まず、ケーンを購入しなければなりません。わたしは、石森管楽器にだいぶ前に1キロ買ってもっています。私の師匠はウィーンの友人から購入していたようです。直接購入したほうが安く手に入るかな。
第1工程 丸材を4つに割ります
まずはケーンを縦に四つに割ります。刃のしっかりしたナイフを立てたケーンにあて、金槌でナイフの背を叩きます。刃が2ミリくらいケーンに入り込めば、後は手でナイフをぐりぐりねじってやってあげれば筋にそって割れます。かまぼこに割ったケーンを同様に今度は2つに割ります。
第2工程 9センチに切断します
次にのこぎりで大体9センチくらいに切断します。まっすぐ切るのは結構難しいです。また、皮のほうから切ったほうがよいと思います。裏から切ると、皮がめくれてしまうことがあります。本当は工場にあるような立派な電動のこぎりで切れば切り口がきれいなんでしょうが・・・

第3工程 裏を削ります
次は裏を削ります。私の先生はお弟子さんがリードをはさめる万力のような道具を作ってくれたそうでそれにリードをはさんで、裏をカンナで削っていました。わたしは、市販の万力に強引にリードをはさんで、小さめのカンナで裏をある程度平らに削ります。ここで、上手に半月型にしないと、後の工程が面倒くさくなります。

第4工程 裏面をヤスリで削ります
ガラス板を用意します。木工用のボンドを水で薄めたものをガラス板に塗って、その上に150番位のヤスリを貼ります。これを使ってケーンの裏面を平にしていきます。わたしはノギスにケーンをはさんで一方方向に削っていきます。丁寧に削らないと、力の加減でリードの裏面が湾曲してしまいます。リードの裏面に横に何本も2B位の濃い鉛筆で線を引いて、一回やすりでこすったときに全部の線が平均してこすれていれば平らに削れている証拠です。
大体裏が削れてきたら、しだいに細かい紙やすりに替えていきます。紙やすりはガラス板にきちんと貼ってください。貼り付けていないと、紙やすりが動いてしまって削りにくいです。ちなみにノギスは最初の荒削り以後は使いません。人差し指、薬指でケーンを軽く押さえて円を描くように削ります。ケーンにバランスよく力をくわえないと、裏面がいびつに削れてしまいます。このときもリードの裏面に何本も鉛筆で線を入れて確認します。
最終的に400番の耐水ペーパーで仕上げます。
第5工程 サイドを削ります
今度はサイドカットです。この工程で重要なことは、リードの先端を決めることです。どちらを先端にするかは経験が必要です。わたしははっきり言って分かってませんので、ケーンの繊維がまっすぐに通っている、繊維のきめが細かい、などで決めてます。先端を決めたら、既製品のリードをケーンの裏面にあて、リードの幅をシャーペンでなぞります。
そうしたら、厚めのナイフでケーンの先端のほうから手前に引いて削ります。自分のほうからナイフを外側に持っていくと微調整が出来ませんから、ナイフは手前に引いてください。この時点でかなりリードらしくなります。

第6工程 表のカットです
表のカットをします。まず既製品のリードをケーンにあてて、既製品の皮の剥けはじめているラインをケーンのサイドに写します。ケーンの表に両サイドに引いたラインを結んだラインを書いて、ほんの少しナイフで切り込みを入れます。そうしたらケーンの先端部分からケーンの皮を手前に剥きます。上手に出来れば、今さっきナイフで入れた切込みまできれいにはがれます。先端部分のケーンの皮が剥けたら、表を大ざっぱにナイフでリードらしく削ります。
その後は、私の先生から借りっぱなしのリードコピーマシーンにかけて、先端をリードカッターで切って完成です。
コピーマシーンがない場合は、丁寧にナイフと紙やすりで削っていくしかないですね。

完成です!!
コピーマシンをかけて出来上がったリードを試し吹きして、肥後の守(ナイフ)や、紙やすりで微調整します。いっぺんにはやりません。ちょっとづつ日をおいて削ります。わたしは少し長めにリードを作っておいて、薄すぎたら先端をリードカッターで落として、またコピー機にかけてます。本当はリードの長さも音色や、音程に影響を与えるようですが、私の先生もそうだったので長めに作っています。先生は気に入ったリードは薄くなると先端を切って、とことんまで使っていらっしゃいました。
私は時間がないのでめったにリードを作りませんが、結構楽しいものです。今までの工程は1日でやるのではなく何枚かまとめて、段階をおってやっていくとよいでしょう。例えば10枚ずつに分けて、サイドを削ったグループ、裏面を150番かけたグループ、表を荒削りしたグループ・・・
すべての工程を1日でやるのは勧められません。日々、リードは変化してますから。
私の先生は以前はすべてのリードが手作りでした。そのぐらいやれば1枚あたり20円くらいで出来たようです。
私はたまにしか作りませんから使えるものも極わずかです。まあ、楽しみで作っているレベルです。学生の頃は2年ほどは自分で作ったリードを使ってましたが、それは時間があったし、先生に手直ししてもらってましたから出来たことです。
そのうちに、もっと性能のよいリード削り用の機械を買ったら手作りリード100%でいけるかなーなんて思ってます。