ドライバーはご存じ高木虎之介と、昨年はローラからエントリーしたが開幕戦だけでチームが撤退してしまい全くレースができなかったロセット。高木は中嶋の秘蔵っ子。「僕より絶対に速い」という中嶋の強力な後押しで昨年ティレルのテストドライバーに。今年は晴れてレギュラー契約となった。ロセットは96年はアロウズから参戦していたが、そのときはパッとしなかった。今季はどうか。

 エンジンのパワーアップは好材料。もともとマシン自体のつくりには定評があるチームなので、少なくとも昨年以上の結果は望めるはず。しかし来年の体制が見えない中で、スタッフがどれだけ落ち着いて仕事をできるか。1年を通じてチームの士気をいかに維持できるかが、有終の美を飾れるかどうかを左右するだろう。 チーム名一覧へ戻る

 

ミナルディ Minardi Team 公式ホームページへ

チーム本拠地:イタリア 昨年度獲得ポイント:なし(順位なし)
通算出走回数:205回(1985年〜) 通算優勝回数:なし
代表者:ジャンカルロ・ミナルディ エンジン:フォード
タイヤ:ブリヂストン マシンの色:明るめの銀

22 中野 信治(26歳/日本/エントリー2年目)

昨年度獲得ポイント:(16位) 通算優勝回数:なし(最高6位)

23 エステバン・トゥエロ(19歳/アルゼンチン/エントリー1年目)

主な経歴:97年フォーミュラ・ニッポン参戦

ひとこと…弱小チームで、毎年のように資金不足、撤退の噂が絶えない。しかしオーナー、ミナルディの情熱は冷めることを知らず、その度に危機を乗り越えてきた。今季もバックのスポンサーに恵まれたドライバー2人と契約。昨年片山右京は、良くも悪くも大家族的で和やかな雰囲気のスタッフ達に、レースを楽しむだけではなく、戦う気迫を植えつけて去っていった。その芽が今年どう伸びていくか。エンジンはハートV8からフォードV10にスイッチ。ようやく他チームと同じ土俵に上がったというところ。

 中野はプロストから移籍。昨年は決して満足のいく結果ではなかった。今年のマシンの戦闘力は明らかにプロストより下なのだから、まず同じマシンに乗るチームメイトを上回るレースをしたい。トゥエロはテストドライバーからの昇格で、今季唯一の10代ドライバー。F1に乗るのに必要なスーパーライセンスは開幕直前になってやっと交付された。実力は未知数だ。

 ティレル同様、エンジンのパワーアップがプラス要素。資金面も安定してきた模様で、スタッフの増員、テスト用チームの新設など明るい話題も多い。今季はポイントゼロなどという情けないシーズンにはならないだろう。 チーム名一覧へ戻る


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