空と文字(SEA)

お答えコーナー

質問;着色排水の安全性

答え:

 処理施設からの排水は汲んで水道水と見比べてみると、ごく薄い褐色をしています。褐色の着色物質の正体は屎尿の中に含まれているステルコビリンやウロビリンと言われています。その他にフミン質や処理した際に代謝物すなわち微生物のウンチのようなものも含まれていると思われます。
十分に処理が出来た排水はほとんど色が無くなって、水道水と比較して、わずかに色が付いていることが判る程度です。こうした排水は十分に排水処理ができていると思われます。この場合は着色物質も処理困難なフミン質等人体に無害な物質が主体に変わってきていることが多いです。ですから、多少着色しているからといって衛生的に問題があるわけではありません。川の水や水道水が透明なのは、時間をかけて、これらの着色物質を濾過したり、分解しているので、色が無くなっているのです。
 ステルコビリンやウロビリンが着色物質の主体成分なら処理が十分でないことも考えられます。また、青や黒などに薄黄色以外に着色している場合は工場排水の影響があるかもしれません。工場排水の中に含まれる物質は下水の処理施設では十分に処理が出来ない場合があります。そのため、こうした着色排水であるなら、有毒物質が未処理で含まれていたり、人体に有害な微生物が混入している可能性があります。そうした排水は安全性に問題があるかもしれません。
 排水に濁りがある場合も着色しているように見えます。通常濁りの原因は下水処理で使用する活性汚泥という細菌の集まったものであることが多いです。活性汚泥は通常黄色っぽく見えます。良好な処理が出来ていたら、活性汚泥は放流水に混入しませんが、処理がうまくできてないときに混入して流れ出すことがあります。
  私は以前住んでいた団地の汚水処理施設(コミュニティプラント)排水が赤く濁っているのを見た経験があります。赤く色づいた濁りはミジンコや紅油ミミズが異常に増えたものと思われます。排水が濁っていたら、活性汚泥の流出を疑ってください。こうした排水は衛生上に問題があると言っていいでしょう。




メール

トップ


空と文字(SEA)