月曜病(ブルーマンデー症候群)


月曜日に会議がありますか?

 月曜日に自殺する人が多いことが厚生労働省の統計で分かり、話題になっている。以前から言われていた「ブルーマンデー」という言葉を裏付けた形。あなたは月曜日の憂うつを、どう乗り切りますか? 【小国綾子】
■土曜の1.5倍


 月曜日の朝5時、熟睡できぬまま目覚める。会社では月曜恒例の会議があるので出社しなければならないが、頭痛や動悸(どうき)が始まって「行きたくても行けない」という思いに襲われる……。「月曜日の頭痛を止める本」(ベストセラーズ)などの著書がある、初台関谷神経科クリニック(東京都渋谷区)の関谷透院長は、こうした症状を「ブルーマンデー症候群」と名付けて注意喚起してきた。
 その実態を裏付けたのが、厚労省が自殺を初めて曜日別、時間別にまとめて先月発表した自殺死亡統計(概況)だった。03年の自殺者3万2109人について、1日平均死亡数を曜日別に調べたところ、「月曜日」は男性が80.7人で女性は27.3人。最も少ない「土曜日」と比べると男性は1.5倍、女性で1.3倍に上った。  「仕事でストレスを感じるサラリーマンはもちろん、失業者や家に引きこもりがちの人にも、出勤や通学の人たちの存在が気になるのが月曜日。取り残された気分が強まってしまう」と関谷院長は指摘する。

■脳卒中も


 時間別分析では、男性は午前5、6時台の早朝に多いのに対し、女性は正午前後に増える。これについて関谷院長は「男性の場合、布団の中であれこれ仕事のことを思い悩んだ末に自宅や通勤途中などで自殺を選ぶ。主婦などは子供や夫を送り出し、家事を終えた後の正午ごろ、孤独や空虚感を感じるのでしょう」と分析する。
 自殺だけではない。鳥取県健康対策協議会は85〜01年に脳卒中患者約1万7000人を分析し、月曜日の発症率が最も高いと結論づけた。また、40〜59歳と60歳以上の2群に分け、月曜日の発症率を日曜日と比較した。その結果、60歳以上は1.15倍、40〜59歳では1.38倍で、リタイア世代より現役世代の方が「月曜日」の影響を受けやすいことがはっきり分かった。月曜日は働き盛りにとって、まさに要注意日なのだ。

■休日を生かして


 どんな人が月曜日にストレスを感じやすいのだろう。「まじめできちょうめんで、秩序を大事にする人。こういう人は管理職に抜てきされやすいので、さらにストレスをため込んでしまう」と関谷院長。
 では、月曜日の危機をどう乗り切ればよいのか。「週末は寝て過ごすのでなく、適度な運動でストレスを発散すること。『月曜日は会社に行くだけでOK』とのんびり構えることも必要です。会議や朝礼を月曜日に行う会社や学校が多いが、ストレスを増やすだけだし、仕事の効率も悪い」

あなたの会社、月曜日に会議がありませんか?

◇ブルーマンデー症候群チェックリスト◇(関谷透・初台関谷神経科クリニック院長作成)

(1)人がいいといわれる
(2)他人と争うのは好きじゃない
(3)週末はゴロゴロしているだけだ
(4)日曜日の夕食はおいしく食べられない
(5)日曜日の夜はイライラが高じて寝つけない

※三つ以上当てはまればブルーマンデー症候群の可能性あり (毎日新聞より)2005年2月5日

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