Chapter-8

A desire

ドアを開けて部屋に案内すると、叔父は南側の窓の方へ行き、外の街明かりを眺めだした。
美貴はすぐにコーヒーの用意をするために小さなキッチンに入った。
「ここの住み心地はどうだ」とリビングの方から声がした。そして勝手知ったようにベランダのガラス戸を開けて、外で煙草に火をつけ始めた。まもなく戸とカーテンまで閉めてリビングのソファーの方に戻ってきた。
「実はここはな、お前が引越してくるまで、うちの社員に住まわせていたところだ。結構、いい眺めの部屋だろ」と満足げに話し掛けてきた。その時、美貴はふと引越し荷物のかたずけの際、備え付けの納戸に女性用のミラ・ショーンのチーフの入った小さな布袋が置き忘れてあったことを思い出した。この部屋はもしかすると叔父の会社の特別な関係の社員が住んでいたのかと思い始めた。

「お前には、お前のおやじの代わりに十分な世話をしてやっていると思う。どうだ、そう思わんか」と押し付けがましい言い方を放った。
「叔父さんには感謝してます。」と自分の意を押さえながら静かに答え、美貴は叔父の座るテーブルの前に煎り立てのコーヒーを置いた。
叔父は、スプーンでコーヒーをかき回すと、カップを右手に持ったままソファーの背もたれに勢い良くもたれかかった。と、その瞬間、やや多めに注いだコーヒーが少しこぼれ出し叔父は着ていた上着とシャツにコーヒーをこぼしてしまった。

「イヤー、熱い。参った。」と茶黒く染まったシャツを傍にあったふきんですぐにふき始めた。 そして、立ち上がって上着を脱ぎ始めた。
「たいへん!」と慌てて美貴も叔父の脇にゆき上着を脱がすのを手伝った。その時、意識的か叔父の腕が弾みで美貴の乳房部分に触れた。上着を脱ぐと叔父はまたソファーに座り直し、ネクタイを解きシャツのボタンを外した。

「悪いがタオルを濡らしてきてくれ。」と言われ、美貴はすぐにバスルームにいきタオルを蛇口にあてた。慌ててひねった蛇口から勢いよく出た水はタオルだけでなく、美貴の着ていたブラウスまで水滴を飛ばしてしまった。しかし、気にする余裕もなく一心にタオルを絞るとすぐに叔父の所に戻り、座っているソファーのわきから白いシャツのコーヒーの染みを上から叩くように押し拭いた。美貴は無意識のうちに叔父の顔の前に自分の唇や、乳房を近づけていた。しかも、美貴の着ていた白のブラウスは先ほど水滴が広がり、ブラジャーの生地柄まで透け始め何度も叔父の目の前にさらしてしまっていた。美貴は視線に気づかなかった。
叔父はゴクンと唾を飲み込んだ。

164センチとやや大きめの身長ながら、小さい頃から習っていたバレーのお陰か均整のとれた肢体がそこにある。しかも若い女の妖しい香りが、豊かなふくらみのある揺れるバストの間からもれてくる。叔父の目にはもはや一人の姪から、女の獲物に写り変わっていた。

と突然、若い女体をまのあたりにした瞬間、密かに押さえていた欲望が一気に吹き出した。そして叔父は一瞬にして獰猛な野獣と化し、美貴の体を太い腕でソファーに引きずり込んだ。
美貴は必死に叔父の腕から逃れようともがくが、力の差は歴然であった。もみ合いの後、あっという間に馬乗りの態勢に入れ替わり、ついに美貴は床の絨毯に組み敷かれてしまった。
「やめてっ!」と必死の抵抗で腕をふりほどき、声を上げるものの、むなしくも美貴のブラウスのボタンは飛びちぎれ、前ホックのブラジャーははずされ、ついには上半身をあらわにされてしまった。そして、腕を押さえられたまま張りのあるゴムまりのような乳房をわしづかみにされた。さらに、すかさず腰に手が廻り、上からスカートをずり落とそうとするがフックが外れず、今度はスカートの中からパンティの上ゴムに手が掛った。美貴も必死に腰をずらして逃れるが、ついにストッキングと共にひざのあたりまで降ろされ下半身を露にされてしまった。

「いいかげんに観念しろ!」と怒声を浴びせられ、目の前の野獣への美貴の必死の抵抗はすこしづつ落ちはじめていた。そして、こんもりと形の整った茂みに野獣の矛先が移り、さらには美貴のクレバスに熱いヌメリが吸い付きはじめた。野獣の右手はきゅっと締まった足首に掛っていたパンティとストッキングを苦もなく外してしまった。
美貴の抵抗力はさらに衰え始め、涙に潤んだ目は天井のさらに遠くを見つめ始めていた。叔父がこんな事を。なぜ・・・?
(いい。本当にきめの細かい柔らかい肌だ。)
野獣は、最後に残したスカートを今度はゆうゆうと外しにかかった。そしてついに花の盛りを一糸まとわぬ生まれたままの姿にし、目の前の俎板の上にかざした。

(きれいだ。本当にいい。今まで飼ってきた甲斐があった。)野獣は自らの衣服を脱ぎ始めた。しかしながら、意外にも年相応の腹のでっぱりが先ほどまでの勢いを少し弱めたイメージを美貴の目に植えつけ始めた。こんな醜悪な老いた獣に負けてはいけない、とそれでも美貴は心に抵抗力をまだ残していた。
ひと呼吸おいて、またも野獣の責めが始まりだした。左手はお椀型の乳房を鷲づかみ、右手は美貴の花芯を責め立てた。悲しいかな美貴の意志とは次元の違うところで、受入の準備の蜜がごく小さくもれはじめていた。野獣は、さらに美貴の体全体を被い始め、吸い付くように体を密着させ肌の感触を味わい始めた。それからも幾度となく、左右の乳房を吸い、デルタの茂みのクレバスを責め立てた。だが、最後の進入の責めには美貴の収縮の抵抗が打ち勝っていた。
野獣は何度も進入を試みるが、今一歩の力の結集が整わぬまま、ついに力尽き果て進入を諦めた。

「お前もかなり強情な女だな。」と果たせぬ悔しさを口にして、煙草に火をつけた。

美貴はすかさず自分の衣類をつかみ、バスルームに逃げ込んだ。ドアをロックし、口惜しさと悲しさに止めど無い涙を流し続けた。そして、しばらくしてその口惜しさの中からふつふつとした復讐心の芽がわき始めだした。

−−−畜生!畜生!畜生!−−−何度も自分の心に怒りをぶつけた。

−−−いつか、必ず!−−−−−と励ましつつもまたも先ほどの恐怖にむせび泣きを続けた。

1時間近く閉じこもって至ろうか、美貴の部屋の中に人の気配はなくなっていた。恐る恐る、バスルームのドアーを開け、先ほどの凌辱の方角を覗き見たが、既に醜い野獣はいなかった。そして、散らばったテーブルのすみに10枚の一万円札が置かれていた。



続く...Chapter-9... Revenge