まえがき

インターネットに初めて触れたときから4年、私自身のWeb Siteを作ろう作ろうと思いながらもなかなか手が出せないでいた。その最も大きな理由はタダでこんなに面倒くさいことなどしたくなかったと言うことなのだが、最近ムラムラと「個人サイト作りたい」欲が出てきた。安くて小さいながらもWeb Siteのデザインをやっているので、個人の作るデザインの頭文字Dさえも見あたらないようなサイトを見ていて、とても「アァ、私もこういう恥ずかしくて格好悪くてでもe-mailで顔も知らない人に悪いように言われた事なんてないしオレってホームページデザインのセンスが有るんだなやっぱりパソは隠れている才能を開花させるんだな将来はコレで独立して金持ちになろうという野心を持った『ホームページ』を作ってみたい!」なんて妙な欲求が湧いてきたのだ。ところがいざ「私のホームページへようこそ!まだ何もありません(爆)がゆっくりとしていって下さいね!! 」とデデーンと書いて「世代別人口の度数分布表か?」と思わせるように全部のテキストをセンタリングして派手派手なbackgroundを指定して 「テクノ自作MIDIの部屋」「初心者による(爆)初心者のための(核爆)Flash講座」「お〜ののこと(^^)/」「管理者のぼやき辛口なので心臓の弱いヒトは見ないでね(超爆)」なんてhタグとbrタグを駆使してそこら中に顔面と爆弾を仕掛けている内に、私はそういうページ独特のオーラを持っていないことに気が付いた。どうしても彼らの持つ雰囲気が出せないのだ。彼らのオーラは(爆)や顔文字だけではないらしい。これはプロとしては失格だ、勉強がまだまだ足りないな、なんて考えていたが、無邪気に勝てる知識などチョットやそっとでは身に付かないだろう。

そもそも個人のサイトを一文の得にもならないのに作ろうというのは、やっぱりどこか「オレってこんな事知ってるんだぜ」「オレはこんな事が出来るんだ凄いだろ」「オレのは普段こんな事を考えてるんだ」という事を表現したい、自慢したい欲求の捌け口を求めているんではないだろうか? 「そこに自分用のディスク容量が有るからだ」という理由で作る者(私も含めて)も結構多いだろうが、それでもやはり見られたいと思っていることは確かだろう。見られたいが為に見せる物を何にしようかという悩みまで多く発生しているようだ。

かく言う私もプロバイダの用意してくれている20MBの広大なディスク容量を有効に活用すべく、 「さて、何に使おうか」と悩みを馳せている一人である。あまりに安いWeb Siteデザインの仕事の捌け口を求めるべく「ホームページ」を作ろうと試みたが先述の理由で断念、しかしディスクは使いたい。何のオプションも指定することなく20MBものディスク容量が私のためにあるというのに使わないのは全く勿体無くスッキリとしない。友人のワノ君(仮名)はプロバイダから借りているディスク容量の約1/10を自ら主宰する大学のサークル用に、残りをどこから集めてきたのか解らないアイドルコラージュ用に活用していたが心ある人がわざわざご丁寧に大学の学生課へ「あなたの大学のサークルのページはアイドルコラージュと同居している」と報告したため閉鎖されてしまった。しかしサークルのページのアクセス数を上げるのには非常に効果的だったので有意義なディスクスペースの活用法だったといえよう。

悩んだ揚げ句に私は日記をこのサイトで付けていくことにした。日記を付けていればシンセサイザや音に関する話も自然と出てくるだろうし、挿し絵に私の描いた絵が使われることも有るだろう。Flashを作ればその作成方法などが書かれるだろうし、それらがロボット型サーチエンジンに引っかかれば意外なところから感謝されるかも知れない。プロフィールなどわざわざページ作成せずとも読んでいる内に解るだろうし、リンクもそこらかしこにちりばめておけば飽きたときの出口にも困らないだろう。そして何より日記を付けておけばもし私が明日不慮の事故などで死んだらこのサイトを見たどこかの作家が「彼の日記には若き日を生きる力に満ちあふれており現代を生きる若者達もカレの命を思う姿に感銘を受けるだろう」とか私の部屋のDATをひっくり返して「彼の曲達には(以下略)」なんて触れないほど赤面物の帯を付けて公開してくれて、頼むからそんなこと止めろ生前にお前なんて何の面識もなかったぞ頼む頼むから止めてくれと言うために浄土から引き返してくるに違いない。そうだ、日記のみのページだ、これが新しいパーソナルウェブサイトのスタンダードになるに違いない。やっぱり私ってホームページデザインのセンスが有るんだなやっぱりパソは隠れている才能を開花させるんだな将来はコレで独立して金持ちになろう!

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