俺の旅  '99夏  【今年も俺らはここにいるのだ!】

1日目:8月14日(土)曇り

 出発の前日はやっぱり寝られなかった。3時から5時まで少しウトウト眠る。これじゃぁ今年の旅も思いやられた。俺は繊細だからいつも旅先では寝られないんだよね。去年の旅はピーと2人だった。久しぶりの北海道を心ゆくまで堪能した。その日々を今年はハコダにも分けてあげよう。そんなことをこの半年考えていた。今年は時間の許される限り、めいっぱい北の大地を満喫しよう!そう思い立って釧路へのJAS131便に乗り込んだ。旅の相棒KLRは陸送を使い、1週間前から旅を始めているから・・・

 機長の説明では釧路は18℃、霧雨が降っているらしい。羽田では滝のような雨が降っていたためか、1時間遅れで釧路空港に着陸。幸いにも雨は降ってなかった。空港から市内に向かい、炭火焼のさんま、かき、いか、鮭などでこれから始まる北海道の旅に乾杯!


朝の5時に自宅を出発。
それにしても嬉しそうである。
炭火焼のさんま、かき、いか、鮭。鮭番屋にて。
北海道に上陸したばかりなのに
こんなに幸せなのだ。


 途中、本別町付近のスーパーでこの旅初めての食料を調達。こんなことでも結構ワクワクするものなんだね・・・。酒屋に寄ってクーラーバッグにルービーと缶酎ハイ、ロックアイスを詰め込む。ここには売り物のロックアイスは無かったので、店の人のご厚意で山ほどの氷を分けてもらった。あぁ、人の情けのなんともありがたいことよ。

 今日は糠平湖畔のさわと温泉に直行だ。上士幌あたりからどんよりした雲の合間から時折陽がのぞく。あぁ、今年もようやく北の大地に来たんだ。そんな思いで今年で11年目になる相棒、最高のパートナー・KLRを走らせた。

 今日の何よりの心配事は、さわと温泉は無事なのか?去年も世話になったあのビバーク地は健在なのだろうか、ということだ。バイクを湖畔のダートに乗り入れてからも、この水量では沈没していないか不安を抱えて走る。しかし1年振りのさわと温泉は湯船の木枠がはずされていたが、俺の不安をあざ笑うかのようにゆったりと湯気をあげていた。

 ふと、そこでピーとハコダが全く来ない事に気づく。
「まぁ、そのうち来るよな?」
気になったが、先に荷物を運び、偵察がてら温泉に突っ込む。30分も待っただろうか?なかなか来なかった2人がようやくやってきた。聞くと、ハコダのツーリングネットがぶち切れて、荷物を引きずりながら走っていたそうだ。相変わらずやってくれる男だね、こいつも。

 早速テントを設営し、一杯やる。あぁ今年もルービーが美味い!夕飯に鶏肉のトマト煮でさらに一杯(三杯かな?)やり、焚き火の炎をいつまでも見続けていた。なんだか今朝まで東京にいたのが全く信じられない。あぁ、今年も俺らはここに居る!今年もこの湯に入ってるんだ!まったくよぉ!

おなじみの夕飯の風景。
ネーズマヨ、キューちゃん、サラダ。。。
食後に赤ワインをやる。
焚き火を背にした不気味なワンショット。
暗闇の湯船に浮かぶハコダの裸体
闇夜ではヘッドランプが手放せない。

食後はボーっとするに限るのだ。
雲の合間から残照が覗く。
今朝まで東京にいたのだ。
焚き火の炎を飽きずに見続けていた。



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