水を飲もう

脳梗塞など防ぐ−就寝前、起床後に−

水分の摂取量と健康は密接な関係があり、ちょっと注意して水を飲むだけで重い病気も防ぐことができるという。


●12、3度が最適


現代人は水道水やお茶で水分を取るより、清涼飲料水を飲むことが多くなっており、特に若者にこうした傾向が強い。原因は何よりも、水道の水がおいしくないことにある。

 水道の水がカルキ臭かったり、金属臭があったりした場合、活性炭でにおいを吸着させるといい。一度水を沸騰し冷やして飲むと、おいしくなるし安全だ。最適の水温は12、3度で、レモンの汁を2、3滴落とすとさらにおいしいという。

 こうしておいしい水を飲む工夫をして、水の摂取を習慣づけることは大切だ。特に中高年で動脈硬化気味の人は、就寝前と起床時にコップ1杯の水を取るかどうかで脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞の発症にかかわってくる。

 血液中の水分が不足すると、血液内がどろっとして血管が詰まりやすくなる。午前中が最も詰まりやすい状態で、寝る前と起床後すぐの水分摂取を怠ると、発病の危険性を増す。夏場は就寝中にコップ1杯以上の汗をかくため、血液中の水分も不足する。脳梗塞は冬より夏のほうが多いという。

 夜寝る前に水分を取ると、夜中に頻繁にトイレに行くのでは、と危ぐする人が多い。しかし、水分が不足すると尿が濃縮され、ぼうこうが刺激を受けて逆にトイレが近くなる。就寝前にコップ1杯の水を飲むことは、尿の濃縮を予防する意味でもプラスになる。



●痛風の発症も関係

 さらに水分不足が続くと思わぬところにしわ寄せが出る。秋になると痛風の発作で悩まされる人が多くなるのもその1つ。これは夏場に出る大量の汗と尿量が関係している。

 汗を大量にかくと、当然尿の量も減る。血液中の尿酸が多い高尿酸血症の人は尿への尿酸排せつがダウン、血液中の尿酸値は高いまま改善されない。この結果、足の指の付け根などに激しい痛みを覚える痛風の症状が出る。

 尿への尿酸の排せつを増やすには尿量を増やすこと。さらに、尿の酸性度を高めないことも大事。水分を取れば酸性度が低くなる。野菜をたくさん食べることも同じ効果がある。

 尿量が少ないと、尿路結石ができやすいというデータもある。水分不足にならないことは、健康面で極めて重要なことなのだ。